【徹底比較】神戸周辺から奈良へのアクセス手段まとめ(近鉄・阪神・JR)【電車で行く】

神戸からは阪神なんば線で乗り換えいらずのアクセスが可能

坂の多い港町として、また関西の中でも特に洗練された雰囲気のあるおしゃれな街として有名な神戸。その独特の風景は近畿地方ではあまり見ることのできないような異国情緒あふれるものです。

そんな神戸の街は、大阪・京都・奈良が外国人観光客に人気である一方、特に国内の観光客や関西周辺からの日帰り観光客に人気を集める街となっていますが、2009年に「阪神なんば線」が開業して以降、それまでは比較的「遠い街」であった奈良と神戸の間を行き来する人も増え、お互いが身近な存在となりつつあります。

今回はそんな神戸周辺(甲子園なども含め)から奈良へのアクセスについてまとめてみました。

三宮エリアから奈良への交通アクセス

阪神なんば線経由で奈良に行く ~運賃は安い・乗り換えなし~

神戸最大の繁華街で、観光客の拠点ともなっている三宮(さんのみや)エリア。三宮は神戸の交通拠点として、JR・阪神・阪急・ポートライナー・市バス・高速バス等が利用可能であり、大変便利なエリアとなっています。

そんな三宮エリアから奈良へのアクセスで現在最も一般的なものは、阪神神戸三宮駅から奈良行きの直通「快速急行」に乗り、阪神なんば線を経由して近鉄奈良駅にアクセスするルートです。

このルートは運賃が1000円を切るなど最も安くアクセスできるほか、ほとんどの場合神戸三宮が始発のため、必ず座ることが出来るメリットがあります。但し乗り換え要らずにも関わらず、所要時間はJRを乗り継ぐ場合と変わらない場合もあります。

◇三宮エリア「阪神神戸三宮駅」から近鉄奈良駅までの所要時間・運賃は

阪神神戸三宮駅―(阪神・近鉄快速急行・急行)―近鉄奈良駅
所要時間 約80~90分 運賃970円

となっています。

このルートであれば、乗り換えが全くありませんので、迷うようなことはまずありません。また、途中の大阪難波駅までは比較的空いていることが多いので、ゆったりと移動することが出来ます。

神戸三宮駅では快速急行は「2番乗り場」から発車します。

JR(新快速+大和路快速)で奈良に行く ~思ったよりスムーズ~

さて、阪神線からの直通快速急行が便利な奈良方面へのアクセスですが、JRを利用するルートでもアクセスすることが出来ます。

JRの場合、新快速で大阪駅まで行き、その後大阪環状線(内回り)のホームから「大和路快速(奈良行き・加茂行き)」に乗車して頂ければ、あとはJR奈良駅まで直通で到着します。

◇三宮エリア「JR三ノ宮駅」からJR奈良駅までの所要時間・運賃は

三ノ宮駅―(新快速)―大阪駅―(大和路快速)―JR奈良駅
所要時間90分程度 運賃1240円

となっており、運賃は近鉄より300円近く高くなっていますので、運賃の面では必ずしもおすすめできるものではありません。

なお、三ノ宮駅周辺には多数の金券ショップ等もありますので、そこで1100円以下で切符を買い求めることが出来る場合も多いでしょう。


いずれにせよ、神戸から奈良への移動1時間半程度と、比較的長丁場となります。阪神・近鉄線利用の場合、いわゆる通勤電車の長椅子のようなものですので、多少しんどいものがあります。

一方、JR利用の場合、JR独特の比較的くつろぎやすい座席を利用することが出来ますし、最近は新快速電車も終日12両編成となり特に昼間はほぼ必ず着席できるようになりました。そのため移動が「楽」なのは乗り換えがあってもJRのほうであるとも言えるかもしれません。(※運賃・時間の面で阪神線経由に勝ることはありません。

神戸空港から奈良への交通アクセス

関西空港や伊丹空港と比べると発着便数は少ないですが、スカイマークを中心に多くの航空便が運行されている神戸空港

神戸空港は海上の人工島にあり中心部からはやや離れていますが、「ポートライナー」と呼ばれるゴムタイヤで走る電車が頻繁に運行されており、アクセスは不便ではありません。

奈良へはポートライナーを利用して三宮エリアに出て頂いて、阪神・近鉄線経由かJR線経由でアクセスして頂くことになります。

神戸空港駅―(ポートライナー)―神戸三宮駅―(阪神・近鉄直通快速急行)―近鉄奈良駅
所要時間約100~110分・運賃1300円

神戸空港駅―(ポートライナー)―三ノ宮駅―(新快速)―大阪駅―(大和路快速)―JR奈良駅
所要時間約110分・運賃1570円

メリケンパーク・南京町周辺から奈良への交通アクセス

港町としての神戸らしさを存分に味わうことが出来る海沿いのエリア、「メリケンパーク」

周辺には神戸の象徴とも言えるポートタワーがそびえ立つほか、北側にはこれも大変有名な中華街である「南京町」も広がっているなど、一年を通して大勢の観光客でにぎわうエリアです。

最寄りの駅は「元町駅」となり、奈良へのアクセスもこの「元町駅」からJRや阪神線を利用していくことになります。運賃の面では阪神・近鉄線経由が三宮からと同様、1000円を切っており大変お得です。

ポートタワーから元町駅までは北東に徒歩15分程度、南京町から元町駅までは北に徒歩3分程度です。

阪神元町駅―神戸三宮駅―(阪神・近鉄直通快速急行)―近鉄奈良駅
所要時間約85~95分・運賃970円

JR元町駅―(快速)―大阪駅―(大和路快速)―JR奈良駅
所要時間約90分・運賃1240円

北野エリアから奈良への交通アクセス

多数の洋館(異人館)が立ち並び、異国情緒あふれるスポットとして国内の観光客を中心に変わらず人気を集める「北野」エリア

坂道の多い山麓部に位置する周辺は、新幹線・神戸市営地下鉄の「新神戸駅」にも近いですが、三宮エリアにもほぼ同じ時間でアクセス出来ますので、直接三宮駅に徒歩でアクセスするのが便利でしょう。

また、「シティ・ループ」と呼ばれる周遊バスのチケットなどをお持ちの方は、「シティ・ループ」の「北野異人館」バス停から三宮までバスで移動するルートも便利です。

異人館周辺から三宮エリアには南に徒歩で約15分程度で到着します。

三ノ宮駅―(新快速)―大阪駅―(大和路快速)―JR奈良駅
所要時間90分程度 運賃1240円

阪神神戸三宮駅―(阪神・近鉄直通快速急行)―近鉄奈良駅
所要時間 約80~90分 運賃970円

須磨浦公園から奈良への交通アクセス

神戸の中心部からはやや離れ、淡路島などにも近い風光明媚なエリアとして有名なのは「須磨」エリア

その須磨エリアを代表する観光スポットが「須磨浦公園」や「須磨浦山上遊園」です。潮の香りや海からの気持ちの良い風に吹かれる散策スポットとして、天気の良い休日には大勢の人々で賑わいをみせます。

周辺は山陽電車の「須磨浦公園駅」しかないため、奈良へのアクセスは山陽電車で三宮まで出て頂いて、阪神・近鉄線経由のルートが便利です。

なお、「須磨浦公園」駅から電車を利用する際には、「阪急神戸三宮」行きの電車もありますが、「阪神神戸三宮」方面の電車を必ず利用するように注意してください。

切符についても、近鉄線への連絡切符は発売されていませんので、途中の大阪難波駅までの切符を購入頂き奈良駅などで清算して頂くか、ICカードをご利用ください。

須磨浦公園駅ー神戸三宮駅―(阪神・近鉄直通快速急行)―近鉄奈良駅
所要時間約110~120分・運賃1350円

明石海峡大橋から奈良への交通アクセス

須磨エリアよりも更に西に進むと、兵庫県や神戸のまちの「象徴」の一つとしてしばしば写真や映像などでも目にすることがある、「明石海峡大橋」に辿り付きます。

ここは神戸市の西端にあたるエリアで、タコで有名な明石のまちに近いエリアとなっており、明石海峡大橋の真下からは雄大な「淡路島」の風景も目にすることが出来ます。

奈良へのアクセスは、山陽電車・JR線いずれのルートも便利です。山陽電車の利用の場合、所要時間がJRよりやや遅くなる場合もありますが、運賃が少し安くなっています。

山陽舞子公園駅―神戸三宮駅―(阪神・近鉄直通快速急行)―近鉄奈良駅
所要時間約110~120分・運賃1350円

JR舞子駅―(快速)―大阪駅―(大和路快速)―JR奈良駅
所要時間約40分・運賃1580円

六甲山から奈良への交通アクセス

大都市神戸のすぐ近くで「自然」を体感するエリアとして有名なのは、古くから避暑地やレジャースポットとして開発された「六甲山」エリアです。

標高1000メートルに近いエリアでは大阪・神戸の街を一望する風景のみならず、グルメや雑貨、ミュージアムなども多数楽しむことが出来、休日には大勢の観光客でにぎわいます。

奈良へのアクセスは、とにかくケーブルやバスで山を下りて、そこからJRや阪神電車を利用することになります。

(六甲ガーデンテラスからのアクセス)

六甲ガーデンテラスバス停―六甲山上駅―(ケーブル)―六甲ケーブル下―(市バス16系統)―阪神御影駅―近鉄奈良駅
所要時間約140~150分・運賃2010円

六甲ガーデンテラスバス停―六甲山上駅―(ケーブル)―六甲ケーブル下―(市バス16系統)―JR六甲道駅―大阪駅―(大和路快速)―JR奈良駅
所要時間約130~140分・運賃2300円

有馬温泉から奈良への交通アクセス

関西の奥座敷として、格式高い温泉旅館が立ち並ぶことで有名な「有馬温泉」。外国人観光客にも大人気のスポットは、大阪からの直通バスなど、アクセスも比較的充実しています。

奈良へのアクセスも、その大阪(梅田)までの直通バスを利用した上で、JRなどに乗り換えて頂くルートが便利です。またその他には運賃は安い「神戸電鉄」を利用するルートも便利ですが、乗換回数がやや多くなっています。

有馬温泉―(阪急バス)―大阪梅田(阪急三番街)・大阪駅―(環状線外回り)―鶴橋駅―(近鉄快速急行・急行)―近鉄奈良駅
所要時間約120分・運賃2040円

有馬温泉―(阪急バス)―大阪梅田(阪急三番街)・大阪駅―(大和路快速)―JR奈良駅
所要時間約120分・運賃2170円

有馬温泉駅―有馬口駅―谷上駅―神戸三宮駅―(阪神・近鉄直通快速急行)―近鉄奈良駅
所要時間約120分・運賃1900円

宝塚大劇場から奈良への交通アクセス

「宝塚」と言えばファンにはたまらない「宝塚歌劇団」。その聖地として有名な宝塚大劇場は、「宝塚駅」から徒歩5分程度の川沿いに位置しています。

奈良へのアクセスは、所要時間の面ではJR線を利用し、鶴橋駅から近鉄電車を利用するルートが最も優れていますが、運賃の面では阪急電車を利用するルートが1000円以下でアクセスできる唯一のルートとなっています。

なお、JR線のみを利用するルートは運賃が非常に高くなるため、JR奈良駅周辺に行かれる方以外はおすすめできません。

JR宝塚駅―(丹波路快速・快速)―大阪駅―(環状線外回り)―鶴橋駅―(近鉄快速急行・急行)―近鉄奈良駅
所要時間約80~90分・運賃1070円

阪急宝塚駅―梅田駅・大阪駅―(環状線外回り)―鶴橋駅―(近鉄快速急行・急行)―近鉄奈良駅
所要時間約100分・運賃950円

阪神甲子園球場から奈良への交通アクセス

阪神ファンの聖地であり、高校球児たちの感動の舞台でもある阪神甲子園球場

2009年に阪神なんば線が開業して以来、奈良方面の野球ファンのアクセスが格段に向上し、「遠出」する意識なく行ける場所になりました。

アクセスルートは阪神・近鉄線の利用一択。運賃も距離にしては抑えられており、使いやすいルートとなっています。

阪神甲子園駅―(阪神・近鉄直通快速急行)―近鉄奈良駅
所要時間約60~70分・運賃920円

アクセスのまとめ

以上、神戸周辺各エリアから奈良への交通アクセスをまとめてみました。

以前はJR線を利用するルートしかなかったのですが、阪神なんば線の開業で、運賃的にも安く、乗り換えの苦労も少ない直通ルートが生まれ、そのアクセスは格段に向上しました。

もちろん、JR線を使うルートが楽な場合もありますが、もしルートがよくわからなくても、とにかく「阪神電車」の「奈良行き」に乗る。ということだけを覚えていて頂ければ、奈良へのアクセスはどうにかなると言っても過言ではありません。

神戸方面は大阪などと比べ、山沿いに海沿いに様々なエリアがあり、特に神戸市内周辺の交通手段はわかりにくい部分も多くなっています。

ただし、六甲山や宝塚・甲子園など奈良寄りのエリアを除いては「三宮」がいずれも拠点となっていますので、多くの場合は「三宮」エリアをアクセスルートの「軸」とすることで、皆様にとって使いやすいルートを選んでみてください。