札幌市「12月の気候」は?気温・天気の傾向・服装など基本を解説

自然・気候

こちらでは、札幌市の「12月の気候」について気温・天気などの傾向を詳しく解説していきます。

札幌市の12月は雪が降る・積もることはごく一般的で、大雪に見舞われる場合もあるほか、1日を通して氷点下の「真冬日」となる日も増えていくなど、本格的な冬の気候となる時期です。

12月の気温(寒さ)は?

12月平均気温(℃)平均最高気温(℃)平均最低気温(℃)
平年値-0.92.0-4.0
札幌管区気象台のデータ
12月冬日日数
(最低気温0℃未満)
真冬日日数
(最高気温0℃未満)
平年値27.69.5
札幌管区気象台のデータ
12月仙台新潟金沢東京名古屋大阪広島福岡那覇
各地の平均気温4.55.36.87.77.28.77.59.119.0
札幌との差+5.4+6.2+7.7+8.6+8.1+9.6+8.4+10.0+19.9
各気象台などの平年データ
12月平均気温(℃)平均最高気温(℃)平均最低気温(℃)
上旬0.53.5-2.4
中旬-1.31.6-4.4
下旬-1.90.9-5.0
札幌管区気象台の平年データ
12月気温の記録(℃)
最高気温の最高記録14.8(1989/12/4)
最低気温の最高記録9.4(2010/12/3)
平均気温の最高記録1.9(1990/12)
平成以降の最低気温-13.5(2012/12/25)
最高気温の最低記録(平成以降)-7.1(2002/12/11)
平均気温の最低記録(平成以降)-3.4(2001/12)
札幌管区気象台のデータ

札幌市の12月は、首都圏・京阪神など「温暖な地域」の「真冬並み」の気温と比べ、既にかなり低い気温となる時期で、寒さが際立つようになります。

昼間の最高気温は、0~5℃程度の日・0℃を下回る「真冬日」となることが多く、5℃以上となるような日はごくわずかです。

朝の最低気温は、ほとんどの日で0℃未満(氷点下)の「冬日」で、-5℃を下回るようなことも珍しくなく、年によってはまれに-10℃未満の気温を記録することもあります。

郊外の気温は都心部と比べ更に大幅に低い傾向があり、-10℃台の厳しい寒さも一般的となっています。

月内の気温は、基本的には下旬にかけて気温がより低くなる傾向がありますが、寒気の動き(冬型の気圧配置の状況)次第では、上旬から強烈な寒さに見舞われるケースや、下旬に一時的に寒さが緩むこともあります。

12月の天気(雪など)は?

12月降水量
(mm)
降水日数日降水量10mm≧
の日数
日照時間平均風速
(m/s)
最多風向
平年値114.528.83.782.73.2北西
札幌管区気象台のデータ
12月降雪量
(cm)
最深積雪
(cm)
降雪日数積雪日数日降雪量5cm≧
の日数
日降雪量20cm≧
の日数
平年値1134726.828.07.51.2
札幌管区気象台のデータ
12月積雪・降雪量(cm)
観測史上最多積雪120(1938/12/26)
観測史上最多日降雪量56(2001/12/10)
観測史上最多月間降雪量256(1995/12)

札幌の12月は、冬らしい天気となり「冬型の気圧配置」などに伴い「雪」が一般的に降る・積もる時期となります。

この時期はまだ「海水温」が高めということで、冬の後半と比べむしろ「雪雲が発達しやすい」ため、雪雲が流れ込む条件などを満たした場合、1日で20~40cm程度(ごくまれに50cm程度)の大雪が比較的降りやすい状況となります。大雪は毎年必ず降るとは限りませんが、年によっては12月中に複数回・繰り返し大雪となる場合もあり、コンスタントに積雪が増えていくこともあります。

なお、積雪は多くの年で12月中のほとんどの日で見られ、3~4月まで続く「根雪(長期積雪)」の期間に入りますが、寒気の流れ込み・雪雲の向き・大雪の有無などの関係で、年によっては積雪がゼロの日がしばらく見られる場合もあります。12月中に積もる雪の最大値は、10cm台~1m近くなど、年によって様々です。

晴れ間については、12月は昼間の時間が短い上、雪の日も多いためは減る傾向で、平均の「日照時間」は1年で最も少ない月となっています。

風については、平均風速は強い時期ではないものの、低気圧が発達しながら通過するタイミング(強い冬型の気圧配置となるタイミング)では荒れた天気・吹雪となることもあり、天気が安定する時期ではありません。

札幌における「12月の雪」については、上記の記事でも詳しく解説しています。

12月の服装は?

札幌の12月に着る服装は、国内の温暖な地域で「真冬」に着るような服装よりも、更に防寒性を重視した服装が不可欠です。

一例としては防寒性が高いダウンジャケット・厚手のコート、また内側は厚手のセーターや保温性が高いインナーなどを着用し、マフラー・手袋、場合によってはニット帽なども使用することで、札幌の冬の寒さに対応することが可能です。

なお、室内の暖房は場所によっては強めの場合もあり、暑さを感じることもあるかもしれませんので、外出時・屋内の滞在時などには適宜服装を調節するのが基本です。

12月は積雪も一般的であり、気温が下がり凍結した路面となることも多いため、「靴」についても「滑りにくく」かつ「防水性が高い」ものを使用するとよいでしょう。

札幌市「12月の気候」【まとめ】

気温

・冬の厳しい寒さとなる
・昼間は0~5℃程度、または氷点下の「真冬日」が多め
・朝はほぼ全日氷点下の「冬日」で、-5℃を下回るケースもあり
・気温は次第により下がっていく傾向、但し上旬から極寒となる年も見られる

天気

・冬らしい天気となり、雪が降る日、積もる日が一般的に
・12月は海水温の影響で「大雪」に比較的見舞われやすい
・積雪量はその年の気象状況により大きく異なり、雪が少ない年は一時的に積雪ゼロのケースも
・晴れ間は少な目で、「日照時間」は年間最少
・強い冬型の気圧配置となる際など、荒れた天気となる場合あり

服装

・温暖な地域の「真冬並み」よりも防寒性を重視した服装が必須
・ダウンジャケット、厚手のコート、保温性の高いインナー、手袋やマフラーなどが必要
・積雪、凍結に対応するために「滑りにくく・防水性が高い」靴が基本