5月に雪が降ることはある?

自然・気候

5月は春の後半、温暖化時代においては「初夏」の一部のようなイメージが持たれる季節ですが、時には気温が下がることもあります。

こちらでは「雪」という現象が5月に見られることがあるのか?というテーマについて解説していきます。

降雪・積雪記録は北海道が中心

5月に雪が降る・積もることは、平地では通常生じないような現象ですが、北海道内に限って見ると全くない訳ではありません。

過去に記録を見ると、頻度は非常に少ないものの、降雪・積雪が観測されています。主要都市では札幌・岩見沢・留萌・旭川・稚内・帯広・釧路・根室・網走・紋別では、過去に「積雪」を1回以上観測したことがあります。但し、近年は温暖化傾向もあり、積雪事例はほとんどありません。

雪が降るケースは多くが「オホーツク海側」中心であり、網走・紋別・北見などでは「積もる」までは行かなくても、みぞれ程度の形で「降雪(気象庁の定義上はみぞれも降雪現象)」となるケースは比較的多くの年で1回以上はあり得る現象です。

本州の高標高地域でも降雪記録あり

北海道以外の気象観測が行われている地点では、標高が1,000m前後など「高い」場所において、雪を観測したケースがあります。

具体的な地点としては、標高が高い青森県の「酸ヶ湯」、栃木県の「奥日光」、長野県の「軽井沢」では、過去に降雪・積雪の事例があります。また、例外として2023年5月8日に標高500m弱の岩手県の「奥中山」で積雪の事例があります。

すなわち、東日本の山沿いの地域においては、「高山地帯以外」であっても、雪という現象が全くないとは言えません。但し、頻度としては北海道のそれを更に下回る少なさですので、降らない年がほとんどです。また、東日本より西側の地域では、気象庁が5月に雪を観測した事例は「富士山頂」という特殊な環境を除きありません。

高山地帯では大雪・暴風雪のケースも

日本アルプス(例えば立山連峰周辺)や東北を代表する山々など、標高がかなり高い環境であれば、5月に雪が降ることは珍しくありません。

むしろ、状況次第では大雪・暴風雪という「冬の嵐」のような天気となることすらあります。わかりやすい事例としては、「立山黒部アルペンルート」ではゴールデンウィーク期間において吹雪となり、高原バスが運休した事例が存在します(この場合標高は2,500m付近までで発生)。

5月の登山においては時に汗ばむような陽気も想定する必要がある一方、極めて厳しい気象状況となることがあるため、冬山並みの寒さ・天候への備えも必要となり、判断が難しいシーズン、特にGW頃までは遭難が発生しやすいシーズンの1つと言えるでしょう。