【新幹線だけ?】東京から奈良への交通アクセスを比較してみた【電車・バス・飛行機】

「首都」東京と、「古都」奈良は、遠距離ながらもアクセスは充実!

日本最大の都市として、近年はその規模を第二の都市「大阪」を引き離すすさまじい勢いで一層拡大させている「首都」東京

一方でかつての「首都」であった奈良は、そんな東京にお住まいの方から、東京とは全く違った重厚な歴史や独特の雰囲気が人気を集めています。

平成に入って以降は、JR東海の「うまし、うるわし奈良」キャンペーンなども手伝って「奈良人気」は一層高まり、現在では、「奈良通」は、奈良の地元住民よりも、むしろ「東京人」に多いと冗談が言われるくらいの状況となっています。

そんな人気の「奈良」のまち。人気であるからには東京と奈良を行き来する観光客も大変多いということになりますが、そこで気になるのはやはりアクセスの問題。

今回は、そんな東京と奈良を結ぶアクセスルートについて比較しながらまとめていきたいと思います。

スタンダードである「新幹線」を利用する

東京と奈良を結ぶルートとして、まず第一に挙げられる存在はやはり「新幹線」を利用したルートです。

東京からのみならず、横浜からでも、名古屋からでも、新幹線によるアクセスが利用できる場所であれば、とにかく新幹線が最も便利であることは言うまでもありません。

新幹線で乗る区間は「東京駅から京都駅」まで。時間にして約2時間少々です。

京都駅からは、「近鉄奈良駅」か「JR奈良駅」のどちらへ行くかによって使うルートが異なります。

京都から近鉄電車を使う

まず、とにかく「奈良のまちに行きたい。」であるとか、「東大寺などに早く観光に行きたい。」といった希望をお持ちの方、また「ダイヤが乱れにくいルートがよい。」と思われる方は、「近鉄電車」を利用してください。

京都駅では新幹線の中央改札口を出ると、真正面にすでに近鉄京都駅が見えてきますので、迷うようなことはまずありません。乗り換えとしては日本で最も便利な乗り換えパターンのひとつと言えるでしょう。

近鉄電車に乗る場合は早くて高い「特急電車」か、特急よりは遅い代わりに「運賃(きっぷ)」だけで利用できる「急行電車」の二択となります。

特急電車の場合、510円の追加料金を払うことで、ゆったりと座りながら、30分少々で近鉄奈良駅にアクセス可能です。特急電車は昼間は約30分おきの運転です。

また、急行電車の場合、「近鉄奈良」行きの電車も運行されているのですが、この他に「橿原神宮前」行きや「天理」行きも多数運行されています。

「橿原神宮前」「天理」行きにご乗車の場合は、40分程度乗車したら到着する「大和西大寺駅」で、降りたホームまたは隣のホーム(1番・2番乗り場)から発車する奈良行き(特急以外)に乗り換えて頂くことになります。

なお、急行電車で座りたい場合は、先頭車両付近に行けば、ほとんどの場合座ることが可能です。

■東京駅―(新幹線のぞみ号)―京都駅・近鉄京都駅―(近鉄特急)―近鉄奈良駅

◇所要時間3時間~3時間15分・運賃及び料金計14840円

■東京駅―(新幹線のぞみ号)―京都駅・近鉄京都駅―(近鉄急行・大和西大寺駅で乗り換えの場合もあり)―近鉄奈良駅

◇所要時間3時間15分~3時間30分・運賃及び料金計14330円

京都からもJRを使う

近鉄電車以外のルートとしては、これも新幹線の改札口の近くにホームがある「JR奈良線」を利用したルートがあります。このルートは、基本的には「運賃だけでゆったり座りたい。」であるとか、「ほんの少しでも安い方がよい。」「JR奈良駅付近のホテルに泊まる予定がある。」といった場合に使ってください。

東京駅からJRのきっぷを奈良駅まで通しで買うと、近鉄電車に乗り換えるよりわずかに安くなります(京都から奈良の区間できっぷを買うと、JR奈良線のほうが高くなります)。

JR奈良線の場合、近年は外国人観光客の増加で座りにくいケースもありますが、乗り換え時間に余裕を持てば座ることも可能で、近鉄と比べ座りやすい2人掛けの座席で移動することが可能です。

乗る電車は、昼間であれば「みやこ路快速」一択、夕方などには「快速」「区間快速」を利用することになります。

なお、JR奈良線は「単線」の田舎の電車という側面があり、その割には運転本数が非常に多いため、比較的高い確率で遅れが発生する場合がありますので、その点ご注意ください。

■東京駅―(新幹線のぞみ号)―京都駅―(みやこ路快速・快速・区間快速)―JR奈良駅

◇所要時間3時間15分~3時間30分・運賃及び料金計14250円

飛行機でのアクセス

これまでは、電車を使った一番有名なルートを解説してまいりましたが、東京から奈良・近畿地方へ移動する場合には、飛行機を使うルートももちろんあります。

但し、飛行機の場合、一見とっても早くいけそうに見えるのですが、奈良の最寄り空港が「関西国際空港」もしくは「伊丹空港(大阪空港)」ですので、関西の空港に着いてから奈良方面に行く(東に戻る)ために結局時間が掛かってしまいます。

そのため、あらかじめ言っておけば、時間的には空港アクセスの問題や乗り継ぎの都合などで新幹線経由よりもかなり長い時間が掛かってしまう場合があります。

つまり、時間的な面では飛行機を使うメリットはありません。

では、どういう時に飛行機が便利なのか。

それはひとえにその「格安」さによるものです。

新幹線は、奈良のホテルと電車のきっぷがパッケージとなった「JR東海ツアーズ」などのフリープランを利用する場合、ホテル代と合わせて安くなることもありますが、

基本的には割引きっぷなどを駆使しても東京―奈良間の合計が1万円を下回るようなことは、まずありません。

しかし、近年はピーチ・アビエーションやバニラ・エアなどの格安航空会社(LCC)が増えてきており、便数の少なさ、細かい日程や運休時の対応といった点を気にしないならば、「成田―関空」間の航空券が5000円以下で買えるような場合も増えて来ました。

東京都心から成田まで、また関西空港から奈良へのアクセスに掛かる費用を合わせて考えてみても、飛行機を使ったほうが安いケースも増えてきたのです。

基本的に飛行機を使う場合、格安航空会社は「成田空港」と「関西空港」を結ぶケースがほとんどですので、それらの空港を利用することになります。

すなわち東京駅からであれば「東京シャトル」などのリムジンバスや、JR総武線などを利用して成田空港へアクセスし、そこからLCCに乗り換えて頂き、関西空港到着後は南海電車と近鉄を乗り継ぐなどして奈良にアクセスして頂く。

新幹線利用と比べ、かなり面倒であり、かつ時間も余分にかかるケースがほとんどですが、少しでも安く抑えようとすれば、こういったルートを使うのもありでしょう。

<最安ルート>

■東京駅―(直通リムジンバス「東京シャトル」)―成田空港―(各LCC)―関西空港第2ターミナル―(無料シャトルバス)―関西空港駅―(南海空港急行)―南海なんば駅・近鉄大阪難波駅―(近鉄快速急行・急行)―近鉄奈良駅

◇所要時間4時間~5時間程度・運賃は乗車する航空便による(概ね合計6000円~10000円程度)

夜行バスを使う(奈良交通・JRバス)

さて、これまでは主に日中にアクセスするルートをご紹介して参りましたが、もちろん「夜行」で行くというルートもあります。

それは奈良交通バスの「夜行高速バス『やまと号』」やJRバスの「青春エコドリーム号」「プレミアムドリーム号」を利用するというものです。

奈良交通の「やまと号」は、新宿エリアから奈良駅方面へ向かうバスであり、新宿駅を23時に出発すると、奈良駅周辺には翌朝午前6時台に到着します。

また、JRバスの場合は、2本ある夜行バスはいずれも東京駅八重洲南口から奈良駅方面へ向かうバスであり、いずれも22時台に発車するバスは、奈良交通の夜行バスよりはややゆとりある時間設定となっており、8時間半程度かけて奈良駅に到着します。ちなみにJRバスは近鉄奈良駅を経由しませんので注意が必要です。

運賃はいずれのバスの場合でも時期などにより運賃設定が異なっており、比較的お客さんの少ない時期などであれば、奈良交通であれば5000円台、またJRバスのうち「青春エコドリーム号」は格安高速バスとして運行していることもあり、3000円台で利用することが可能です。

車内設備は奈良交通の「やまと号」とJRバスの「プレミアムドリーム号」は比較的広々とした座席を持ち充実していますが、JRバスの「青春エコドリーム号」は格安を売りにしているため、座席も一般の高速バスと同様「4列シート」となっているなど、前者と比べると設備は劣ります。

■奈良交通「やまと号」

新宿京王プラザホテル・バスタ新宿4階―JR・近鉄奈良駅

◇所要時間約7時間30分・運賃5980円~9500円

■JRバス「青春エコドリーム号」「プレミアムドリーム号」

東京駅八重洲南口―JR奈良駅(プレミアムドリーム号は東京ディズニーリゾート始発・いずれも近鉄奈良は経由しません。)

◇所要時間約8時間40分~9時間

◇運賃は時期や割引プランにより大きく異なる。概ね青春エコドリーム号の場合3500~5000円程度、プレミアムドリーム号の場合7000~12000円程度

青春18きっぷでゆっくりと行く

さて、今まで示してきたルートが比較的時間的、ないしは運賃的にメリットのある一般的ルートです。

しかし、これ以外にも例えば季節販売の青春18きっぷを利用してのんびりとアクセスしたい。という人もいるかもしれません。

青春18きっぷを利用の場合、基本的には東海道本線を乗り継いでいき、途中の名古屋駅からは関西本線の利用が最も早く到着する場合が多いです。

東海道本線では熱海・浜松・豊橋などで乗り換えて名古屋駅に到着後、

名古屋駅からは亀山行きの快速電車などを利用し、亀山駅からはJR西日本の小さなディーゼルカーで加茂駅へ、加茂駅からは大阪行きの快速電車で奈良駅まですぐの到着です。

このようなルートを利用する場合、奈良に夕方に到着しようと思えば、東京駅を朝の7時ごろには出発して頂く必要があります。

日中まるごとを移動に費やして、ようやく17時頃に奈良に到着するといった形となります。

■東京駅―熱海駅―(静岡駅・島田駅などで乗り換えの場合あり)―浜松駅―豊橋駅―(新快速・快速など)―名古屋駅―(快速など)―亀山駅―加茂駅―(大和路快速・区間快速など)―奈良駅

◇所要時間約9時間~10時間・通常運賃7880円

まとめ

以上、東京から奈良への様々なアクセスルートをまとめてきました。

結果としては、やはりお値段は高くつきますが、基本的には新幹線と近鉄などを乗り継いでいくルートが最も便利です。

飛行機も使えなくはありませんが、電車より安いとは言っても、LCCの性質上いつ「安い便」が運行されるか不透明な上、便数や空港アクセスも必ずしも優れているとは言えません。

また、夜行バスは便利で安いルートとしておすすめですが、夜行バスの環境が苦手。という人もいるでしょうから、全ての人におすすめできる。とまでは言えません。

なお、新幹線の場合、ホテル付の「フリープラン」のパッケージとして購入することにより、非常に割安に利用することも可能ですので、「奈良に泊まる」ことを検討される場合は、「JR東海ツアーズ」等のウェブサイトをチェックしてみることもおすすめします。

なるべく長い時間、奈良観光を楽しんで頂くために、皆さんのニーズに応じて使いやすいルートを選んで奈良にお越し頂くことをお待ちしています。