札幌市「9月の気候」は?気温・天気の傾向・服装など基本を解説

自然・気候

こちらでは、札幌市の「9月の気候」について気温・天気などの傾向を詳しく解説していきます。

札幌市の9月は、大まかに言えば「雪が残っている」ことが多い時期で、新しく雪がまとまって積もることもあるなど、「冬の延長線上」にあたります。但し、近年は気温が高い傾向も見られ、一足早い「春の兆し」を感じられることもあります。

9月の気温は?

9月平均気温(℃)平均最高気温(℃)平均最低気温(℃)
平年値18.622.814.8
札幌管区気象台のデータ
9月夏日日数
(最高気温25℃以上)
真夏日日数
(最高気温30℃以上)
平年値7.50.6
札幌管区気象台のデータ
9月仙台新潟金沢東京名古屋大阪広島福岡那覇
各地の平均気温21.222.523.223.324.525.224.724.727.9
札幌との差+2.6+3.9+4.6+4.7+5.9+6.6+6.1+6.1+9.3
各気象台などの平年データ
9月平均気温(℃)平均最高気温(℃)平均最低気温(℃)
上旬20.824.917.2
中旬18.722.914.9
下旬16.420.812.3
札幌管区気象台の平年データ
9月気温の記録(℃)
最高気温の最高記録32.7(2020/9/8)
最低気温の最高記録24.1(2012/9/18)
平均気温の最高記録22.4(2012/9)
平成以降の最低気温5.4(1992/9/29)
平均気温の最低記録(平成以降)16.2(1992/9)
札幌管区気象台のデータ

札幌市の9月は、国内の温暖な地域と比べると「秋らしさ」を感じやすい時期と言えます。

昼間の気温は20~25℃程度、朝の気温は15℃前後のことが多い傾向で、概ね過ごしやすい気温で、晴れた日はさわやかな陽気となることが多くなっています。

気温は概ね下がっていく傾向がはっきりしており、年によっては9月末などに最低気温が10℃を下回り、少し肌寒さを感じる場合もあります。なお、都心ではなく郊外・山間部では冷え込みが強まりやすく、まれに9月に「霜」がおりるほどの気温となるケースも見られます。

但し、全体的な気温はまだ比較的高めであり、最高気温が30℃以上となるケースはごくまれですが、年によっては「残暑」をしっかり感じる日が続く場合もあり、昼間の寒さは目立ちません。

9月の天気(雨・台風など)は?

9月降水量
(mm)
日降水量10mm≧
の日数
日照時間平均風速
(m/s)
最多風向
平年値142.24.1159.33.2南東
札幌管区気象台のデータ
観測史上最大の最大瞬間風速50.2m/s(南西の風・2004/9/8)
札幌管区気象台のデータ

札幌の9月は、晴れる日も多く見られる時期で、極端な天候不順になることはほぼ見られませんが、1年の中では「最も雨が多い傾向」を持つ時期です。雨は「秋雨前線」の影響で降る場合が多く、台風が前線を刺激する場合などには雨量がまとまることもあります。

なお、天候は「年ごとの差」が大きいため、平均的には雨が最も多い時期ですが、年によっては雨が少ないこともあります。

台風本体については、温暖な地域と比較した場合影響を受ける頻度は少ないものの、まれに札幌周辺を通ることもあり、2004年の台風18号によるケースなど、過去には台風による暴風被害が発生したこともあります(台風が日本海(札幌の西側)を通る場合に風が強まる傾向)。

但し、台風の影響を除いた場合は「1年で最も風が穏やかな時期」であり、荒れた天気の頻度は少ない傾向です。

札幌における「台風」の事情については、上記の記事で解説しています。

9月の服装は?

札幌の9月に着る服装は、首都圏・京阪神の「5月・10月」で着るような服装が無難と言えます。

昼間の気温はまだ上がる日も多いため、25℃以上の気温となる場合などは、半袖・Tシャツで過ごすことも問題ありません。但し、雨の日や冷たい空気が入るような場合、昼間も20℃前後となることもあるため、長袖のシャツやカーディガンなどの簡単な羽織りものも必要で、全ての日で夏の服装が出来るような時期ではなくなっていきます。

朝晩については、前半はそれほどひんやりすることはないものの、先述の通り9月末にはまれに10℃を下回るケースもあるなど、夏の服装では対応できない場合も増えていきます。

比較的冷え込む場合はウインドブレーカー・薄手のジャケット・パーカー程度の羽織りものは少なくとも必要で、郊外・山間部など冷え込みやすい場所ではより厚手の服装が望ましい場合もあります。

なお、1日の気温差がかなり大きい場合もあるため、その時々の状況に応じた服装をすることがおすすめです。

札幌市「9月の気候」【まとめ】

気温

・秋らしさを比較的感じやすい気温へ
・昼間は20~25℃程度、朝は15℃前後の場合が多い
・後半以降を中心に少し肌寒さを感じる朝も(まれに10℃を下回るケースあり)
・状況によっては「残暑」を感じる場合あり

天気

・1年で最も雨が多い傾向を持つ時期
・晴れることも一般的で、極端な天候不順もほぼない
・台風の影響を受ける頻度は少な目の一方、過去には暴風被害が発生した事例も
・台風の影響を除いた場合「風が最も穏やか」な時期

服装

・首都圏や京阪神の「5月・10月頃」の服装が目安
・昼間に気温が上がる場合は半袖(夏の服装)で問題なし
・気温が上がりにくい場合もあるため、昼間も含め長袖の用意は必要
・朝晩に冷え込む場合は、ある程度の羽織ものは不可欠