首切地蔵

【首切地蔵】「剣豪の試し斬り」伝説が残る真っ二つに割れたお地蔵さま

ごあんない

滝坂の道の休憩ポイントに佇む大きなお地蔵さま

首切地蔵(くびきりじぞう)は、奈良市街地から「柳生の里」へと山間部を進んでいく「滝坂の道(柳生街道)」の途中にある比較的大きなお地蔵さまです。

「春日山」と「高円山」の間を流れる渓流沿いのやや荒れた山道が終わり、お手洗いなどもある少し広々とした休憩スポットともなっている場所にあるお地蔵さまは、像高は約1.8mの地蔵菩薩となっており、滝坂の道沿いにある「朝日観音」や「夕日観音」などと同様に鎌倉時代の作と考えられています。

「荒木又右衛門」が試し斬りをしたとされる伝説が残ります

このお地蔵さまを巡っては、なんといってもその名の通り、「首」と「胴体」部分が2つに割れ、分離されてしまっているというお姿が有名になっており、このような状況になってしまった理由としては、剣豪の里「柳生」を代表する人物である柳生十兵衛(三厳)などに学び、大和郡山藩の剣術の指南役を務めたとも言われる剣豪「荒木又右衛門」がこのお地蔵さまで「試し斬り」を行ったという伝説が残されており、その真偽のほどは分からないものの、その切り口は確かに刀を入れたかのようにぱっくりと割れている状況となっています。

首切地蔵の風景

時間の流れが止まったかのような静けさが広がる「滝坂の道」。その空間にふさわしい穏やかな表情をした首切地蔵は、「試し斬り」伝説のみがクローズアップされがちですが、地蔵石仏そのものとしても奈良市有数の存在と言えるものとなっています。

首切地蔵

アクセス

各駅からのアクセス

奈良交通バス

JR・近鉄奈良駅から奈良交通バス「市内循環外回り」・「中循環外回り(近鉄奈良駅からのみ)」・「高畑町」・「山村町」・「藤原台」・「鹿野園町」・「奈良佐保短期大学」行き乗車、「破石町」バス停下車、東に徒歩1時間程度

※滝坂の道は、一般的な「山道」と言ってもよいハイキングコースであり、2017年秋に台風被害を一部で受けて以降は路面の状態が悪い箇所も多くなっており、注意が必要な状況となっています。なお、ハイヒールやサンダルで歩くことは路面状況から考えると極めて危険であり、大きな怪我をするリスクやヤマビル被害を受けるリスクもあるので厳に慎んでください。

※なお、首切地蔵へは高円山ドライブウェイ・春日奥山ドライブウェイをご利用になり、ドライブウェイ沿いから山を少し下ってアクセスするルートもあり、こちらは滝坂の道を長く歩くのと比較すると、やや歩きやすい道(ハイヒール・サンダルはおすすめできません)となっています。

近隣スポット

首切地蔵は「滝坂の道」沿いにあります・高山神社から南西に徒歩5分程度・春日山石窟仏から南西に徒歩10分程度・朝日観音から東に徒歩10分程度・夕日観音・三体地蔵周辺から東に徒歩20分程度、寝仏から東に徒歩25分程度

首切地蔵周辺地図