「ぐるっとバス(奈良)」の使い方まとめ(奈良公園周辺・平城宮跡エリアの観光に大変便利)

この記事では、観光都市「奈良」の交通アクセスを充実させるために近年奈良公園周辺と平城宮跡周辺において運行されている便利な「ぐるっとバス」についての情報をなるべくわかりやすくまとめていきます。

ぐるっとバスのルートは?

ぐるっとバスとは、奈良市内の主要観光地周辺を巡る観光客向けの周遊バスであり、2019年4月20日以降は「大宮通りルート」・「奈良公園ルート」・「若草山麓ルート」の3つのルートが運行されています。

大宮通りルートは、奈良を代表する観光地である「春日大社」・「東大寺」・「興福寺」周辺と、これまで直通バスが少なかった「平城宮跡(朱雀門ひろば)」エリアを結ぶルートであり、観光客の方が奈良市内を移動する上で大変便利なルートとなっています。なお、大宮通りルートについては平城宮跡方面については「朱雀門ひろば」のバスターミナルに発着するなど大変使いやすくなっていますが、駅からのアクセスについては2018年度まで運行されていた「平城宮跡ルート」とは異なり「JR奈良駅」は一切経由しませんのでその点はご留意ください。

奈良公園ルートは、JR・近鉄奈良駅から東大寺・春日大社・ならまち方面を1周するようなルートになっています。これまでは「若草山麓」にも乗り入れていましたが、2019年度からは「若草山麓ルート」と系統が分離されているため、主に東大寺周辺から「ならまち・元興寺」周辺エリアを結ぶルートとして便利にご利用頂けるようになっています。

若草山麓ルートは、大宮通りルート・奈良公園ルートから東大寺の「大仏前駐車場」バスターミナルで乗り継ぐことを前提に、通常の路線バスが通っていない若草山麓や二月堂の近くまでアクセスするルートです。2018年度までは駅から直接若草山麓までバスが乗り入れていましたが、2019年度からは奈良駅方面からのアクセスには乗り継ぎが必須となり、定時性は向上しましたが、利便性はやや下がっています。

ぐるっとバスの乗り場・路線図

ぐるっとバスは、これまではすべてがJR・近鉄奈良駅に乗り入れていましたが。2019年度以降は運行形態が変わり、近鉄奈良駅・東大寺(大仏前駐車場)を主要拠点とするルートに変わっています。

近鉄奈良駅:大宮通りルートの平城宮跡方面行きは8番バス乗り場、大宮通りルートの春日大社本殿行き及び奈良公園ルートは駅の北東側、奈良県庁方面への出口近くにあるぐるっとバス奈良公園ルート専用乗り場をご利用ください。

JR奈良駅:奈良公園ルートのみ利用可能です。西口16番バス乗り場をご利用ください。

東大寺(大仏前駐車場):全てのルートが同じ場所からご利用頂けます。


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◇ぐるっとバスの路線図

運行本数・時間

ぐるっとバスの運行本数奈良公園ルート及び若草山麓ルートは土日祝日・観光シーズンの運行日には1時間に4本(15分間隔)通年運行の平城宮跡ルートは土日祝日には1時間に4本(15分間隔)、平日は1時間に2本(30分間隔)となっていますが、始発は9時台、終発は16時~17時台と観光客の流れに合わせたダイヤとなっているため、早朝や夕方以降の観光にはご利用いただけません。

日中のご利用には大変便利なぐるっとバスですが、始発時刻と終発時刻には注意した上でご利用になることをおすすめします。

また、ぐるっとバスを利用する際に気を付けておきたいことは、その「運行期間」。ぐるっとバスが一般の路線バスと同じく「通年運行」であると勘違いされる方もいるようですが、奈良公園ルート・若草山麓ルートの運行日は土日祝日及び正倉院展期間中などの観光シーズンのみとなっており、通年の運行は「大宮通りルート」のみとなっています。ここ数年、土日祝日には必ず運行されていますが、観光シーズンの運行期間は年によって日程が変わる場合も多くなっていますので、ご利用になる際はあらかじめご確認しておくことを強くおすすめします。

なお、ぐるっとバスが運行されていない日でも東大寺・春日大社方面へは路線バスが頻発しているほか、平城宮跡エリアにも路線バスによるアクセスが確保されていますので、アクセスに困ることは基本的にありません。

運賃は100円均一・各種フリー乗車券類も使用可能

バスに乗る時に気になるのはその運賃。ぐるっとバス最大の特徴としては、奈良では唯一「100円バス」として大人(中学生以上)100円、小学生以下50円という大変リーズナブルな運賃でご利用いただけるようになっています。

奈良交通の路線バスと同様、全国共通IC乗車券カードもご利用いただけるほか、奈良交通バスに関わるのフリー乗車券類はいずれもぐるっとバスでもご使用いただけるようになっています。フリー乗車券をお持ちの場合、奈良交通の路線バスと使い勝手に応じて使い分けることも出来るのです。

<使用できるフリー乗車券類一覧>

◇奈良公園・西の京 世界遺産 1-Day Pass
◇奈良公園・西の京・法隆寺 世界遺産 1-Day Pass Wide
◇奈良・大和路 2 Day Pass
◇奈良・斑鳩1dayチケット
◇奈良世界遺産フリーきっぷ【奈良・斑鳩(1日)コース】
◇奈良世界遺産フリーきっぷ【奈良・斑鳩(2日)コース】
◇奈良世界遺産フリーきっぷ【奈良・斑鳩・吉野コース】


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奈良公園ルートは混雑します

ぐるっとバスは、奈良公園ルートは非常に小さな小型バス、平城宮跡ルートは一般の路線バスと変わらない車両で運行されています。しかし、利用者数が多くなるのは車両が小さな奈良公園ルートとなっているため、観光シーズンには奈良公園ルートでかなりの混雑が見られ、通勤ラッシュのような状況になる場合もあります。

次項でも述べますが、市内循環バスが利用できる場所で、「わざわざぐるっとバスを待つ」ようなことをしてまでぐるっとバスを使う必要は全くありません。奈良にはぐるっとバスしか走っていないという勘違いすら一部であるようですが、観光シーズンの混雑はかなりのものですので、「市内循環バス」のご利用のほうが便利なことも多く、混雑時は利用を避けるというのも一つの選択肢となっています。

平城宮跡方面へは観光シーズン・パークアンドライド実施期間に多少の混雑が見られることもありますが、車体が大きく奈良公園ルートよりはお客さんが少ない傾向にあるので、ひどい混雑に見舞われることは少なくなっています。


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奈良交通の「路線バス」も便利です

これまで、なんとも「便利」に見えるぐるっとバスについて解説してきましたが、ぐるっとバスのみならず、奈良市内を走る奈良交通の路線バスも十二分に便利な存在であることも間違いありません。観光客の方は「フリー乗車券」をご利用いただく方も多く、その場合は運賃100円・210円の差を考える必要もありませんし、東大寺・春日大社方面へはぐるっとバスよりも本数がかなり多い市内循環バス、平城宮跡にも通年運行の路線バスが運行されており、そちらをご利用いただいても何ら問題ありません。


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とりわけ、奈良公園ルートについては「片回り」循環となっており、東大寺周辺から奈良駅方面へのアクセスには市内循環バスよりも時間が掛かる傾向にありますので、「ぐるっとバス」があればぐるっとバスを必ず使うというのではなく、目的地に早く到達できるルート、また目的地に近いバス停があるルートを選んでご利用になることをおすすめします。

まとめ

以上、奈良の主要観光スポットをお得にスムーズに巡ることが出来る「ぐるっとバス」について解説してきました。

若草山麓や朱雀門ひろばといった場所に直接アクセスできる上に、運賃100円と非常に便利なバスですが、一部のルートは「期間限定運行」であるということ、「奈良公園ルートは混雑する」ということには留意して頂く必要があるということはご理解いただけたかと思います。

また、通常の「奈良交通路線バス」も大変便利ですので、「ぐるっとバスだけ」にこだわるのではなく、適宜使いやすいバスを上手に使い分けて、スムーズな奈良観光をお楽しみください。


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