世界には、雪が降りやすい国もあれば、雪が降らない国もあります。また、日本のように、ある場所では豪雪地となり、ある場所では全く降らないような国もあります。
こちらでは、「雪が一切降らない国」というテーマに絞って、該当する国を一覧で見ていきます。
アジア
上記の国々では、雪が降ることはないと言えます。但し、タイ北部については、世紀単位のまれな現象としてで見た場合、可能性がゼロと言えるかは微妙で、はっきりしたことは言えません。
常夏のイメージが強い地域でも、ベトナム・ラオスは山間部でまれに雪が降る場合があり、ミャンマーはカチン州の一部に雪山(ヒマラヤ山脈の続き)が見られます。インドネシアは最高峰である「プンチャック・ジャヤ」山頂は標高5,000m近いため氷河が存在します。
オセアニア
オセアニアの場合、小規模な島国は全て「雪が一切降らない」環境です。他方、オーストラリア・ニュージーランドのように場所によっては雪がしっかり降る国もあります。また、パプアニューギニアは「雪」と無縁に見えますが、最高峰である「ヴィルヘルム山」山頂付近では雪となる場合があり、厳密には雪が一切降らない国ではありません。
ヨーロッパ
ヨーロッパでは、全ての国で雪が降る可能性があります。最も雪がまれな国家は地中海上にある「マルタ」ですが、こちらも降雪の記録はごくまれながら存在するため、雪が一切降らないとは言えません。
アメリカ大陸(北米・中米・南米)
上記の国々では、雪が降ることはありません。基本的に、カリブ海の島国や、中米の国々が該当します。但し、コスタリカ・パナマの山岳地帯については、気温が氷点下になることがあるため、世紀単位のまれな現象として見た場合、雪が絶対に降らないとは言い切れません。
赤道に近いコロンビア・ベネズエラ・エクアドルは、「アンデス山脈」の高山地帯では雪が降ることがあり、一部には氷河が存在します。
中東
灼熱の砂漠がイメージされる中東ですが、国単位で細かく見ると、雪が降ることが一切ない国は、山地がないバーレン・カタールのみに留まります。
これは、山岳地帯では緯度が低い地域であってもまれに雪が降る(オマーン・イエメン・アラブ首長国連邦の山地)ことが要因です。
アフリカ
雪が一切降らない国が最も多いのはアフリカ地域です。但し、全ての国が含まれている訳ではありません。
キリマンジャロ・ケニア山など、赤道に近い地域でも標高5,000m級の高山地帯がある場合、雪・氷河が見られますので、そういった場所を含む国は、厳密には雪が降ることがある国と言えます(ケニア・ウガンダ・タンザニアなど)。