札幌市「10月の気候」は?気温・天気の傾向・服装など基本を解説

自然・気候

こちらでは、札幌市の「10月の気候」について気温・天気などの傾向を詳しく解説していきます。

札幌市の10月は大まかに言えば「秋真っ盛り」であり、下旬頃には都心部でも紅葉が楽しめるようになる一方、急速に季節が進む場合もあり、早い年は10月に「初雪」を観測し、まれに積雪するようなこともあるなど「冬」の兆しも見え隠れする時期です。

10月の気温は?

10月平均気温(℃)平均最高気温(℃)平均最低気温(℃)
平年値12.116.48.0
札幌管区気象台のデータ
10月仙台新潟金沢東京名古屋大阪広島福岡那覇
各地の平均気温15.716.717.618.018.619.518.819.625.5
札幌との差+3.6+4.6+5.5+5.9+6.5+7.4+6.7+7.5+13.4
各気象台などの平年データ
10月平均気温(℃)平均最高気温(℃)平均最低気温(℃)
上旬14.320.810.3
中旬12.118.77.9
下旬10.216.46.1
札幌管区気象台の平年データ
10月気温の記録(℃)
最高気温の最高記録27.3(2021/10/4)
最低気温の最高記録16.5(1946/10/3)
平均気温の最高記録13.3(2019/10)
平成以降の最低気温-0.1(1996/10/26)
平均気温の最低記録(平成以降)10.6(2016/10)
札幌管区気象台のデータ

札幌市の10月は、首都圏・京阪神の11月に比較的近い気温となります。

気温はどんどん下がっていく傾向を持つ時期で、月の初めと終わりではずいぶん気温差が生じることもありますが、大まかには昼間の最高気温は15~20℃程度、朝の最低気温は5~10℃程度のことが多いと言えます。

気温が上がる場合は、20℃以上の最高気温を観測することもありますが、25℃以上の「夏日」はほとんど見られず、本州で見られるような「10月も続く残暑」は基本的に存在しません。

「寒さ」については、月の前半など最低気温が10℃以上となるような場合、特に強く意識することはないと言えますが、後半などに5℃を下回るような気温が見られるようになると、さすがに肌寒さを感じやすくなり、一般には「暖房」がしっかり機能し始めるようになります。

気温の動きは「冬型の気圧配置」となって「寒気」が入り込むかどうかにより大きく左右され、冬型となる日が多い年は、昼間も10℃を下回るような気温が複数回観測される場合もあります。

10月の天気(雨・雪など)は?

10月降水量
(mm)
降水日数日降水量10mm≧
の日数
日照時間平均風速
(m/s)
最多風向降雪量
(cm)
最深積雪
(cm)
降雪日数
平年値109.922.53.3145.93.4南南東110.9
札幌管区気象台のデータ

札幌の10月は、比較的晴れる日が多く、まとまった雨が降る頻度は8・9月と比べると減るなど、観光には適した気象条件になりやすい時期です。

但し、天気は周期的に変化し、シベリア・北極からの「寒気」が吹き出し「冬型の気圧配置」になる頻度も次第に増えていきます。

冬型の気圧配置となった場合、どんよりした天気・にわか雨となりやすく、比較的強い寒気が入る場合は、10月の時点で「初雪(まれに初積雪)」を観測することもあります。

10月の積雪は頻度は少な目ですが、市街地でも数年に1回程度うっすら~数cm程度の積雪が観測されており、紅葉と雪景色が同時に見られる「レアケース」もあります。

札幌の「初雪」に関する内容は、上記の記事で別途解説しています。

10月の服装は?

札幌の10月に着る服装は、首都圏・京阪神の「11月」に着る服装で概ね問題はないと言えます。

気温は変化が大きいため一概に言うことは出来ませんが、比較的気温が上がる昼間には「長袖シャツ」程度で過ごせる場合がある一方、「冬型の気圧配置」となり気温が下がる日、朝に冷え込む日などはコート類など厚みのある上着(アウター)が必要となり、手袋・マフラーがあるとよりよいケースもあります。

札幌の真冬に着るような防寒着は必要ない時期ですが、余り薄い服装だと寒さが際立つ場合がありますので、気温低下にも対応できるような服装を用意することが無難です。

靴については、極めてまれな積雪時を除き一般的なスニーカーなどで問題ない時期です。

札幌市「10月の気候」【まとめ】

気温

・急速に下がる傾向
・気温が上がる場合も最高気温25℃以上の「夏日」はほぼない
・昼間は15~20℃程度、朝は5~10℃程度の場合が多い
・「冬型の気圧配置」となる際には昼間の気温が10℃を下回るケースも

天気

・比較的晴れる日が多く、8~9月と比べまとまった雨も減る時期
・天気は周期的に変わり「冬型の気圧配置」となる頻度が次第に増える
・「冬型の気圧配置」の場合はどんよりした天気、にわか雨に見舞われやすい
・強い寒気が入る場合「10月の初雪」となる場合も(積雪は数年に1回程度とまれ)

服装

・首都圏や京阪神の「11月」の服装が目安
・気温が上がる昼間は「長袖シャツ」等で過ごせる環境
・気温が特に下がる朝などは「コート類」など厚みのある上着が必要
・「気温の低下」にある程度対応出来る服装の準備が無難