【東大寺中門】大仏殿の正面に設けられた江戸時代の立派な楼門

ごあんない

江戸時代の楼門建築は重文指定を受ける

東大寺「中門」は奈良最大の観光地として名高い「東大寺大仏殿」の正面に建つ比較的大きな楼門です。少し南側にある鎌倉時代の「大仏様」建築の傑作として知られる東大寺南大門と比較すると目立たない存在ではありますが、享保元年(1716年)頃の建立と推定される建築は、東大寺では珍しく朱色が目立つ外観となっており、重要文化財にも指定されている貴重な建築となっています。

なお、この中門は東大寺大仏殿の正面、大仏殿を取り囲む「回廊」沿いに位置するため、大仏殿にお参りするために通る正式な参入門として長らく用いられてきたものですが、現在は大仏殿の拝観料を徴収するための受付が東側の回廊内に設けられているため、通常時は中門からお入り頂くことは出来ません。しかし、お正月の一部時間帯などに無料開放される場合は、中門から直接真っすぐ進む形でお参りして頂けるようになっています。

知られざる兜跋毘沙門天・持国天の姿も

なお、この中門には東西にそれぞれ兜跋(とばつ)毘沙門天と持国天が祀られており、造立にあたっては大仏さまの両脇にいらっしゃる虚空蔵菩薩・如意輪観音を造像した京都の仏師山本順慶一門が関わったとされています。どちらの仏像も金網に覆われて見えづらい仏像ではありますが、とりわけ兜跋毘沙門天については2匹の鬼を従えた天女の両手に支えられて立つというかなりユニークな姿を見せており、ぜひ見ておきたい存在となっています。

【東大寺大仏殿】「奈良の大仏さん」がいらっしゃる世界最大級の木造建築

東大寺中門の風景

外観

兜跋毘沙門天・持国天

兜跋毘沙門天(東大寺中門)

こちらが兜跋毘沙門天。柵や網がかかっているため、下部にある「天女」や「鬼」は一応ご覧いただけるものの、見えにくくなっています。

持国天(東大寺中門)

こちらは持国天。近世の仏像ということもあり、彩色も比較的残された状態となっています。

アクセス

各駅からのアクセス

奈良交通バス

・JR、近鉄奈良駅から「市内循環外回り」・「中循環外回り(近鉄奈良駅からのみ)」・「山村町」・「藤原台」・「鹿野園町」・「奈良佐保短期大学」行き乗車、「東大寺大仏殿・春日大社前」バス停下車、北に徒歩7分

※バス停を下車後北側の交差点を渡り、大勢の観光客が行き交う参道沿いをひたすら北に進んで頂くと大仏殿前に到着します。なお、大仏殿の拝観受付は突き当りの「中門」から少しだけ東側に進んで頂いた場所に設けられています。

・JR、近鉄奈良駅から「春日大社本殿」行き乗車、「東大寺大仏殿」バス停下車、北に徒歩7分

近鉄奈良駅から北東に徒歩約20分

JR奈良駅から東に徒歩約35分

近隣スポット

鏡池は南東側すぐ・東大寺大仏殿は北側すぐ・七重塔相輪及びアショカ・ピラーから西に徒歩2分・東大寺南大門から北に徒歩3分・東大寺ミュージアムから北に徒歩3分

東大寺中門周辺地図