八所御霊神社の鳥居

【八所御霊神社】秋篠寺の鎮守社としての歴史を歩んできた神社は奈良時代の創建とも

ごあんない

八所御霊神社(はっしょごりょうじんじゃ)は、伎芸天をはじめとする美麗な仏像で知られる秋篠寺の「南門」を出てすぐ南東側に位置する神社です。

その立地からも伺えるように、秋篠寺の「鎮守神」としての歴史を持つ神社は、秋篠寺の創建時期に近い奈良時代の宝亀11年(780)に創建されたとも伝わりますが、その歴史には不詳な点が多く、平安時代初頭の貞観年間に「御霊神社」から「八所御霊神社」に名称が変更されたほか、平安時代の保延元年(1135年)に焼失後再建が行われたなどの歴史が伝わりますが、長い歴史の全体像は定かではありません。

境内はそれほど大きくはないものの、常に美しい玉砂利が敷かれているほか立派な社殿と本殿を持ち、このうち三間社流造の本殿は室町時代以降のものと考えられていますが、春日大社末社の三十八所神社の社殿と建築的に類似しているため、当地に移築が行われた可能性も考えられる存在となっています。

ご祭神は、「八所御霊」として非業の死、不慮の死を遂げられた人物として平安時代にその「怨霊」が恐れられた崇道天皇(早良親王)・伊予親王・藤原夫人・橘逸勢・文屋宮田麻呂・藤原広嗣・吉備大臣、また火雷神(菅原道真とされることもあります)をお祀りしており、御霊信仰に基づく典型的な神社となっています。なお、例祭は毎年10月9日・10日に実施されています。

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八所御霊神社の風景

鳥居は秋篠寺の南門の正面から伸びる道沿いに建っており、西大寺周辺から秋篠寺へ徒歩でアクセスする場合にはまず最初にお参りできるようになっています。なお、バスで秋篠寺へアクセスされる場合、神社の位置は反対側となっていますのでご注意ください。

八所御霊神社の拝殿

境内の風景としては、保護されている本殿は見えづらくなっており、代わりに立派な狛犬と拝殿がよく目立つようになっています。基本的に拝殿は閉扉されているため、それより奥に進んで参拝をすることは出来ません。

八所御霊神社の本殿

春日大社末社三十八所神社の旧社殿を移築したとも推定される本殿は、室町期以降の建築と推定されており、現在も比較的美麗な姿を維持しています。

アクセス

奈良交通バス

・近鉄大和西大寺駅から「押熊」行き乗車、「秋篠寺」下車(運賃190円)、南西に徒歩4分

近鉄大和西大寺駅から北西に徒歩約18分

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