奈良駅周辺から薬師寺・唐招提寺方面(西の京)へのアクセス情報

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奈良市内の観光地の中で、奈良公園周辺に次いで第二の人気を誇るといってもよい、薬師寺・唐招提寺で有名な「西の京」エリア。

多くの観光客を惹きつける魅力を持つ西の京エリアですが、奈良観光の拠点、奈良駅周辺からはかなり離れており、徒歩で向かうことは基本的に不可能です。

ここでは奈良駅周辺から西の京エリアへのアクセス方法・コツをご案内します。西ノ京エリアへは、近鉄電車か奈良交通バスを利用することでアクセス可能です。

アクセス手段その1 近鉄線を利用する

シンプルに時間通り行くなら電車!

西ノ京駅から唐招提寺・薬師寺へはすぐのアクセス

西の京エリアへのアクセスとして、もっともわかりやすいものは、近鉄線を利用して、西ノ京駅まで移動する方法です。

近鉄線を利用するルートは、本数ベースでも最も利用しやすくなっており、概ね10~20分おきに西ノ京駅への電車がご利用頂けます。

奈良公園や東大寺、春日大社、ならまちなどの観光地の拠点となる近鉄奈良駅から、近鉄西ノ京駅までは、運賃大人300円、子供150円となっています。

電車の場合は乗り換えが必要です

注意が必要なのは、近鉄奈良駅からは、途中の「大和西大寺駅」で必ず乗り換えが必要となることです。

最初に、近鉄奈良駅から乗るときは、発車する列車なら特急以外、どの列車に乗っていただいても構いません。本数は多く、10分間隔以下で運転されています(神戸三宮・大阪難波・京都・尼崎など、どれでも大丈夫です)。

どの列車でもよいので、乗っていただいたら、新大宮駅の次、2駅目「大和西大寺駅」で降りてください(もちろん、改札を出る必要はありません)。ここまで約5分程度です。

大和西大寺駅からは、「橿原線」の電車に乗り換えます。ここでは「橿原神宮前」か「天理」行きの電車にご乗車下さい。本数は10分~20分間隔ほどで運転されており、多くは1番乗り場や6番乗り場から発車します。但し、近鉄奈良駅とは異なり、全ての列車に乗車頂けるとは限りません。

気を付けなくてはならないのが、「急行・橿原神宮前」・「急行・天理」行きは、10時台から16時台の列車のみが、「西ノ京駅」に停車するということです。

主に昼間の観光が多いので、急行にご乗車頂ける場合がほとんどなのですが、10時台より前と、17時台以降に西の京エリアにお越しの方は、急行に乗ってはいけません。普通電車だけに乗車するようにしてください。

乗車頂いたら、急行ならば次の駅、普通電車ならば2駅目が「西ノ京駅」となっています。所要時間は5分程度です。全体の所要時間は、乗換時間を考えると、約15分~25分程度になります。

西ノ京駅を降りると、東に徒歩すぐで薬師寺、薬師寺前の道路を北に5分程度で唐招提寺に到着します。

※唐招提寺の北側、「垂仁天皇陵」などのスポットにもお越しになり、西ノ京エリアを広く周遊される場合は、「尼ヶ辻駅」が便利な場合もあります。尼ヶ辻駅は、普通電車のみが停車し、大和西大寺の次の駅となっていますが、観光案内は西ノ京駅が充実していますので、「奈良通」の方以外にはお勧めできません。

次は、バスによるアクセスルートについてご案内していきます。

アクセス手段その2 奈良交通バスを利用する

乗り換えなしでスムーズに行くならバス!

薬師寺バス停は「玄奘三蔵院伽藍」真横に

奈良駅周辺~西の京エリアへの、近鉄線に並ぶ移動手段としては、乗換が不要な奈良交通バスを利用して「唐招提寺」バス停・「薬師寺」バス停まで移動する方法があります。

奈良交通バスを利用される場合は、近鉄奈良駅の8番バス乗り場JR奈良駅の6番バス乗り場から、「奈良県総合医療センター行き」にご乗車下さい。奈良県総合医療センター行きは、30分間隔で運転されています。
運賃は大人270円・子供140円です。

JR奈良駅周辺からの場合、近鉄奈良駅へ徒歩等で行って電車を利用するよりも、JR奈良駅のバスのりばからこちらのバスを利用する方がスムーズな場合が多くなっています。

奈良県総合医療センター行きの場合、行きのルートは、唐招提寺・薬師寺・西ノ京駅の各バス停を通過しますので、近鉄のように乗り換えすることもなく、近鉄・JR奈良駅から乗り、そのままご希望のバス停でお降り頂けます。

尚、間違えやすいポイントとしては、唐招提寺へは「唐招提寺東口」ではなく、その一つ先の「唐招提寺」バス停でお降り頂くと便利です。

「唐招提寺」バス停は唐招提寺の拝観受付のすぐそば、「薬師寺」バス停は薬師寺の玄奘三蔵院伽藍横(白鳳伽藍へはバスの進行方向にしばらく直進)にあります。

所要時間は、渋滞がない場合、近鉄奈良駅からは20分~30分程度JR奈良駅からは15~25分程度です。ただし、観光シーズンなどは、40分以上かかる可能性もあるので注意が必要です。

また、「奈良県総合医療センター」行きと同じ乗り場から発車する、「法隆寺行き」を利用しても、やや離れていますが、唐招提寺東口、薬師寺東口といったバス停をご利用いただけます(この場合は「唐招提寺・薬師寺」バス停へは行きません)。

法隆寺行きは1時間間隔で、奈良県総合医療センター行きの間に運行されていますが、地理に不安のある方は、行きは奈良県総合医療センター行きをご利用になることをお勧めします。

バスをご利用の際には、500円から発売されているフリー乗車券類のご利用が便利でお得です。

帰りのバスは違うバス停からの乗車となります

なお、西の京エリアから奈良駅方面に「帰る」場合は、バス停を探すのが少しややこしくなってしまいます。奈良県総合医療センター行きが通る「唐招提寺」・「薬師寺」バス停からは、帰りの便にはご乗車頂けないのです。

行きに通過するルートは、道路が狭く一方通行となっているため、奈良駅方面へ通行することができません。

そのため帰りは西ノ京駅前のバス停か、唐招提寺、薬師寺の東側、川を渡ったところにある通りまで出て頂いて、「唐招提寺東口」「薬師寺東口」のバス停から、「春日大社本殿(東大寺大仏殿・春日大社前)」・「県庁前」・「高畑町」行きにご乗車頂く必要があります。

バス停の場所が全く違うという「ややこしいポイント」ですので、場合によっては駅前などの地図、観光案内を参照頂いたほうがよいかもしれません。

唐招提寺・薬師寺周辺のバス停の詳細な位置については、上記の記事でも詳しく解説しています。

バスの場合は「フリー乗車券」も便利!

尚、バスをご利用の場合、西の京エリアへのアクセスには、奈良交通バスの1日乗車券「奈良公園・西の京 世界遺産 1-Day Pass」等各種フリー乗車券類がご利用いただけます。

「奈良公園・西の京 世界遺産 1-Day Pass」の場合、奈良公園・東大寺・ならまち方面へのバスと西の京方面へのバスが500円・1枚のチケットで全て乗り放題でご利用頂けますので大変お得です。

奈良駅~唐招提寺・薬師寺への通常運賃は270円ですので、往復乗車だけで元が取れる計算になっています。

バスで各観光スポットを回る場合は、通常運賃での利用ではなく、1日乗車券を使った移動をお勧めします。

また、バスをご利用の場合、春日大社本殿バス停・東大寺大仏殿・国立博物館バス停・また奈良公園・興福寺最寄りの県庁前バス停から直接「奈良県総合医療センター行き」に乗車し、直接西の京エリアにアクセスすることも可能です。

まとめ

近鉄奈良駅・JR奈良駅周辺から唐招提寺・薬師寺等のある「西の京エリア」へは、近鉄電車又は奈良交通バスを利用してアクセスする事が可能です。

近鉄電車の場合、近鉄奈良駅から途中大和西大寺駅で乗り換えて西ノ京駅まで移動します。運賃は300円・所要時間は15~25分程度です。

バスをご利用の場合、近鉄奈良駅・JR奈良駅のバスのりばから「奈良県総合医療センター」行きを利用します。バスは30分間隔と少し本数は少な目ですが、お寺の正面(唐招提寺・薬師寺バス停)まで乗り換えなしでアクセス可能です。片道運賃は270円ですが、フリー乗車券類の利用で一層お得にご利用頂けます。

アクセスについては、利便性が非常に高いとまでは言えませんが、電車・バスいずれのアクセスも、運賃や所要時間に大差はありません。それぞれの観光に便利なルートを選んで移動して頂ければと思います。