【中山八幡神社】地域による維持管理がしっかりと行われる神社は室町期の創建とも

観光スポット・みどころ

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ごあんない

中山八幡神社は、奈良市西部のかつてのどかな農村であった中山町地域にある神社です。

神社は創建年代は不詳ですが、境内の石灯籠には「永禄九年(1566年)」との銘があることから、少なくとも室町時代には創建され、500年程度の歴史を持つ神社であるとも推定されます。

祭神は、八幡大神(応神天皇、誉田別命)をお祀りしており、境内社には天照皇大神を祀る大津社、天児屋根命を祀る春日社、大物主命を祀る金毘羅社があります。

一帯は奈良市郊外のベッドタウン・住宅地の広がるエリアにも近く市街化も進んでいますが、神社の維持や祭事を行ういわゆる「宮座」が近年も機能している等、古くからの農村地域としての文化も色濃く受け継がれています。地域による維持管理が徹底されているため、神社の状態も大変美しく、参拝しやすい環境となっています。

本殿は一間社流造りの銅板葺で、昭和43年に奈良県有形文化財に指定された建築です。現在のものは江戸時代の再建ですが、建築様式は室町時代のものを受け継いでおり、古い鉄鍵には(永正九年・1512年)の銘も残されているということです。

交通・アクセス(電車・バス)

近鉄大和西大寺駅から奈良交通バス「押熊」行き乗車、「平城中山」バス停下車、北西に徒歩約5分

バス停を下車すると橋が見えますが、そのまま橋を渡りバスの通る道を進みます。橋から50メートル程進んだ先に、左手により狭い道が分岐している所がありますので、そこで左に曲がって下さい。

あとはやや曲がりくねった道をそのまま道なりに進んでいくと、中山八幡神社へと到着します。

周辺地図・近隣スポット

南に徒歩約20分程離れた秋篠寺を除き、大きな観光地と呼べるような空間はありませんが、近隣には押熊八幡神社龍王神社といった地域の歴史ある神社、また静かな風情ある常光寺といったみどころが見られます。