【早い・快適】奈良に行くなら近鉄特急。その乗り方・料金・本数は?【電車】

近鉄電車の「顔」である「特急電車」は、追加料金が掛かるけど、とっても便利。

奈良にアクセスする際、JRを使う一部のケースを除いて、特に「国内観光客」にほぼ必ず利用される存在である「近鉄電車」

近鉄電車はJRと比較して運賃も安く、本数も多い傾向にあり、「近鉄奈良駅」は「JR奈良駅」と比べて主要観光スポットに近いというメリットもあります。

そんな近鉄電車の中で、一番よく利用される存在は「運賃(きっぷ)」だけで利用できる「快速急行」や「急行」と言う電車ですが、より早く、快適に奈良へアクセスできる手段として、「近鉄特急」というものがあります。

今回は、そんな「近鉄特急」のうち、「京都~奈良」「大阪(難波)~奈良」を結ぶものなどについて、その特徴・料金・使い方・運行時間などについて簡単にまとめてみました。

近鉄特急の基本

まずは、「近鉄特急」という存在がおおまかにどのようなものか、その主要な特徴、注意点について解説していきます。

追加料金がかかる

まず、第一に分かっておかなければならないのは、「近鉄特急」は、「運賃(きっぷ・IC乗車券)」だけではなく、「特急料金」を必ず払って特急券を買わなくてはいけないという点です。

同じ「特急」でも、例えば「京阪電車」や「阪急電車」、「阪神電車」や「南海電車」の「特急」などは、きっぷさえ買えば、「座れるかどうか」は分からないにせよ、ひとまず乗ることはできるのですが、

「近鉄特急」は、特急料金を払わない限りは乗ることができません。(特急券を買う時間がないときは、何も持たず乗って、車掌さんが来るのを待って、車掌さんから車内で特急券を買うこともできますが、いずれにせよ「特急券」が最終的には必要になる訳です。)

その特急料金は、京都・大阪~奈良の場合、510円となっています。

だいたい運賃が2倍弱になると思えばよいわけです。

まあ、一般的な感覚から言えば、少し高いと思われてもおかしくはありません。

但し、近鉄特急には、以下のようなメリットもあります。

必ず座れるし、少し早い

まず、近鉄特急は、全席座席指定の列車ですので、必ず座ることができます。

近鉄のその他の「快速急行」「急行」は、比較的混雑しており座れない場合も多く、座席は一般の通勤電車のそれですので、それほど快適とまでは言えません。

しかし特急であれば、必ず座れる上に、座席は「快速急行」や「急行」とは比べものにならないような、「特急らしい」座りやすい座席となっています。

京都・大阪~奈良間は1時間も掛かることはありませんが、快適に移動したいという観光客の方がそれなりに多いこともあり、特急電車が運行されているという事情もあるわけです。

なお、所要時間も極端に早くなる訳ではありませんが、同じ時間帯に走る「快速急行」や「急行」と比べ、少し早いことが特徴となっており、特に「京都~奈良」間の場合10分程度早く移動することが出来ます。

特急電車は全てにおいて優先される

あと、「特急電車」のよいところと言えば、ダイヤが乱れたり、遅れが発生したような時にも、まず優先して運行されるという点にあるでしょう。

どんな時でも、近鉄では、基本的に特急の運行が「急行」などと比べて遅くならないように調整が行われています。

逆に言えば、京都から「急行」などを使うときには2回ほど「特急」に追い抜かれるために待つようなケースもある訳です。

もちろん、所要時間自体も特急が一番早くなっており、京都発などの場合、その前に発車した電車よりも必ず早く到着できます。

スムーズに安定したアクセスを望まれる場合、特急を使うほうがよい。というわけです。

特急券の買い方

特急料金を払って「特急券」を買う方法としては、最も一般的な方法は「駅の特急券売り場」「駅の特急券自動券売機(改札内・ホーム近く)」で買う方法があります。

大阪難波・大阪上本町・京都・近鉄奈良・大和西大寺といった主要な駅では、必ず特急券売り場の窓口と自動券売機があります。

駅の特急券売り場で買う場合は、乗車する1か月前から電車が発車する「3分前」くらいまではいつでも特急券を買うことができます。

また、改札を入ってからの位置にある特急券自動券売機で買う場合、直後に発車する特急電車などの特急券のみを、「発車1分前」くらいまで買うことができます。

突発的に乗ることになって急いでいる。というような場合、特急券自動券売機で買うのも便利です。但し、利用の多い休日、また朝や夕方・夜間といった時間帯の場合、券売機に人が並んでいることも時折ありますので、時間には余裕をもったほうがよいでしょう。

各エリアから奈良への「特急電車」のご案内

京都から奈良を結ぶ特急電車

京都と奈良を結ぶ特急電車は、近鉄特急の中でも最もよく利用されている存在の一つです。

所要時間は約35分から40分程度で、急行電車の45分から50分程度という所要時間と比べ、10分ほど早く到着できます。

お値段は、京都駅と近鉄奈良駅の場合、運賃の620円と特急料金の510円をプラスして、合計1130円となっています。

京都駅は特急を使う人が多いため、駅の窓口、特急券売り場の規模がかなり充実していますので、何かわからないことがあればすぐに窓口の人に聞くようにしてください。

京都駅では特急専用の1番乗り場・2番乗り場から発車します。

なお、奈良行きの特急は、例外はありますが、昼間の時間帯は毎時「30分・50分」とやや変則的な運行時間で、また夕方や夜間は毎時「0分・30分」とわかりやすい時刻で運転されています。

いずれにせよ、ほぼ全ての時間帯で「1時間に2本」運行されている場合が多いです。

一方、奈良行き以外にも、その間の時間帯には「橿原神宮前行き」の特急なども運行されています。橿原神宮前行きを利用する場合、奈良駅方面へは途中、同じ奈良市内の「大和西大寺駅」で乗換が必要になるため、少し面倒になっています。

特急の運行時間に合わせられる場合、基本的に「近鉄奈良駅」に行く方は「奈良行き」のみを利用した方が便利ですし、ややこしいこともなく無難と言えるでしょう。

大阪難波から奈良を結ぶ特急電車

大阪難波から奈良を結ぶ特急電車は、京都から奈良を結ぶ特急ほどの本数はありませんが、一部の時間帯で運行がなされています。

途中では大阪上本町駅・鶴橋駅からも乗車でき、通勤客が利用する夜間は満席になる場合もあります。

所要時間は約35分程度で、これは最も早い「快速急行」などと余り変わりありませんが、「快速急行」や「急行」が大阪上本町や鶴橋からはほぼ一日中座れず、難波からもラッシュ時間帯を中心に「座れない」場合が多いため、特急は「座るため」の電車として、非常に多く利用されているわけです。

お値段は、大阪難波から近鉄奈良駅間の場合、運賃の560円と特急料金の510円をプラスして、1070円となっています。鶴橋駅からの場合、1000円きっかりとなっています。

大阪難波駅からは、1・2番乗り場から発車します。

なお、運行時間帯に関しては、京都発の特急のように1日中運転されているのは、土日祝日のみとなっています。但し、土日祝日でも日中時間帯は1時間おきにしか運転されていません。

平日に至っては、基本的に難波発の場合夕方から夜にかけて、奈良発の場合は朝、夕方、夜の時間帯のみ運転されています。すなわち平日の日中は「快速急行」や「急行」を使うしかないのです。

そのため、基本的には、夕方以降奈良に行く場合、また奈良で宿泊して翌日朝に大阪に行く場合に使える電車。という風に思って頂ければよいでしょう。

伊勢志摩・名古屋・飛鳥方面から奈良へ行く時

大阪・京都といった主要都市のみならず、近鉄電車は伊勢志摩などの三重県、また名古屋方面、そして奈良県中南部の飛鳥・吉野エリアなどへも広く路線を伸ばしています。

そのようなエリアから奈良市内「近鉄奈良駅」方面へ特急でアクセスしたい場合、基本的には「大和八木駅」で乗り換えて頂くか、「橿原神宮前駅」から特急に乗って頂き、いずれも「大和西大寺駅」までひとまずアクセスするという二択となります。

伊勢志摩・名古屋方面からの特急電車は、「アーバンライナー」の一部を除き「大和八木駅」に停車します。そのため「大和八木駅」から「橿原線」の「大和西大寺・京都方面」行きの特急に乗り継いで頂くことになります。

なお、有名な「特急しまかぜ」また、「伊勢志摩ライナー」の京都行きの場合、伊勢志摩エリアから直接「大和西大寺駅」までアクセス可能ですので、途中の「大和八木駅」で降りる必要はありません。

吉野・飛鳥エリアからは、まず、各駅から「阿倍野橋」行きなどに乗車し、途中の「橿原神宮前駅」まで行って頂ければ、あとは「京都行」「大和西大寺駅」行きの特急に乗って、「大和西大寺駅」で降りればよいだけです。

大和西大寺駅からは近鉄奈良駅まで5分ほど、「奈良行き」の全ての電車をご利用ください。

運行本数は、「大和八木」からにしても、「橿原神宮前」からにしても、1時間に2本程度特急が運行されていますが、特急券を買う際には窓口の人などに乗り継ぎ時間を確認した上で、スムーズなアクセスが出来るような形で特急券を購入してください。

まとめ

以上、奈良方面へ「近鉄特急」でアクセスする際の注意点や、特急電車の運賃、時間、本数などについてまとめてきました。

基本的には「京都駅」と「近鉄奈良駅」を結ぶルートが一番便利な「近鉄特急」のルートとなっており、多く利用される傾向にあります。また、橿原方面からの特急もある程度の本数が確保されています。

大阪からの特急は時間帯次第では使えませんが、ご旅行のスケジュール次第では「確実に座れる」存在として重宝できるでしょう。

関西のその他の私鉄と比べると「特急料金」の存在など、少し異色の存在であり、割高感がぬぐえない「近鉄特急」ですが、座りたいというニーズや、早くアクセスしたいというニーズにはしっかりと応えてくれる存在ですので、皆さんの観光のご予定に合わせ、ぜひ利用してみてくださいね。