【クルマで奈良へ】奈良市周辺の「渋滞」しやすい道路・「交通規制」スポット一覧【道路事情】

奈良市内の「よく混む」道路、渋滞スポットってどこ?

最近は世界的「観光都市」としての地位も高めつつある奈良。そんな奈良は、それほど大きくはない「地方都市」でありながら、「電車」「バス」といった公共交通機関が比較的発達した町となっています。そのため奈良へのアクセスは、近年増えている外国人観光客の方のほとんどは当然ながら電車などの公共交通機関で訪れるほか、近隣から来訪される観光客の方も、過半数の方々が車を使わずに奈良を訪れているなど、「マイカー」の存在感はそれほど高くありません。

しかしながら、当然ながら「奈良市民」や「奈良県民」が通勤や日常生活で移動する際は、奈良市では約半数程度の人がマイカーを日常的に利用しておられるほか、観光においても、「初詣」などの単発的なイベントの際には、大勢の参拝者がマイカーで大阪方面から大挙して訪れるため、決してクルマの交通量が少ないとも言いきれない状況です。

そもそも奈良市内は、近年はやや改善の傾向があるとは言え、日本国内のその他のまちと比べてしまうと「道路交通」がかなり貧弱な状況となっているため、分厚い「電車・バスユーザー」がいるような「ほどほど」の交通量でも、すぐに大渋滞を引き起こしてしまう環境となっています。そのため、天候やシーズンにもよりますが、市内のあちこちで渋滞が発生することは日常茶飯事となっている状況もあります。

ここでは、そんな奈良市内の「渋滞」しやすい道路、また「交通規制」などが行われるため通過しないほうが良い道路を一覧形式でご紹介していきます。渋滞する道路を一つ一つ挙げていけばきりがないのも確かですが、あくまでも独断と偏見とは言え、奈良に生活する人間の感覚として、なるべく多くの「混む道路」をリストアップしていきたいと思います。

「生活体感」からリストアップした「渋滞」しやすい道路

大宮通り(西行き)

大宮通りとは、大阪方面から奈良に観光で訪れる際に必ず通ると言ってもよい道路で、いわゆる「阪奈道路」「第二阪奈有料道路」からそのまま近鉄奈良駅方面へ向かって伸びる大通りです。

通りは多くが4車線あり、所によっては6車線道路となっている区間もありますが、現在でも観光シーズンの土日を中心に、特にJR奈良駅・新大宮駅周辺から阪奈道路の入り口付近にかけて渋滞が発生します。数年前には阪奈道路の入り口周辺の区間が、高架バイパスの部分と地上部分に分割されたほか、「三条通り」と直結されたことで渋滞は改善傾向にありますが、現在も渋滞が完全に解消したとは言えず、特に観光シーズンの「夕方」の「西行き(大阪方面)」へ向かう車が比較的酷い渋滞を引き起こし、周辺を走るバスも20分遅れなどが常態となるケースがあります。

県庁東交差点・奈良公園周辺(循環道路・登大路)

奈良観光の拠点とも言える奈良公園周辺。奈良公園へのアクセスは、「大宮通り」を直進していくだけで東大寺・春日大社方面へ行く事ができますので、アクセス自体は簡単なのですが、奈良公園周辺では2車線となるほか、奈良県庁近くの「県庁東」交差点では「京都方面」「名阪国道・天理方面」からの流れと交差するために頻繁に渋滞が発生します。また修学旅行シーズンには、東大寺方面の駐車場へ貸し切りバスが大挙して訪れるため、「市内循環バス」も通る「国立博物館」の真横付近の細い2車線道路で、10分くらい車がほとんど動かない状況になることすらあります。

現在、貸し切りバスの駐車場として、県庁東交差点の近くに「登大路ターミナル」が建設されていますので、これが完成すると観光シーズンの渋滞はかなり緩和されることが予想されますが、名阪国道方面から「西名阪自動車道」の料金支払いを回避して奈良市内を通り、阪奈道路へと抜ける大型トラックが相当数あるような状況は変化しそうにありませんので、今後も交通量の多いエリアであることには変わりがないとも予想されます。

国道24号線(奈良市南部方面)

京都・奈良・和歌山を結ぶ道路である国道24号線は、奈良市内でも「大動脈」とも言える存在として南北に伸びていますが、こちらも大和郡山市内の「イオンモール」などへのアクセスに便利であることや、大阪・京都への交通手段と比べ、相対的にマイカーの利用が多い「県内の移動」を支える道路となっていることもあり、ほぼ毎日のように慢性的な渋滞が発生しています。

特に奈良市内では「柏木町」という交差点より南の区間、JR線をまたぐ高架橋があるような区間周辺で酷い渋滞が発生することが多くなっており、平日は通勤者の車が、休日はショッピングモールへの買い物へ行く車が、常に列を成しているような印象を受けます。

現在並行する区間には、自動車専用道路である「大和北道路(京奈和自動車道)」の建設が計画されていますが、平城宮跡周辺の通過に関して遺跡発掘等様々な問題があることや、市街地の中心部を通過するために建設はなかなか進展する気配がなく、少なくとも数年ほどは大きな変化はないものと思われます。

県道木津横田線(神殿~大安寺付近)

観光客には余り知られていませんが、奈良駅周辺で酷い渋滞が慢性化している道路と言えば、「県道木津横田線」。

バス路線で言えば、「シャープ前」「白土町」行きのバスが頻繁に行き交う道路となっていますが、こちらは市内南部で最も重要な道路の一つであり、奈良駅方面へ直接アクセスできる道路であるにも関わらず、奈良駅の近くを除いては2車線区間のみとなってしまっているため、通勤時間帯を中心に毎日渋滞が発生しています。

この道路は、バスの「シャープ前」という行き先からも理解出来るように、奈良市内南部の市街地「大安寺」「神殿」といったエリアを通過しながら、「大和郡山市」東部に位置する巨大なシャープの工場に通勤される方や、奈良県内有数の工業地帯である奈良市「西九条町」周辺(ダイワハウスなど)の工場に勤務される方が大勢利用されるため、朝夕の渋滞を避けることはまず不可能となっています。また、雨天時などは一層混雑が激しくなる傾向もあり、体感的には奈良市内で一番クルマの多い道路と言っても過言ではないかも知れません。

ならファミリー付近のほとんどの道路

観光客の方は、平城宮跡へアクセスされる方の一部を除き通過するエリアではないかもしれませんが、奈良市内最大の商業施設であり、近鉄大和西大寺駅から直結しているため電車で訪れる方も多い「ならファミリー」周辺も市内有数の渋滞スポットとなっています。

「ならファミリー」周辺は、特に大和西大寺駅周辺は、事実上1.5車線道路と言っても良いような細い道が主要な道路として機能してしまっているほか、ならファミリー東側にある、東西南北の主要な道路が合流する「西大寺橋東詰」「西大寺橋西詰」交差点は道路の交差が複雑になっており、変則的な信号の変わり方をしているため、赤信号の時間が非常に長くなっています。そのため休日を中心に大和西大寺駅・ならファミリー周辺はクルマが常に滞留してしまっており、事実上道路網の形成に「失敗」した地域とも言える様相を呈してしまっています。

今後は「駅」を取り巻く広場の建設や、駅の南北を「歩行者」が移動しやすいまちづくりは進められる予定ですが、道路網の根本的改善が行われる見通しは立っていないため、渋滞が収まることは当分の間ないものと思われます。

三条通り(西行き)

「大宮通り」と並んで大阪方面への流れで混雑しやすい道路と言えば、「三条通り」。これはいわゆる「観光」ストリートとしてJR奈良駅から猿沢池方面へ伸びる「三条通り」ではありません。

三条通りといってもJR奈良駅の西側、奈良市役所からも近い「三笠中学校」付近から、大宮通り・阪奈道路方面へと合流する付近までの区間が、比較的混雑しやすくなっています

昔は、「三条通り」は直進していけば、「尼ヶ辻駅」付近から大変細い道に切り替わり、そのまま「暗峠」方面へと「古い街道」が伸びていくだけの道だったのですが、近年は尼ヶ辻駅の手前から、交差点を曲がらずとも「大宮通り・阪奈道路」方面へと合流することができるバイパス道路が建設され、三条通りを通行する交通量が一気に増加しました。

大宮通りの混雑が少し改善された分、今後は一層「三条通り」が「大宮通り」と並ぶ重要なアクセスルートとして機能することになりそうですので、今後とも混雑しやすい道路であり続けることが予想されます。

やすらぎの道(鴻池~近鉄奈良付近)

奈良駅周辺で「大安寺」「神殿」エリアを貫く県道「木津横田線」と並んで混雑しやすい道路が、近鉄奈良駅付近から奈良市北部へ向かって伸びる「やすらぎの道」沿い。

こちらは毎日朝夕の通勤時間帯、特に朝方には近鉄奈良駅方面へ向かう車両で慢性的な混雑が見られるほか、観光シーズンの土日祝日にも近鉄奈良駅方面へ向かう車両を中心に混雑が見られます。「やすらぎの道」は、近鉄奈良駅から北に800メートルほど離れた「法蓮仲町」という交差点で、平城宮跡・西大寺駅(ならファミリー)方面からの「一条通り」と呼ばれる道と合流するため、そこから近鉄奈良駅までの区間は、近鉄奈良駅前「高天」交差点の「右折」レーンに車が溜まってしまいやすいこともあり、渋滞が当たり前になってしまっているのです。

この道路は、代わりとなるルートが限られていることもあり、渋滞改善の見通しは立っておらず、人口が大きく減らない限りはこの渋滞がなくなることはなさそうです。

国道169号線(県庁東~名阪方面)

奈良市南部方面へ行くルートの中で、24号線や木津横田線と並んで混雑しやすい道路は、国道169号線、いわゆる「天理街道」です。

天理街道は4車線区間が全くなく、終始狭い2車線道路が続いている一方、「名阪国道」と直結しているという利便性の高さを併せ持っています。そもそも、「名阪国道」は、この「天理街道」との交差部、「天理」インターチェンジからは「西名阪自動車道」として有料道路に切り替わってしまうため、通行料金の支払いを避けたい「大型トラック」が奈良市方面に向かって(阪奈道路へ向かう形で)常に流入してきており、本来奈良市内に「用事のない」クルマで賑わってしまっている状況です。

また、当然ながら通勤時間帯や雨天時には日常的な混雑もありますので、無関係のトラックと地元の車で混雑してしまう道路は、結果として奈良公園方面の車の流れすら悪くしてしまうこともあります。

奈良県・奈良市としても、無関係な貨物トラックの流入に関しては問題視しており、国などに奈良市内にトラックが誘導されないような道路政策を求めている状況ですが、今後もすぐに改善がなされるとは思えない状況です。

国道369号線(県庁東~般若寺交差点<柳生街道分岐>周辺)

さて、奈良市街地の「渋滞」スポットとして有名なところと言えば、「県庁東交差点」から北に伸びる国道369号線、いわゆる「柳生街道」「京街道」方面の2車線道路も頻繁に渋滞します。

この道路は、かつて京都府内の「京奈道路」などが整備されていない時代、また学研都市方面の道路整備が行われていない時代には現在よりも熾烈な混雑があり、ほとんど同じ場所で1時間ほど動けなくなることもしばしばあったと言われますが、現在はそこまで過酷な渋滞は引き起こされなくなりました。

しかし現在も通勤時間帯を中心に、「柳生街道」と「京街道」が分岐する「般若寺交差点」から、奈良公園内「県庁東交差点」までの区間で1キロ近い渋滞が日常的に発生しています。また、観光シーズンにも混雑することがあるほか、今後は「奈良少年刑務所跡」が宿泊施設をメインとした巨大観光ゾーンとして再整備される方針となっているため、その整備状況・集客力次第では、混雑が再び激化する可能性も否定できません。

県道奈良大和郡山斑鳩線(薬師寺周辺)

存在感はそれほど大きくない道路かもしれませんが、「唐招提寺」・「薬師寺」の東側を通行する「県道奈良大和郡山斑鳩線」といういかにも県内の移動に便利そうな名前の道路は、代替となるルートがないために、年中交通量が多く、通勤時間帯や観光シーズンには渋滞が日常的に発生していることで知られています。

この道は、2車線道路ではありますが、なんだか狭苦しい印象がぬぐえない道路で、細い歩道に細い道路が、家並みの真横をすり抜けていく。といったようないかにも「奈良の道」らしい道路となっています。

やすらぎの道(学園前駅~登美ケ丘一丁目付近)

これまで述べて来たエリアは、いずれもどちらかと言うと「奈良駅」を中心とした市街地周辺でしたが、奈良市の郊外住宅地エリアにも渋滞しやすい箇所はあります。

その一つが学園前駅周辺の「やすらぎの道」。こちらは後ほど述べるように、朝ラッシュ時間帯は、マイカーの通行が禁止され、バス・タクシー専用道路となるという日本ではめったに見られない交通規制を敷いているのですが、交通規制のない時間帯、平日の夕方や、商業施設への買い物客が多く行き交うような休日の午後などには、特に「登美ケ丘一丁目」交差点から学園前駅付近にかけての区間はノロノロ運転が常態化しています。

特に休日の夕方は、奈良では珍しくあまり遅れない「優秀さ」で知られる周辺の路線バスが遅れてしまうほどで、30万都市の人口の多くを抱える郊外に「4車線道路」がほとんど皆無となっている奈良市の交通事情の悪さが良く分かる道路となっています。

交通規制などが行われる注意すべき「道路」

さて、ここからは「渋滞」ルートではなく、そもそも通行が制限される場合がある主要な道路についてご紹介して参ります。

学園前駅周辺(登美ケ丘3丁目~奈良西警察署付近)

近鉄奈良線「学園前駅」は、関西有数の「郊外住宅地」を抱える典型的なベッドタウンの駅であり、離れた住宅地からも大勢の利用者が「奈良交通バス」に乗ってアクセスしてくることで知られており、現在こそ本数はやや減ってしまったものの、現在でも関西有数のバスの発着本数を誇っています。

そんな「バス」が中心的存在となっている学園前駅へのアクセスは、かつては朝方に「送迎」でマイカーを走らせて来る人が多かったのですが、それを許すとバスの遅れが発生してしまうこともあり、30年以上前から現在に至るまで、平日・土曜の朝7時15分~8時15分の1時間に渡り、学園前駅前から南北に伸びる道路がバス・タクシー・公共車両・二輪等専用道路となっており、マイカーの通行は完全に禁止されています。規制区間は北は登美ケ丘三丁目バス停のある交差点付近から、南は奈良西警察署前までが交通規制区間となっており、南北3キロにわたって「二車線」の道路のマイカー進入が完全に禁止されるような取り組みは、現在に至るまで、このような規制に及び腰の日本国内では唯一無二の取り組みとなっています。

なお、この時間帯に学園前駅周辺にアクセスしたい場合、裏道を使って行くしか方法はありません。マイカーでアクセスするには富雄駅方面などを大回りして頂く必要が出てくる場合もあり、マイカーでの移動には相当な不便が生じますので、仮にアクセスされる場合はあらかじめ裏道のルートを自ら検討してからアクセスして頂くか、時間をずらして頂く必要があります。

奈良公園周辺(県庁東~大仏殿・春日大社方面)

学園前駅周辺のようにほぼ毎日実施される訳ではありませんが、「初詣」シーズン、「山焼き」「お水取り」「燈花会」「お盆」などの際に奈良公園周辺の道路がマイカー進入禁止になる場合があります。

交通規制が実施される区間は、基本的に奈良公園中心部と言ってもよい「県庁東」の交差点より東のエリア、東大寺・春日大社・飛火野方面へアクセスする道路となっており、南は「破石町」交差点までとなっています。この際、お水取りや山焼きの際には、マイカー以外のバスなども迂回を行う場合があります。

いずれにせよ、交通規制が実施されるような時期は、周辺道路は過酷な混雑が見られるほか、駐車場料金も特別価格となるようなケースもあり、マイカーで訪問されることは余りお勧めできません。

まとめ

以上、長文となりましたが、奈良市内を中心とした「渋滞」発生箇所、交通規制実施エリアについて簡単な説明を行って来ました。

リストアップして改めて実感されたことは、渋滞を回避する方法が限られているという事実です。

大抵どの道も朝夕、観光シーズンにはそれなりに混雑してしまう訳ですので、そうなるとあとは「裏道」を通る選択肢しかない訳ですが、裏道は非常に狭い上にこれまた交通量が多くなる場合があり、結局のところ「エスケープルート」を検討することはお勧めできないためです。

クルマでの移動はもちろん便利であり、使わざるを得ないケースは多々あります。

しかし、奈良のようなまちでは、例えば「奈良ファミリー」へのアクセスなど、電車で代替出来るようなケースについては、クルマから電車に切り替えてみるということを検討してみるのもよいかもしれません。公共交通機関とマイカーを目的や混雑度合いによって使い分ける「かしこいクルマの使い方」。

色々な所で言われるスローガンではありますが、奈良のようなまちでは、まさにそういった車の使い方が適切と言えるのかもしれません。