「夏日」とは何か?その基本を知る【最高気温25℃以上】

自然・気候

ある日の「最高気温」の高さ(暑い日)を示す「用語」としては、夏日・真夏日・猛暑日の3種類が公式的に用いられています。

こちらでは、その中では最も気温が低い位置づけである「夏日」について、その基本を解説していきます。

最高気温25℃以上の日数

夏日は、1日の最高気温が「25℃」以上の日を指します。

25℃以上ということで、25.0℃は夏日に含まれ、それ未満の温度の場合夏日には含まれない形となります。

25.1℃=夏日
25.0℃=夏日
24.9℃=夏日ではない

同じ25℃を基準とした用語としては、最低気温が25℃以上の場合「熱帯夜」と呼びますが、夏日は「最高気温」を基準としたものです。

なお、夏日は最高気温が25℃以上であればいつでも「夏日」ですので、「真夏日」の日も「猛暑日」の日も、定義上はそれに加えて「夏日」にカウントされます。但し、通常そういったケースであえて「夏日」と呼ぶことはなく、「真夏日・猛暑日」となったと表現されます。

夏日はいつから?

夏日は、真夏日・猛暑日・冬日・真冬日・熱帯夜といったその日の気温を示す各種用語(基準)の中では「最も観測されやすい・観測が多い」ものです。日本国内の「全ての地域」で一般的に観測される存在となっています。

観測される時期は日本国内の地域によって異なりますが、例えば東京を基準として見た場合、夏日の「出現度合い」は下記のような状況となります。

夏日の頻度
3月ほぼない・ごくまれに観測されるケースはあり
4月後半を中心に観測される場合あり
5月ごく一般的に観測・月の半分以上が夏日のケースも
6月月の3分の2前後が夏日となる場合が多い
7月ほぼ全ての日が夏日(真夏日が一般的)
8月ほぼ全ての日が夏日(真夏日が一般的)
9月依然として多くの日が夏日(真夏日も一般的)
10月前半を中心に一般的に観測
11月ほぼない

平年データを基本とした大まかな状況

東京では、夏日は1年の半分くらいの期間で、ごく一般的に観測される存在です。春や秋にも当たり前の存在ですので、「夏日」だから「夏だけ観測される」訳ではない点に注意が必要です。

なお、本格的な夏には夏日ではなくより暑い日を示す「真夏日・猛暑日」がクローズアップされますので、実質的には「春」や「秋」の比較的暑い日を指す名称として使われるのが一般的です。

夏日はどのくらい暑い?

夏日は、最高気温が25℃以上となる日であり、こういった状況下では通常「暑さ」を感じ始める一つの目安となっています。

気温が25℃程度の「夏日」の場合、下記のような状況が一般的です。

・いわゆる「汗ばむ陽気」
水分補給などが特に重要となる
・急に夏日となるような場合、特に熱中症に注意が必要に

夏日は先述の通り「春」や「秋」にも一般的です。とりわけ春や初夏の夏日の場合、まだ「暑さ慣れ」していない時期のため、急激な気温上昇によって熱中症のリスクが特に高まるケースがありますので、気温の数字だけに注目しないよう注意が必要です(30℃以上でないから大丈夫という訳ではありません)。

気温が25℃程度ではなく、30℃近い夏日となると、熱中症などへの警戒が一層重要となります。なお、最高気温30℃以上となれば「真夏日」に当てはまりますので、その場合は「夏日」と呼ばれることは通常ありません。

夏日日数を見る

都市平年夏日日数
札幌54.6日
仙台74.7日
新潟100.1日
東京118.5日
金沢111.7日
名古屋138.2日
大阪143.1日
広島139.5日
福岡137.7日
那覇213.3日
気象庁の平年データ(2020年までの30年間)による

夏日日数は、西日本・南西諸島側ほど非常に多くなっています。

北日本の札幌ですら、年間平均50日を上回っており、夏日は日本国内のほとんどの地域で一般的な存在です。

主要な都市では、名古屋・大阪・広島・福岡などでは平均「1年の3分の1以上」夏日が見られ、沖縄の那覇では平均「年間200日以上」となっています。

夏日が少ない場所はある?

夏日は、全国的に一般的な存在で、猛暑日や真冬日のように、一部の地域に集中して観測されやすいという訳ではありません。

一方で、国内でも地理的な条件次第では、夏日が少ない環境が存在します。

特に標高が高い場所
北海道の一部海沿い(太平洋側)

標高が高ければ気温は低くなるため、夏日はどんどん少なくなります。但し、避暑地として知られる奥日光・軽井沢・菅平高原・開田高原といった標高1,000m程度〜の地域であっても、毎年ある程度の日数夏日となるため、夏日が「存在しない」地域は、富士山頂のような特殊な環境に限られます。

一方、北海道では、冷たい空気を持つ「オホーツク海高気圧」や、海水温の影響を受け、釧路・根室など太平洋側で海に突き出した一部の地域で、夏日が特に少ない傾向が見られます。近年は大幅に気温が上がる傾向がありますが、夏日が年間10日程度の場合も一般的で、時には「夏がない地域」とされることもあります。

まとめ

夏日は、「最高気温」が25℃以上となる日を指す名称です。夏日は「夏」とは言うものの、実際は春や秋の時期でも一般的な存在です。急に暑くなって夏日を観測するような場合、熱中症には特に注意が必要です。

夏日の日数は西日本・南西諸島ではかなり多く、北日本では比較的少なくなります。夏日が特に多い沖縄では年間200日以上の夏日が一般的です。

夏日が少ない環境は、かなり標高が高い地域など一部に限られます。但し、北海道では太平洋側の一部で夏日がかなり少なく、「夏がない」とされることがある地域が存在します。