【金龍神社】春日大社の「金運・福運の神」として名高い神社は後醍醐天皇ゆかりとも

観光スポット・みどころ

当ページの内容を含め、奈良の観光スポットに関連する内容は原則としてコロナ禍前を中心とした状況に基づく「アーカイブ」的内容となっており、その後状況が変化している場合があります。
最新の状況については、各スポットに関する公式サイト、または観光協会などの情報発信などを別途ご確認下さい。

観光のご案内

深い森の中に突如現れる「金運」の神様

春日大社「金龍神社(きんりゅうじんじゃ)」は、春日大社本殿の南側一帯の森に広がる「若宮十五社」と呼ばれる多数の摂社・末社などの中で、「若宮神社」や「夫婦大國社」などに続いて大きな規模を持つ神社です。

この神社は御祭神として「金龍大神」をお祀りしており、その名の通り「金運」・「福運」の神様として、春日大社の摂末社の中でもとりわけよく知られた存在となっており、身近な「お金」にまつわる「パワースポット」として幅広く一般の参拝者を集める存在になっています。

討幕を図った「後醍醐天皇」ゆかりの地としても知られる

歴史としては鎌倉時代の終わり、後醍醐天皇により討幕が図られた「元弘の変」において後醍醐天皇側が敗走することになった際、この地で鏡を奉納した上で天下の安定を願って祈りを捧げたことが神社の創建の由来であるとされています。

そのため、宮中(禁裡)の御鏡が奉安されたことにちなんで、金龍神社は「禁裡殿」とも呼ばれることがあります。なお、「金龍」と「禁裡」という言葉は発音が似ていますので、創建の過程ではそのような訛りが「由緒」となった可能性も考えられます。

現在神社の例祭8月25日となっていますが、この日付も元弘の変に伴い後醍醐天皇が奈良に逃げのびてきた日付に合わせられた形となっています。金龍神社は単なる「お金の神様」ではない深い歴史を持っているのです。

神社は新薬師寺方面から森の中を通り春日大社へアクセスする「上の禰宜道」沿いに近く、不空院や新薬師寺、白毫寺周辺からふらりと春日大社方面へ散策するような際にも立ち寄りやすい空間となっていますので、皆さんも「金運」向上をお祈りしてみてはいかがでしょうか。

次項では、周辺神社などについてご案内致します。

周辺神社・施設

三十八所神社」:北東にすぐ

夫婦大國社」・「葛城神社・広瀬神社」:北にすぐ

若宮神社」:北に徒歩2分(夫婦大國社北側の比較的大きな神社)

宗像神社」:南東にすぐ

紀伊神社」:南東に徒歩2分

次項では、交通アクセスについてご案内致します。

アクセス(電車・バス)

奈良交通バス「春日大社本殿」バス停・ぐるっとバス「春日大社本殿」バス停から南東に徒歩7分

※金龍神社は「若宮十五社めぐり」の一環で訪れることがおすすめとなっているほか、「新薬師寺不空院」方面からも森を抜けて比較的アクセスしやすい位置となっています。

金龍神社周辺地図