「ぐるっとバス(奈良)」の使い方まとめ(奈良公園周辺・平城宮跡エリアの観光に大変便利)

基礎知識・お役立ち情報

この記事では、観光都市「奈良」の交通アクセスを充実させるために近年奈良公園周辺と平城宮跡周辺において運行されている便利な「ぐるっとバス」についての情報をなるべくわかりやすくまとめていきます。

ぐるっとバスは、通年運行の「大宮通りルート」のほか、土日祝日を中心に運行の「奈良公園ルート」・「若草山麓ルート」が運行されています。

なお、近年は奈良には「ぐるっとバス」しか走っていないと勘違いされる方もいるようですが、「ぐるっとバス」のみならず、奈良交通の路線バスのご利用も便利となっていますので、組み合わせて利用するのが最もおすすめです。

ぐるっとバスのルートは?

ぐるっとバスとは、奈良市内の主要観光地周辺を巡る観光客向けの周遊バスであり、2019年4月20日以降は「大宮通りルート」・「奈良公園ルート」・「若草山麓ルート」の3つのルートが運行されています。

大宮通りルート

ぐるっとバス大宮通りルート

ルート:大和西大寺駅南口~朱雀門ひろば~奈良市庁前~近鉄奈良駅~東大寺前駐車場~春日大社本殿(2021年4月より西大寺駅への乗り入れが開始)
運行間隔:平日30分間隔・土日祝日15分間隔

※観光繁忙期は春日大社本殿へ乗り入れない場合があります。

大宮通りルートは、奈良を代表する観光地である「春日大社」・「東大寺」・「興福寺」周辺と、これまで直通バスが少なかった「平城宮跡(朱雀門ひろば)」などを結ぶルートであり、観光客の方が奈良市内を移動する上で大変便利なルートとなっています。

2021年4月からは近鉄大和西大寺駅南口への乗り入れも開始され、奈良駅方面のみならず、大和西大寺を起点に奈良観光をすることも可能になりました。

なお、大宮通りルートについては平城宮跡方面では「朱雀門ひろば」のバスターミナルに発着するなど大変使いやすくなっていますが、駅からのアクセスについては2018年度まで運行されていた「平城宮跡ルート」とは異なり「JR奈良駅」は一切経由しませんのでその点はご留意ください。

奈良公園ルート

ルート:JR奈良駅西口~近鉄奈良駅~大仏殿前駐車場~元興寺・ならまち~JR奈良駅西口
運行間隔:土日祝日15分間隔
(一部観光繁忙期の平日も運行)

奈良公園ルートは、JR・近鉄奈良駅から東大寺・春日大社・ならまち方面を1周するようなルートになっています。これまでは「若草山麓」にも乗り入れていましたが、2019年度からは「若草山麓ルート」と系統が分離されているため、主に東大寺周辺から「ならまち・元興寺」周辺エリアを結ぶルートとして便利にご利用頂けるようになっています。

若草山麓ルート

若草山麓ルート

ルート:大仏殿前駐車場~手向山八幡宮・二月堂~若草山麓~春日大社本殿~大仏殿前駐車場
運行間隔:土日祝日15分間隔
(一部観光繁忙期の平日も運行)

若草山麓ルートは、大宮通りルート・奈良公園ルートから東大寺の「大仏前駐車場」バスターミナルで乗り継ぐことを前提に、通常の路線バスが通っていない若草山麓や二月堂の近くまでアクセスするルートです。2018年度までは駅から直接若草山麓までバスが乗り入れていましたが、2019年度からは奈良駅方面からのアクセスには乗り継ぎが必須となり、定時性は向上しましたが、利便性はやや下がっています。

ぐるっとバスの乗り場・路線図

ぐるっとバス専用のりば(近鉄奈良駅)

ぐるっとバスは、これまではすべてがJR・近鉄奈良駅に乗り入れていましたが。2019年度以降は運行形態が変わり、近鉄奈良駅・東大寺(大仏前駐車場)を主要拠点とするルートに変わっています。

近鉄奈良駅:大宮通りルートの平城宮跡方面行きは8番バス乗り場、大宮通りルートの春日大社本殿行き及び奈良公園ルートは駅の北東側、奈良県庁方面への出口近くにあるぐるっとバス奈良公園ルート専用乗り場をご利用ください。

JR奈良駅:奈良公園ルートのみ利用可能です。西口16番バス乗り場をご利用ください。

東大寺(大仏殿前駐車場):全てのルートが大仏殿前駐車場内の同じのりばからご利用頂けます。

◇ぐるっとバスの路線図

ぐるっとバスの路線図は上記の通りです(大和西大寺駅への乗り入れは2021年4月より開始)。大仏殿前駐車場が乗り換え拠点となっており、各ルートを乗り継ぎやすくなっています。

運行について

基本の運行間隔・運行時間・運行日

ぐるっとバスの運行間隔(本数)・運行時間・運行日の基本は以下の通りです。

ルート土日祝日の運行平日の運行
大宮通りルート15分間隔(1時間4本程度)30分間隔(1時間2本程度)
奈良公園ルート15分間隔(1時間4本程度)観光繁忙期の一部を除き運行なし
若草山麓ルート15分間隔(1時間4本程度)観光繁忙期の一部を除き運行なし

いずれのルートも運行時間については始発は9時台、終発は16時~17時台と観光客の流れに合わせたダイヤとなっているため、「早朝」や「夕方以降」の観光にはご利用いただけません。

日中のご利用には大変便利なぐるっとバスですが、始発時刻と終発時刻には注意した上でご利用になることをおすすめします。

奈良公園・平城宮跡アクセスナビ | 古都をスイーっと! らくらく奈良めぐり
奈良公園・平城宮跡周辺を巡るお得な乗車券情報やリアルタイム渋のバス位置滞情報、パークアンドバスライド情報を掲載。古都をスイーっと!らくらく奈良めぐり。

詳細な運行時刻は、奈良県が運営する「奈良公園・平城宮跡アクセスナビ」でもご確認頂けます。

また、ぐるっとバスを利用する際に気を付けておきたいことは、その「運行期間」。全てのぐるっとバスが一般の路線バスと同じく「通年運行」であると勘違いされる方もいるようですが、奈良公園ルート・若草山麓ルートの運行日は土日祝日及び正倉院展期間中等の一部平日のみとなっており、通年の運行は「大宮通りルート」のみとなっています。

ここ数年、ぐるっとバスは土日祝日には必ず運行されていますが、観光シーズンの運行期間は年によって日程が変わる場合も多くなっていますので、ご利用になる際はあらかじめご確認しておくことを強くおすすめします。

この他にも「大宮通りルート」については、渋滞回避のため「春日大社本殿」バス停へ乗り入れず、途中の「大仏殿前駐車場」バス停で折り返す期間(春と秋の観光繁忙期)があります。

なお、ぐるっとバスが運行されていない日でも東大寺・春日大社方面へは路線バスが頻発しているほか、平城宮跡エリアにも路線バスによるアクセスが確保されていますので、アクセスに困ることは基本的にありません。

「2021年」運行内容の注意点について

新型コロナウイルスの感染拡大状況に応じ、運行予定が随時変更となる可能性があります。

11月1日(月)~15日(月)にかけては、平日も含め土日祝日ダイヤで運行されます。

10月23日~11月28日の土日祝日については、大宮通りルートは「春日大社本殿」方面に乗り入れず、「大仏殿前駐車場」バス停での折り返し運行となります。

運賃は100円均一・各種フリー乗車券類も使用可能

ぐるっとバスの運賃は100円(小学生以上に適用)という大変リーズナブルな運賃です。

ぐるっとバスはいわゆる「100円バス」であり、採算度外視で観光客の利便を図るバスとして運行されています。

運賃のお支払いについては、奈良交通の路線バスと同様、全国共通IC乗車券カードもご利用いただける他、奈良交通バスに関わる各種フリー乗車券類はいずれも「ぐるっとバス」でもご使用いただけるようになっています。フリー乗車券をお持ちの場合、奈良交通の路線バスと使い勝手に応じて使い分けることも可能です(市内循環バスとぐるっとバスのどちらも利用可能)。

<使用できるフリー乗車券類一覧>

◇奈良公園・西の京 世界遺産 1-Day Pass
◇奈良公園・西の京・法隆寺 世界遺産 1-Day Pass Wide
◇奈良・大和路 2 Day Pass
◇奈良・斑鳩1dayチケット
◇奈良世界遺産フリーきっぷ【奈良・斑鳩(1日)コース】
◇奈良世界遺産フリーきっぷ【奈良・斑鳩(2日)コース】
◇奈良世界遺産フリーきっぷ【奈良・斑鳩・吉野コース】

奈良交通バスのフリー(1日・2日)乗車券類については、近鉄奈良駅・JR奈良駅前の「バス案内所」でお買い求め頂けます。

奈良公園ルートは混雑の場合あり

ぐるっとバスは、奈良公園ルートは非常に小さな小型バス、大宮通りルートは一般の路線バスと変わらない車両で運行されています。しかし、利用者数が多くなるのは車両が小さな奈良公園ルートとなっているため、観光シーズンには奈良公園ルートでかなりの混雑が見られ、通勤ラッシュのような状況になる場合もあります。

次項でも述べますが、同じルートで奈良交通バス(市内循環バスなど)が利用できる場所で、「何が何でもぐるっとバスを待つ」ようなことをしてまでぐるっとバスを使う必要はありません。

奈良にはぐるっとバスしか走っていないという勘違いすら一部であるようですが、観光シーズンの混雑を考慮すると、重複する区間(例:JR・近鉄奈良駅~氷室神社・国立博物館前)では「市内循環バス」を利用する方が便利なことも多く、混雑時は利用を避けるというのも一つの選択肢となっています。

なお、大宮通りルート・平城宮跡方面へは観光シーズン・パークアンドライド実施期間に多少の混雑が見られることもありますが、車体が大きく奈良公園ルートよりはお客さんが少ない傾向にあるので、ひどい混雑に見舞われることは少なくなっています。

奈良交通の「路線バス」も便利です

これまで、なんとも「便利」に見えるぐるっとバスについて解説してきましたが、ぐるっとバスのみならず、奈良市内を走る奈良交通の路線バスも十二分に便利な存在であることも間違いありません。観光客の方は「フリー乗車券」をご利用いただく方も多く、その場合は運賃100円・220円の差を考える必要もありませんし、東大寺・春日大社方面へはぐるっとバスよりも本数がかなり多い市内循環バス、平城宮跡にも通年運行の路線バスが運行されており、そちらをご利用いただいても何ら問題ありません。

とりわけ、奈良公園ルートについては「片回り」循環となっており、東大寺周辺から奈良駅方面へのアクセスには市内循環バスよりも時間が掛かる傾向にありますので、「ぐるっとバス」があればぐるっとバスを必ず使うというのではなく、目的地に早く到達できるルート、また目的地に近いバス停があるルートを選んでご利用になることをおすすめします。

まとめ

ぐるっとバスは、奈良の各観光地に便利にアクセス可能なバスであり、「大宮通りルート」・「奈良公園ルート」・「若草山麓ルート」の3ルートが運行されています。

運行については、「大宮通りルート」は基本的に毎日運行ですが、「奈良公園ルート・若草山麓ルート」は一部の平日を除き、土日祝日のみの運行となっています。

バスは土日祝日ダイヤでは全てのルートが15分間隔平日ダイヤでは大宮通りルートが30分間隔の運行が基本で、土日祝日の利便性は良好です。

運賃は100円均一で、全国共通の交通系ICカード乗車券でもお支払い可能です。また、奈良交通バスで利用可能な各種フリー乗車券類もご利用頂けます。

ぐるっとバスは「春日大社・東大寺・奈良公園・平城宮跡」等を直結するという大きな利便性を有しますが、奈良公園ルートについては混雑する場合がある他、区間によっては奈良交通バスの市内循環線と重複する区間もありますので、「必ずぐるっとバス」という訳ではなく、目的地に応じて奈良交通バスと適宜組み合わせてご利用頂くのが無難です。