金龍神社(春日大社)

【金龍神社】春日大社の「金運・福運の神」として名高い神社は後醍醐天皇ゆかりとも

ごあんない

深い森の中に突如現れる「金運」の神様

春日大社「金龍神社(きんりゅうじんじゃ)」は、春日大社本殿の南側一帯の森に広がる「若宮十五社」と呼ばれる多数の摂社・末社などの中で、「若宮神社」や「夫婦大國社」などに続いて大きな規模を持つ神社です。

この神社は御祭神として「金龍大神」をお祀りしており、その名の通り「金運」・「福運」の神様として、春日大社の摂末社の中でもとりわけよく知られた存在となっており、身近な「お金」にまつわる「パワースポット」として幅広く一般の参拝者を集める存在になっています。

討幕を図った「後醍醐天皇」ゆかりの地としても知られる

歴史としては鎌倉時代の終わり、後醍醐天皇により討幕が図られた「元弘の変」において後醍醐天皇側が敗走することになった際、この地で鏡を奉納した上で天下の安定を願って祈りを捧げたことが神社の創建の由来であるとされています。そのため、宮中(禁裡)の御鏡が奉安されたことにちなんで、金龍神社は「禁裡殿」とも呼ばれることがあります。なお、「金龍」と「禁裡」という言葉は発音が似ていますので、創建の過程ではそのような訛りが「由緒」となった可能性も考えられます。

現在神社の例祭8月25日となっていますが、この日付も元弘の変に伴い後醍醐天皇が奈良に逃げのびてきた日付に合わせられた形となっています。金龍神社は単なる「お金の神様」ではない深い歴史を持っているのです。

意外と気楽?「お百度参り」も出来ます

神社は夫婦大國社で申し込む「若宮十五社めぐり」の十一番納札社となっており、十五社巡りの中でお参りすることができるほか、別途申し込み(費用は500円)を行う事で「お百度参り」「絵馬の奉納」をして頂くことも出来ます。なお、金龍神社自体はかなり小ぶりな空間となっているため、神社の周りを回数を数えながらぐるぐると回る「お百度参り」を1時間も掛からずに終えることができるなど、お得に「ご利益」を得ることが出来るようになっています。

神社は新薬師寺方面から森の中を通り春日大社へアクセスする「上の禰宜道」沿いに近く、不空院や新薬師寺、白毫寺周辺からふらりと春日大社方面へ散策するような際にも立ち寄りやすい空間となっていますので、皆さんも気軽に「金運」向上をお祈りしてみてはいかがでしょうか。

金龍神社のみどころ・風景

金龍神社の鳥居

若宮社から少し離れた春日大社最南端とも言えるようなエリアに建つ金龍神社の鳥居。金龍神社は鳥居・参道・本殿をしっかりと持つ空間構成となっており、周辺の三十八所神社や宗像神社などと比べると比較的立派な空間となっています。

金龍神社の本殿

こちらが金龍神社の本殿。お百度参りではこの周りをぐるぐると回り続けることになりますが、比較的すぐに百周回ることができてしまうでしょう。

金龍神社に奉納された多数の絵馬

「金運」という言葉はやはり大勢の参拝者を惹きつけるのか、あちこちに多数の絵馬が奉納されており、周辺の神社の中では異彩を放つ風景を生み出しています。

後醍醐天皇聖蹟金龍殿址

本殿の近くには、後醍醐天皇ゆかりの地であることを示す立派な石碑も建てられています。

周辺神社・施設

「三十八所神社」:北東にすぐ

「夫婦大國社」・「葛城神社・広瀬神社」:北にすぐ

「若宮神社」:北に徒歩2分(夫婦大國社北側の比較的大きな神社)

「宗像神社」:南東にすぐ

「紀伊神社」:南東に徒歩2分

アクセス

奈良交通バス「春日大社本殿」バス停・ぐるっとバス(土日祝日・観光シーズンのみ運行)「春日大社」バス停(いずれも同じ位置)から南東に徒歩7分

※金龍神社は「若宮十五社めぐり」の一環で訪れることがおすすめとなっているほか、「新薬師寺・不空院」方面からも森を抜けて比較的アクセスしやすい位置となっています。

金龍神社周辺地図