寒冷な地域である北海道「札幌市」では、4月になってからも雪が降ることがあり、本州各地などの平地と比べ、明らかに「冬の名残」は遅くまで見られます。
こちらのページでは、札幌市の気象観測データを参考に、最も雪が遅く降った・積もった時期はいつ?というテーマから、札幌の春の気候を考えていきたいと思います。
雪が「降った」最も遅い記録は?
但し、いずれの記録も昭和の前半(戦中の時期)と、「気温が寒冷な時代」の記録ですので、近年の気候を考える上では少し「遅すぎる」記録であり、必ずしも参考にしづらいかもしれません。
上記のような「ルール」があるため、降雪記録というものが、人々の「体感」としての「雪の季節」と一致しているとは限りませんが、少なくとも雪または雪が混じったものが降った「最も遅い日」としては、5月になってからの記録も複数回あるということになります。
雪が「積もった」最も遅い記録は
積雪0cmなのであれば、積雪がないと思われる方もおられるかもしれませんが、気象庁の定義では仮に積雪が1cmに達していない場合でも、地面の半分以上が白く雪化粧していれば「積雪あり」とみなすため、「積雪0cm(積雪あり)」という記録が成り立ちます。
基本的に5月に積もることは極めてまれで、温暖化が進んだ近年ではほぼあり得ない現象になりつつありますが、4月の半ば~下旬頃まではごくまれに積雪が観測される場合がある。というのが現状と言えるでしょう。
根雪が最も遅くまで残った記録は?
いずれの年も、4月に入った時点でも70cm以上の積雪があった年で、冬場または3月に降った雪の量がかなり多かった年となっています。
なお、このデータについては、1961年以前のデータを適切に入手することが出来ません。例えば1939年には4月初めに101cmという4月の観測史上最高の積雪が観測されていますので、上記の記録よりも更に遅い可能性がありますので、公式的に利用できる暫定的なデータとしてご理解下さい。
参考「最も早く」最後に「降った・積もった」記録は?
最も遅く降ったものではなく、そのシーズンで最後の雪が「最も早く」降り終わった、積もり終えた記録で見て行くと、どのような状況になっているのでしょうか?
一方で、最後に「積雪」が記録された日で見ると、その積雪の「種類」により時期は異なります。
札幌では降雪・積雪ともに、3月中に完全に「雪が消える」こともあり、特に積雪については、3月の半ばから積雪がない日が見られる場合もまれにあります。
まとめ
札幌における「雪解け」については、上記の記事で別途解説しております。