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【興福寺】鹿と子供を巡る悲劇ゆかりの「伝説三作石子詰之旧跡」ってどんなところ?由緒などを徹底解説!

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伝説三作石子詰之旧跡

ごあんない

・興福寺五重塔のすぐ近く、「十三鐘(じゅうさんがね)」と呼ばれる興福寺菩提院の正面には「伝説三作石子詰之旧跡」と書かれた木標が立てられています。

・この記されている伝説「三作石子詰」、すなわち「石子詰めの三作」とは、現在も「神鹿」であり保護されている奈良の鹿が一層手厚く保護されていた昔、「三作」と呼ばれる子どもが文鎮を鹿に当て、誤って鹿を死なせてしまい、鹿を死なせた者を死罪とする掟を破ったことで穴に埋められたという悲劇の伝説です。江戸期、元禄時代には近松門左衛門が三作伝説を題材に母親が弔いの鐘を鳴らすエピソードを盛り込んだ浄瑠璃「十三鐘」を生み出すなど、奈良に留まらず古くから広く流布した伝説・伝承として知られています。

・ちなみに、埋められたとされる場所は木標の下ではなく、脇にある鹿よけの門を開け興福寺菩提院に入った所に、三作を祀った実際の「塚」が設けられています。(門があるので入りづらく見えますが、拝観して頂くことが可能です。)

・観光客が年間を通して多数通過する三条通りから春日大社へ抜ける参道の道端に位置していますが、「三作」ゆかりの地存在はほぼ知られることなく、立ち寄る人も見られません。しかし木標に浮かび上がる「三作」の文字は、奈良の歴史の深さを印象付ける存在となっています。

伝説三作石子詰之旧跡の風景

三条通りから一の鳥居に至る手前に現れる「石子詰めの三作」の伝承地

奈良のメインストリートである「三条通り」をそのまま真っすぐと進み、春日大社の「一の鳥居」の手前に近づく頃に突如現れるいわくくありげな木標。この木標が「三作」をめぐる悲劇の伝説にまつわる地であることを唯一観光客に知らしめる存在となっています。

興福寺菩提院境内地を望む

「三作石子詰旧跡」の木標の向こう側、門を開けて「興福寺菩提院」に入った位置に「三作」の塚はありますが、観光客が「三作」を弔いに来るような光景はまず見ることがありません。しかしながら、この伝説は奈良市民には現在でも比較的よく知られたものとなっています。

「石子詰めの三作」について記された案内板(興福寺)

興福寺が設置した案内板にも、きちんと芸能の世界でも引用されメジャーな存在となった「三作」の伝説については記されています。華やかな「観光スポット」という側面のみならず、様々な「歴史」が積み重なった上で現在の「奈良」が成り立っていることをこのスポットはしみじみと教えてくれる存在になっています。

アクセス

奈良交通バス

・JR奈良駅から「市内循環外回り」「山村町」「藤原台」「春日大社本殿」「天理駅」「下山」「窪之庄」「県庁前」行き乗車、「県庁前」下車、南に徒歩4分

近鉄奈良駅から南東に徒歩9分

JR奈良駅から東に徒歩18分

近隣スポット:周辺は奈良公園一帯、猿沢池から北東に徒歩2分、興福寺五重塔から南東に徒歩2分、興福寺南円堂から東に徒歩4分、奈良県庁から南に徒歩4分、奈良国立博物館から南西に徒歩5分、奈良ホテルから北西に徒歩7分

周辺地図

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