「真冬日」とは何か?その基本を知る【最高気温0℃未満】

自然・気候

ある日の「気温」の高さ・低さを示す「用語」には真夏日・猛暑日・冬日・真冬日んど様々なものがあります。

こちらはその中で「最も寒い」日を示す「真冬日」について、その基本を解説していきます。

最高気温0℃「未満」の日数

真冬日は、1日の最高気温が「0℃」を下回った日(氷点下の日)を指します。

最低気温ではなく「最高気温」ですので、その日は一度もマイナスの気温からプラスにならない状態です。

+0.1℃=真冬日ではない
±0.0℃=真冬日ではない
-0.1℃=真冬日

0℃未満ということで、0.0℃ちょうどは真冬日には含まれません。

なお、もう一つの用語として「冬日」がありますが、こちらは「最低気温0℃未満」の日を指す名称です。

真冬日は、通常冬の間に観測されることがほとんどですが、北海道など一部では11月・3月以降など秋・春の期間に観測されることもあるため、必ず「冬」だから「真冬日」という訳ではありません。

真冬日はどのくらい寒い?

真冬日は、「〜日」と呼ばれる暑さ・寒さを示す用語では、最も寒い区分にあたるにあたります。

一方で、東京・大阪などではまず観測される機会がないということで、「どのくらい寒いのか」イメージしづらい場合も多いと言えます。

真冬日となる場合、その気温が0℃に近い真冬日なのか、-5℃未満の真冬日なのかによっても差が見られますが、一例としては以下のような状況となります。

昼間でも雪や氷がほぼ解けない(日差しが差す場所では一部解ける場合あり)
路面凍結が1日中当たり前
晴れていても巨大なつららが見られる
雪が降る場合、降る量に対し積もりやすい(乾いた雪がどんどん積もる)

基本的には、晴れている日よりは雪が降っているような日の方が、真冬日となる可能性は高まりますが、北海道など特に寒い地域では、快晴の天気であっても、真冬日が観測されるようなケースもあります。

真冬日日数を見る

都市平年真冬日日数
札幌43.6日
仙台0.8日
新潟0.4日
東京0.0日
金沢0.1日
名古屋0.0日
大阪0.0日
広島0.0日
福岡0.0日
気象庁の平年データ(2020年までの30年間)による

真冬日は、上記のデータからも分かる通り、大都市で見た場合「札幌オンリー」と言えるような状況です。

北海道ではごく一般的で、東北では仙台などでは少ないですが、内陸側など場所によってはやや多めです。また、長野県や岐阜県をはじめ、本州内陸でもやや多めの地域があります。

一方で、東北を除く地域の平地・海沿いでは観測される機会は極めて少なく、東京・横浜・名古屋・大阪・京都・神戸・広島・福岡などでは通常観測されることはありません。

真冬日が観測されやすい場所は?

真冬日は、主に北海道など北日本を中心に観測される存在ですが、関東以西など緯度が高くない地域でも、条件によっては真冬日が比較的観測されやすい地域があります。

緯度以外の点について、真冬日が観測されやすい条件(場所)を見てみると、例えば以下のような要素が挙げられます。

標高が高い場所(例:奥日光・菅平)
雪が非常に多い場所(新潟県・山形県の山沿いなど)
朝の冷え込みが非常に厳しい場所

関東以西で見た場合、標高が高い長野県・岐阜県北部では北日本に匹敵する真冬日日数の地域が見られます。また、西日本でも中国山地沿いの一部などでは、真冬日がそれほど珍しくない地域が存在します。

まとめ

真冬日は、「最高気温」が0℃未満となる日を指す名称です。真冬日となる場合は、雪がほとんど解けなかったり、晴れていても巨大なつららが見られることがあります。

真冬日の日数は札幌なども含め北海道でかなり多く、本州以南では都市部では少ないか、ほぼ観測されない状況です。

関東以西であっても「標高がかなり高い」・「雪が非常に多い」・「朝の冷え込みが非常に厳しい」といった条件を満たす場合、真冬日がやや観測されやすい場所があります。