札幌市「2月の気候」は?気温・天気の傾向・服装など基本を解説

自然・気候

こちらでは、札幌市の「2月の気候」について気温・天気などの傾向を詳しく解説していきます。

札幌市の2月は1月から引き続き気温が最も低い時期で、「雪まつり」が開催されるように、「雪と氷の季節」が続きます。積雪は2月中に「最も多くなる」年が多くなっており、時折1m以上の積雪となる場合もあります。

2月の気温(寒さ)は?

2月平均気温(℃)平均最高気温(℃)平均最低気温(℃)
平年値-2.70.4-6.2
札幌管区気象台のデータ
2月冬日日数
(最低気温0℃未満)
真冬日日数
(最高気温0℃未満)
平年値27.413.3
札幌管区気象台のデータ
2月仙台新潟金沢東京名古屋大阪広島福岡那覇
各地の平均気温2.43.14.26.15.56.66.27.817.5
札幌との差+5.1+5.8+6.9+8.8+8.2+9.3+8.9+10.5+20.2
各気象台などの平年データ
2月平均気温(℃)平均最高気温(℃)平均最低気温(℃)
上旬-3.6-0.5-7.0
中旬-2.70.2-6.1
下旬-1.71.7-5.4
札幌管区気象台の平年データ
2月気温の記録(℃)
最高気温の最高記録(平成以降)9.9(1996/2/14)
最低気温の最高記録(平成以降)2.9(2016/2/13)
平均気温の最高記録(平成以降)-0.6(2002/2)
最低気温の最低気温(平成以降)-16.0(1991/2/20)
最高気温の最低記録(平成以降)-10.1(2019/2/8)
平均気温の最低記録(平成以降)-5.5(2001/1)
札幌管区気象台のデータ
都市化による気温変化の観点から、気温の比較は「平成以降」に限定

札幌市の2月は、1月に引き続き非常に寒い時期となります。

昼間の最高気温は、平均すれば月の半分近くで0℃を下回る「真冬日」となり、朝の最低気温も-5℃未満の日が多く、年によっては-10℃を下回る気温を観測する場合があります。

1年の中で最も寒い2月の始め頃には「さっぽろ雪まつり」も例年開催されており、気温の低さを活かしたイベントとなっています。

一方で、平均気温については下旬にかけてやや上がる傾向が見られ、年ごとの差が非常に大きいものの、寒気が入りにくい場合などには、特に後半には昼間5℃以上の気温を複数の日で観測する年もあります。

なお、朝の冷え込みについては、都心部は「ヒートアイランド現象」の影響で冷え込みが弱いため、少し郊外へ行くと更にぐっと気温は下がり、場所によっては-10℃台が一般的で、まれに-20℃台の極寒の気温となるようなケースもあるなど、市内での気温差が大きくなっています。

札幌における「真冬日・冬日」・「ヒートアイランド現象」については、上記の記事で別途解説しています。

2月の天気(雪など)は?

2月降水量
(mm)
降水日数日降水量10mm≧
の日数
日照時間平均風速
(m/s)
最多風向
平年値91.925.72.5103.53.4北西
札幌管区気象台のデータ
2月降雪量
(cm)
最深積雪
(cm)
降雪日数積雪日数日降雪量5cm≧
の日数
日降雪量20cm≧
の日数
平年値1169525.228.38.21.0
札幌管区気象台のデータ
2月積雪・降雪量(cm)
観測史上最多積雪169(1939/2/13)
観測史上最多日降雪量56(2000/2/25)
観測史上最多月間降雪量244(1980/2)

札幌の2月は「雪まつり」が開催される時期ということもあり、1月に引き続き「雪と氷の季節」と言える時期です。

依然として雪が降る日は多めで、時には「石狩湾小低気圧(西岸収束雲)」などの影響を受け、集中的な大雪となり、交通に大きな支障が出る場合もあります。

但し、全体的には「海水温」が低下する時期ということで、雪雲の発達はそれまでの時期と比べやや抑えられやすい傾向となります。そのため気温が低い一方で、大雪の頻度はより気温が高めの12月と余り変わりないか、場合によってはやや少な目の状況で「じわじわ雪が増える」場合も目立ちます。

積雪の深さは2月にピークを迎える年が多く、年によっては「1m以上」の積雪を観測する場合もあります。雪は特に少ない年でも最大50cm台~70cm台程度は積もり、雪がなくなるようなことは一切なく、「根雪」に覆われた期間が続きます。

雪以外について見ると、雨の頻度は気温が低いためかなり少なく、温暖な空気を伴った低気圧が通る場合などに限られます。また、雪の降り方にはメリハリがあるため「晴れる日」は一般的に見られ、寒気の影響を受けにくい年などは、連日晴れ間が続くこともあります。

風については、低気圧が発達しながら通過するケース・冬型の気圧配置が強まるケースではかなり荒れた天気となる一方、晴れる日には穏やかな状態が続くことも多くなっています。

札幌で降る雪の量については、上記の記事で別途解説しています。

2月の服装は?

札幌の2月に着る服装は、国内の温暖な地域で「真冬」に着る服装よりも、一層防寒性を重視した服装が必要です。

一例としては、防寒性の高いダウンジャケット・厚手のコート・保温性の高いインナー・ウール素材のセーターなどを着用した上で、手袋・マフラー、また適宜ニット帽なども活用して、外の厳しい寒さに対応するのがおすすめです。

もっとも、札幌の場合「室内の暖房」はかなり強めで、屋外・室内の気温差は大変大きく「極寒」から「暑さ」を感じる状態に一瞬で変わることもあります。室温が高い空間では、適宜服装を調節して過ごすのが無難です。

また、後半を中心にやや気温が上がる場合は、昼間に関しては極端な厚着ではなく、首都圏・京阪神の真冬に着る程度の服装で問題ない場合もあります。

足元については、積雪が常時見られ、ツルツルに凍結する場合も多くなっています。靴は基本的に滑りにくいものや、滑り止めを取り付けたものを使用し、転倒などのないように注意して移動するようにして。

札幌市「2月の気候」【まとめ】

気温

・1月から引き続き非常に気温が低い時期
・最高気温0℃未満の「真冬日」や最低気温-5℃未満の日も一般的
・郊外は冷え込みが非常に厳しく、-10℃台・まれに-20℃台もある環境
・平均気温は、下旬にかけて次第に上がっていく傾向

天気

・「雪まつり」が開催される点からも分かる通り「雪と氷の季節」
・雪の日が多く、時には大雪となるケースも
・積雪は2月中にピークとなることが多く、年によっては「1m以上」の積雪となる
・雪も降る一方「晴れる日」も比較的一般的
・低気圧通過時、強い冬型の気圧配置などの際は荒れた天気も

服装

・温暖な地域の「真冬並み」の服装より一層防寒性を重視した服装が必要
・防寒性の高いダウンジャケット、厚手のコート、保温性の高いインナーなどが基本
・暖房が強く「屋外・室内」の気温差が大きいため、適宜服装を調節することが無難
・ツルツルの路面も多いため滑りにくい靴、滑り止めの付いた靴が必要