【奈良】東大寺「万灯供養会」の日程・内容・入場方法などについてまとめてみた【観光】

大仏殿前への参道に灯される2500個の燈籠が、圧巻の風景を生み出す

奈良のお盆。それまで行われてきた「燈花会」が終わり、最終日の「8月15日」には高円山の大文字送り火や春日大社「中元万燈籠」といった行事が行われますが、もうひとつほのかな「光」を味わう行事として挙げられる行事と言えば、「東大寺(大仏殿前)」で行われる「万灯供養会」

この行事は、簡単に言うと大仏殿の前(参道)付近が2500個もの大量の燈籠の光で彩られるという内容になっており、「大文字」見学者がそのまま流れてくるようなこともあり、混雑しやすい行事にもなっています。

ここではそんな「万灯供養会」という行事の詳細について、その内容のみならず混雑の状況やアクセスルート等も含めて解説してきたいと思います。

万灯供養会の由来・内容

美しい光に包まれる東大寺の「万灯供養会」

歴史を辿ると「万灯会」自体を実施しはじめた時期は大変古く、奈良時代にも行われた記録が残っているほどですが、平安時代に行事が定着したころには、毎年12月14日に実施される「冬の風物詩」として行われていたとも言われています。

現在行われている万灯供養会は、かつての万灯会が歴史の流れの中で実施されなくなり、先祖供養を行う儀式として「昭和60年」に開始されることになった比較的新しい歴史を持つものですが、現在では東大寺の「夏」を彩る行事としてすっかり定着することになりました。

ちなみにこの行事、「灯篭」に「火」を灯すという点では「燈花会」とそっくりの行事となっていますが、「灯篭」のサイズはこの「万灯供養会」の方がかなり大きく、一つの燈籠に複数のろうそくが灯される仕組みになっているため、実際は燈籠の数である「2500個」以上の規模に感じられるダイナミックな「光」の行事となっています。

また、当日は大仏殿に設けられた「大仏様」が「外」からのぞけるように設けられた窓である「観相窓」(かんそうまど・桟唐戸)が開けられ、光に包まれる空間から「大仏様」のお顔を拝見する事もできるほか、大仏殿内部では読経が行われるなど、いつもの大仏殿界隈とは全く違う幻想的な風景が広がることになります。

万灯供養会の日程・時間

そのような「万灯供養会」ですが、

日程は、先述したように

毎年8月15日

「盂蘭盆」の最終日に実施されることになっています。

また、行事が行われる時間ですが、こちらは

19時~22時

3時間に渡り実施されます。なお、準備作業が行われるため、通常通り大仏殿は「17時30分」からは一旦閉門され、19時から再び入場可能となる流れになっていますのでご注意ください。

大文字送り火は20時からの実施で、1時間以内に終わるために、大文字送り火を見る前、また見た後に万灯供養会にも足を運びやすいタイムスケジュールとなっているほか、時間を調整すれば、大文字送り火、万灯供養会、春日大社中元万燈籠の「8月15日」に行われる3つの大きな行事を合わせて巡ることも可能となっています。

会場へのアクセス・入場について

さて、会場となっているのは「東大寺大仏殿」前の広場、参道となっていますが、かつて平成22年までは、万灯供養会実施の時間帯は「無料」で大仏殿に入場、拝観できるという「特典」がありました。

しかし、大文字送り火などを見学する観光客が雪崩のように無料の「万灯会」に押し寄せ、人の多さの余り危険な状況となる場合が見られたため、平成23年からは現在に至るまで「有料」すなわち通常通りの500円(平成30年からは600円)の拝観料を支払って一般の観光客は入場する形に変わっています。(現在でも「無料」で拝観可能なのは、「灯篭」を奉納・祈願した人のみとなっています。)もちろん現在でもそれなりの数の観光客が拝観に訪れることは言うまでもありません。

「大文字送り火(慰霊祭)」の鑑賞スポットである「飛火野」からは、飛火野横のバス通り沿いを「北」に進み、途中交差点を渡って頂き更に徒歩5分少々「北」に進んで頂くと大仏殿に到着します。

また、春日大社からは、春日大社の長い「参道」沿いを進んで頂き、「萬葉植物園」の西側から北西に伸びる小道(地図等をよくご参照ください)を進んで頂くと、飛火野からと同じルートの「交差点」に出ますので、あとは「北」に進んで頂ければ大仏殿に到着します。

最寄りのバス停は市内循環バス「東大寺大仏殿・国立博物館」前バス停ですが、8月15日は「交通規制」が奈良公園周辺で行われ、19時30分から21時の時間帯のみはバスも一時的に迂回運行を行い「東大寺大仏殿・国立博物館」バス停を通過しないため、その点はご注意ください。

燈籠奉納・祈願を申し込む

大量の「灯篭」が設置される「万灯供養会」ですが、これらの燈籠は東大寺が自前で全て用意する訳ではなく、大勢の一般の方の奉納により成り立っています。祈願の申し込みを行う事で、自分たちの「名前」が記された燈籠が設置されるほか、読経の際に祈願帳に記された名前や願い事も読み上げてもらうことが可能です。

申込は奈良県民に留まらず、どなたでもお申し込み可能となっています。

まとめ

以上、お盆行事のクライマックスとも言える東大寺の「万灯供養会」について解説してきました。

燈花会とはまた違った「光」の行事は、ご先祖様を供養するために燈籠を奉納された「参加者」の方に留まらず、一般の観光客の方でも楽しんで頂ける行事となっています。

かつてのような無料拝観は出来なくなりましたが、拝観料を支払って入場する価値は十分にある行事ですので、「大文字送り火」や「春日大社中元万燈籠」の帰りがけ、行く途中の方も含め、ぜひ大仏殿まで足を運んでみてはいかがでしょうか。