【検証】奈良観光を「お安く・お得に」楽しめる交通手段は電車・バス?それとも車?

この記事では、奈良のまち(奈良公園・東大寺・春日大社周辺)に観光で訪れる場合の「交通アクセス」について、「最安の交通手段」を考えて行きます。

具体的には、観光に訪れる人数ごとに電車・バスなどの「公共交通機関」、そして「マイカー(車)」の場合ごとにどちらがお得に、お安くアクセスできるかを検証していきます。

なお、結論をあらかじめ示しておくと、「車」よりも「電車・バス」がお得な場合も多くなっており、一部条件を除いては公共交通機関のご利用がおすすめとなっています。

前提条件

この記事では「大阪」・「京都」の中心部から奈良へ訪れるという想定で検証していきます。その他の都市・地域についてはこの記事で示した内容と条件が変わりますのでご注意ください。

・電車の場合、大阪~奈良間は「奈良・斑鳩1dayチケット(大阪市交通局版)」(1650円)、京都~奈良間については近鉄の「奈良世界遺産フリーきっぷ(奈良・斑鳩コース)」(1530円)を利用するものとします。

・クルマの場合、大阪中心部~奈良間のガソリン代を220円、京都中心部~奈良間のガソリン代を280円(いずれも燃費20キロ/リットル・ガソリン代140円で計算)、駐車時間は最大料金などを加味し5時間=1200円で計算を行います。また高速利用の場合、梅田IC~宝来IC間の料金1480円、鴨川西IC~木津IC間の料金1890円を加算して計算します。


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アクセス手段については、様々な移動手段があり、JR線を使うようなルートもありますが、このページではひとまず上記の条件(近鉄線)で移動するものとします。

お一人で観光に来られる場合

<電車・バス>

お一人の場合、

大阪~奈良間を電車で移動して、奈良市内主要エリアを「バス乗り放題」チケットで観光する場合、「奈良・斑鳩1dayチケット(大阪市交通局版)」が便利です。このチケットは大阪~奈良間往復も含め1650円となります。電車の所要時間は梅田駅~近鉄奈良駅間で約50分少々となっています。

京都~奈良間を移動して+奈良市内主要エリアを「バス乗り放題」チケットで観光する場合は、近鉄電車の「奈良世界遺産フリーきっぷ(奈良・斑鳩コース)」がお得です。こちらのチケットは、京都~奈良間の往復も含め1530円となります。なお、京都から奈良まで特急を利用した場合、往復で2570円となります。電車の所要時間は特急の場合約35分、急行電車の場合は50分程度となっています。

<車>

お車で大阪~奈良間を移動し、奈良で駐車場を探す場合、

往復で高速を利用すると、4600円(概算)となり、かなり高額になります。もっとも「一般道(高速を使わない)」場合は往復で約2000円となり、一見電車とそれほど変わらないようにも見えますが、所要時間が通常時でも片道1時間30分程度かかってしまうほか、渋滞に巻き込まれるリスクも高くなります。また奈良市内の観光スポット間を車で移動する場合、駐車場料金が更に高くなる可能性もあります。

京都~奈良間の場合は、高速利用で5540円(概算)となり、一般道利用の場合は約2000円となります。一般道利用の場合、所要時間がやはり1時間30分程度は掛かってしまいます。また、いずれにせよ、電車より安くなることもありません。

結論

・お一人ならば、よほど「クルマ」にこだわりがある場合を除き、クルマで奈良に訪れるメリットは全くありません。

お二人で観光に来られる場合

・大阪~奈良(電車・奈良バス乗り放題)=1650×2=3300円

・大阪~奈良(クルマ)=高速利用4600円・一般道利用約2000円

・京都~奈良(電車・奈良バス乗り放題)=1520×2=3040円

・京都~奈良(クルマ)=高速利用5540円・一般道利用約2000円

お二人以上の場合、クルマは「一般道」を走って来る限りにおいては、電車・バスよりは安くなります。但し先述したように、一般道の利用は、電車の2倍近い所要時間と渋滞に巻き込まれるリスクがつきものですので、「スムーズな観光」には不向きとなっています。電車と同じ所要時間、快適性を求める場合は、「高速道路」の利用が必須となります。

結論

→お二人の場合でも、スムーズに観光を楽しむならば電車・バスのご利用がおすすめです。

三人以上で観光に来られる場合

3人以上の場合、この記事で用いる計算式で考えると、

3人の場合=大阪~奈良間の場合クルマ利用が一応安くなりますが、京都~奈良間は「高速利用」のクルマの方が電車よりもまだ高くつきます。

4人以上の場合=「高速利用」であってもクルマの方がお安くなります。

という結果となります。

車をご利用の場合は、4名様以上の場合間違いなくお得になりますが、渋滞リスクをなくすことは出来ませんので、所要時間面で有利とまでは言えません。

また、駐車場を必要とする場合に、満車である場合は周辺をぐるぐる走り回らなければいけなくなります。上記の計算式で「安くなる=クルマが便利」とは限りません。

その上、駐車料金は平均的な水準として1200円で算出しているため、最も利便性の高い駐車場(最大料金2000円以上)の所に停めるような場合は、更にコストが高くなります。

ちなみに、今回の計算式では取り扱っていませんが、車がマイカーではなく、「レンタカー」を借りるような場合は、どのような人数で利用しても電車・バスの方が圧倒的にお得になります。当たり前のことですが、レンタカーの場合、高速料金や駐車場料金プラス「レンタカー料金」が掛かります。

レンタカー料金・車種にもいろいろなパターンがありますが、料金が安い軽自動車は4名しか乗れませんし、定員の多いワンボックスなどを借りれば料金が高額になるため、結局お得に使うことはできないのです。

まとめ

以上、大阪・京都~奈良間に絞った想定ではありますが、「電車・バス」と「車」のどちらがお安く、お得にアクセス可能なのかというテーマについて考えてきました。

結果としては、基本は「電車・バス」がお得でスムーズに移動手段となりますが、3~4人以上の場合に限り、「車」の方がお安くアクセスできる場合があるというものになりました。

但し、車の場合は、電車・バスを利用するルートで「奈良市中心部のバスが乗り放題」がなるといったメリットを受けるようなことは出来ません。

1か所の駐車場に停めてしまえば、そこを拠点に歩くか、複数の駐車場を渡り歩くか、結局駅の近くに停めてバスの乗り放題チケットを別途購入するか、そのような少し面倒な選択を迫られることになります。とりわけ、東大寺や春日大社の他に薬師寺・唐招提寺なども巡るケースでは、駐車料金が更に掛かってしまうようなことになります。もちろん「満車」になる可能性も否定できません。

奈良県などが呼びかけているように、「クルマ」はどうしてもクルマが必要なケース、クルマの利用が明らかに便利なケース、クルマでなければ行けない場所に行くために「かしこく使う」ことが重要と言えるでしょう。


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