豊橋市の「雪事情」とは？【愛知県内では雪が特に少なめ】

愛知県の東三河地域に位置し、愛知県内では名古屋市に次ぐ規模の拠点都市となっている「豊橋市」。豊橋市は太平洋側の地域であり、基本的に冬はよく晴れる傾向が見られます。

こちらでは、余りイメージされることはない豊橋市の「雪」というテーマについて、降る・積もる基本的な傾向などをまとめて解説していきます。

雪の時期は？

豊橋市は、大まかに言えば「雪が降ることが非常に少ない地域」です。

全く降らないというのはさすがに言い過ぎですが、降る機会は強い寒波の際などごくわずかと言った状況で、真冬であってもほぼ雪が降らないような年も一般的に見られます。

まれな雪は12月〜2月の間に通常見られ、3月に雪が降ったようなケースは近年は極めて少なくなっています。

また、仮に降ったとしても雪が長時間降り続くことや、連日のように降ることは基本的にない地域で、愛知県内でも特に雪の影響を受けにくい環境となっています。

雪の積もる量は？

豊橋市は、雪が「積もる」状況として見た場合、そもそも「積もる機会が全国的に見ても少ない」地域の1つとなっています。

雪は全く積もらない訳ではなく、冬のシーズンで1回くらいは積もる年の方が多いですが、どちらにせよ機会はわずかであり、暖冬の年などを中心に、積もる機会がないような年も見られます。積もる場合であっても、すぐ解けるごくうっすら程度が大半を占めます。

5cm程度〜など、太平洋側で大雪と言えるような状況になるケースは10年に1度あるかないかといった程度の状況で、まとまった雪はほぼ積もらないような地域となっています。

なお、市内を走る車は、大半はノーマルタイヤを冬場も利用しているため、まれな積雪となった場合、車の運転などに大きな支障が生じることがあります。

愛知県内・周辺と比較すると？

豊橋市は、雪が積もることはまれにあるとは言え、ほぼ積もらない年も一般的で、積もっても積雪量は少なくうっすら程度が大半を占めます。

愛知県内で見た場合、名古屋方面・一宮方面などは岐阜方面からの雪雲がやや入りやすいこともあり、時にまとまった量の雪が積もる年（名古屋の気象台では一部の年で10cm以上のケースも）もありますが、豊橋ではそういった状況はほぼ見られません。

基本的に、愛知県は平地の場合北西側ほど雪が多く、南東側ほど雪が少ない傾向にあるため、一宮〜名古屋〜岡崎〜豊橋の順に雪の頻度・量は減っていきます。

豊橋市の「雪事情」は、隣県である静岡県内と比較をした場合、まだ雪が降る機会が「ある」状況とは言え、名古屋と浜松のどちらに近い傾向があるかと言えば、どちらかと言えば浜松寄りの特徴が強いと言えるでしょう。

雪の要因は？

豊橋市で雪が降るまれなケースは、最も一般的な要因は「強い冬型の気圧配置」によるケースです。

強い冬型の気圧配置となる場合に、北西方向から強い風に乗って雲が入る場合、名古屋周辺のみならず、「雪雲の一部・切れ端・消えかけの部分」とも言えるものが豊橋市周辺まで流れ込み、まれに雪が降ることがあります。

あくまでも雲が入り込んで来る向きが重要であり、どれだけ強烈な寒波であっても、例えば「福井市」で大雪となるような「西風」のケース、「京都市」で大雪となるような「北北西の風」のケースで、豊橋市で雪が積もることは基本的にありません。

なお、過去の雪となった事例を見ると、強い冬型の気圧配置のみならず、太平洋上を通る「南岸低気圧」による雪のケースも存在します。

南岸低気圧の影響を受ける場合、豊橋市周辺は「冷たい空気」が入りにくいエリアのため、ほとんどが雨となりますが、数年に1回あるかないかといった程度のケースで、雪が降るケースがあります。

まとめ

愛知県の「雪事情」とは？【少ない一方特徴的な平地の雪・山地の雪は一般的】

こちらのページでは、中部地方（東海地方）に位置し、全国3位の人口を持つ巨大都市「名古屋」を有する「愛知県」について、その「雪事情（雪の降る・積もる傾向など）」というテーマから詳しく解説していきます。 愛知県は、「雪」が降る・積もるイメージは...

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愛知県全体の大まかな「雪事情」の概要については、上記の記事で別途解説しています。