興味深い由緒・特徴を持つ奈良市内の「穴場神社14選」

基礎知識・お役立ち情報

こちらのページでは、奈良市内にある「神社」について、様々な興味深い由緒・特徴を持つもののうち、一般的に「有名観光スポット」としては取り扱われていない場所を14か所に絞ってご紹介してまいります。

奈良の神社は一つ一つを細かく見ていくと非常に個性豊かな歴史を持ち、その地域における人々の営みや、奈良のまち全体の歴史、または平城京に遷都される前の歴史などを反映したともされるものなど、様々な由緒(ルーツ)を持っているほか、他には見られないような独自の特徴を持つ神社も多くなっています。

鎮宅霊符神社

鎮宅霊符神社(ちんたくれいふじんじゃ)は、観光客が多く訪れる「ならまち」エリアの一角に位置する神社で、現地の地名が「陰陽町」という名の通り、「陰陽師」にゆかりを持つ少し珍しい神社です。

境内はとても静かでこじんまりした環境で、狛犬様が「笑み」を浮かべているという点も特徴的な神社となっています。

・近鉄奈良駅から南に徒歩12分
・JR奈良駅から南東に徒歩15分
・近鉄、JR奈良駅から奈良交通バス「市内循環内回り」乗車、北京終町バス停下車、北に徒歩8分

八幡神社(元石清水八幡宮)

八幡神社(元石清水八幡宮)は、笹酒まつりなどで有名な「大安寺」そばにある神社であり、その名の通り京都男山の「石清水八幡宮」のルーツであるとも伝わる神社です。

こちらは「大安寺」の鎮守神としての歴史が非常に長かったこともあり、主要な観光ルートからはやや外れた神社ながら、非常に立派な境内地を持つことも特色となっています。

JR奈良駅、近鉄奈良駅から奈良交通バス「白土町」・「シャープ前」・「イオンモール大和郡山」・「杏南町」・「杏中町」行き乗車、「大安寺」バス停下車、南西に徒歩12分、または「南京終町」バス停下車、北西に徒歩9分

崇道天皇社(紀寺)

崇道天皇社(すどうてんのうしゃ)は、ならまちエリアの南側(紀寺地域)、バス通りを渡って南側すぐの場所にある神社で、その名の通り謀議を疑われ悲劇的な形で生涯を閉じ、死後に「天皇」の称号を追贈された「早良親王(崇道天皇)」を祀る神社です。

崇道天皇は奈良における「怨霊伝説」を象徴する存在であり、市内にはこのほかにも複数の「崇道天皇社」を名乗る神社があり、こちらの神社はそれらの「崇道天皇関連スポット」を象徴する神社となっています。

・JR奈良駅から奈良交通バス「市内循環内回り」乗車、「田中町」下車、東に徒歩3分、または「紀寺町」下車、西に徒歩3分
・近鉄奈良駅から奈良交通バス「市内循環外回り」、「中循環外回り(近鉄奈良駅からのみ)」乗車、「紀寺町」下車、南にすぐ
・JR・近鉄奈良駅から奈良交通バス「天理駅」、「下山」行き乗車、「紀寺町」下車、南西に徒歩3分
・JR京終駅から北東に徒歩10分

瑜伽神社

瑜伽神社(ゆうがじんじゃ)は、ならまちエリアと奈良公園一帯の境界に位置する「瑜伽山」付近にある神社で、ルーツとしては平城遷都前の「飛鳥京」の鎮守神をお遷ししたとも伝わる古い神社です。

歴史上は元興寺や興福寺の鎮守神としても深い崇敬を集めたことで知られ、一般的には「紅葉の名所」としても名高い神社となっています。

・JR、近鉄奈良駅から奈良交通バス「天理駅」、「下山」行き乗車、「奈良ホテル」バス停下車、東に徒歩2分
・JR、近鉄奈良駅から奈良交通バス「市内循環外回り」、「中循環外回り(近鉄奈良駅からのみ)」、「高畑町」、「山村町」、「藤原台」、「鹿野園町」行き乗車、「破石町」バス停下車、西に徒歩8分
・近鉄奈良駅から南東に徒歩15分

椚神社

椚神社(くぬぎじんじゃ)は、ならまちエリアの南側にあたる京終(きょうばて)エリアの「上街道」沿いにある神社です。

こちらはその名の通り椚(くぬぎ)の木をご神木としており、道路を塞ぐような形で境内地が存在する形になっています。

なお、椚の木は「弘法大師空海」がこの地で休息を取ったことにルーツを持つとされています。

・近鉄奈良駅から「市内循環外回り」、「市内循環内回り」、「中循環外回り(近鉄奈良駅からのみ)」乗車、「田中町(ならまち南口)」下車、南に徒歩5分
・JR奈良駅から「市内循環内回り」乗車、「田中町(ならまち南口)」下車、南に徒歩5分
・JR京終駅から東に徒歩3分

飛鳥神社(京終天神社)

飛鳥神社(京終天神社)は、ならまちエリアの南側にあたる京終(きょうばて)エリアを代表する神社であり、「飛鳥」の名の通り、平城京に遷都する前の「飛鳥京」にあった神社を遷したことにルーツを持つともされています。

・JR、近鉄奈良駅から「市内循環内回り」乗車、「北京終町」下車、南に徒歩2分
・JR京終駅から北に徒歩5分

狭岡神社

狭岡神社(さおかじんじゃ)は、奈良市街地の北側、「佐保山」と呼ばれる一帯に位置する神社です。

こちらは藤原不比等が邸宅の中に神社を設けたことにルーツを持つともされるほか、地域の深い崇敬を受けていることもあり、観光客の姿は少ない一方、大変立派で美麗な境内地を持つ神社にもなっています。

・近鉄、JR奈良駅から「大和西大寺駅(12・14系統)」行き乗車、「教育大附属中学校」バス停下車、北に徒歩5分
・近鉄奈良駅から北西に徒歩25分
・JR奈良駅から北に徒歩25分

赤穂神社

赤穂神社は、ならまちエリアの東側、春日大社の社家町としてかつて栄えた「高畑」エリアにある神社です。

こちらは平安時代に朝廷により認められていた神社として「延喜式」にも掲載されているなど非常に歴史が深く、藤原鎌足の娘である「氷上娘」にもルーツを持つともされています。

一方で、現在の神社は道路脇にごく小さな境内地を持つのみで、ひっそりとした佇まいが特徴の空間となっています。

JR奈良駅、近鉄奈良駅から奈良交通バス「市内循環外回り」・「中循環外回り(近鉄奈良駅からのみ)」・「山村町」・「藤原台」・「鹿野園町」・「奈良佐保短期大学」行き乗車、「破石町」バス停下車、南に徒歩3分

森常稲荷神社

森常稲荷神社は、奈良市の南側「山の辺の道」一帯に近い場所にある小さな神社です。

こちらは「ベンショ塚古墳」と呼ばれる古墳の上に神社があるというユニークな構造をした神社であり、知名度が高いスポットではありませんが、奈良市にある神社の中では異色の存在と言えます。

・JR、近鉄奈良駅から奈良交通バス「天理駅」、「下山」行き乗車、「下山」下車、南東に徒歩2分
・JR、近鉄奈良駅から奈良交通バス「山村町」行き乗車、終点「山村町」下車、西に徒歩5分
・JR帯解駅から東に徒歩約10分

黒髪山稲荷神社

黒髪山稲荷神社は、奈良市北部に位置し複数の陵墓などもある「黒髪山」一帯にある神社です。

こちらは「狹穂姫」や「黒い髪」に関わるルーツ・伝承がある神社であり、境内には複数の磐座が祀られていることも特徴となっています。

JR、近鉄奈良駅から「高の原駅」・「加茂駅」・「梅美台循環・外回り」行き乗車、「奈保町」バス停下車、西に徒歩8分

天乃石立神社

天乃石立神社(あまのいわたてじんじゃ)は、奈良の奥座敷「柳生」地域の更に山の中に位置する神社です。

こちらは巨大な磐座をご神体とする原始的な信仰の形を持つ神社で、その磐座の大きさは見るものを圧倒する規模であるほか、刀で真っ二つに断ち切られたような「一刀石」もあることで知られ、近年では大ヒットアニメーション映画における「ゆかりの地」として多くの人が訪れたスポットにもなっています。

JR、近鉄奈良駅から「柳生」・「石打」行き乗車、「柳生」下車、南東に徒歩約20~30分

榎本神社

榎本神社は、春日大社の本殿近くにある春日大社の境内摂社です。

こちらは、式内社・健康長寿の神様として長い歴史を持つ神社である一方、様々なパターンの伝承がありますが、春日大社が創建される前に、この地に祀られていたより古い神様に由来する存在とされており、その点において異色のルーツを持つ神社となっています。

赤乳・白乳神社

赤乳・白乳神社は、春日大社の境内外にある末社であり、春日大社からは南に少し離れた高円山山麓に鎮座しています。

こちらは、一般に春日大社境内にある「赤乳・白乳神社遥拝所」の方が圧倒的に知名度が高くなっていますが、赤乳神社は「腰から下」、白乳神社は「腰から上」の婦人病治癒にご利益があるということで、現在も深い崇敬を集める空間となっています。

JR・近鉄奈良駅から奈良交通バス「市内循環外回り」・「中循環外回り(近鉄奈良駅からのみ)」・「高畑町」・「山村町」・「藤原台」・「鹿野園町」・「奈良佐保短期大学」行き乗車、「破石町」バス停下車、東に徒歩15分程度

辛国神社

辛国神社(からくにじんじゃ)は、東大寺の境内にある神社の一つです。

この神社はまたの名を「天狗社」と呼び、東大寺創建時に建設を妨害しその後「改心」したとされる「天狗」伝説が伝わるほか、その神社の読み方から「渡来人」にルーツを持つともされており、東大寺創建の歴史などにつながる興味深い由緒を持つ神社となっています。