富良野市の「雪事情」とは？【気温が非常に低い】

北海道屈指の観光地として有名な富良野市は、道内でも特に寒い「市」の1つです。一方で、雪についてはしっかり積もるものの、日本海側の地域と比べれば増えにくく、1m以上の積雪にはならない年も多くなっています。

雪の時期は？

富良野市は、気温が低いこともあり、雪が降りやすい期間は比較的長めです。

11月〜3月にかけては雪が降りやすく、10月・4月に雪が降る場合もあります。

なお、天気については晴れる日は多くない一方、ずっと雪が降り続けるという訳でもないため、日本海側・太平洋側両方の特徴を持った微妙な気候と言えるでしょう。

根雪は気温が低いため積雪量に対し積雪期間が長いことが特徴で、長い年は11月の段階から、4月まで雪が見られる場合があります。

雪の量・降り方は？

富良野市は、積雪は決して少ない訳ではなく、50〜80cm台程度の積雪は珍しくありません。但し、市街地の場合年間最大の積雪が1m以上となる年は一部に留まり、日本海側の一部ほどの豪雪地にはなっていません。

雪は「極寒の地」であるため効率的に積もります。少しの雪でも長期間残りやすいこともあり、「じわじわ増える」形で積雪が積み上がっていく傾向にあります。

但し、時折1日20cm以上などのまとまった雪、大雪となる場合もあります。まとまった雪となる機会は、海水温の関係上などから、どちらかと言えば冬の前半の方が多いと言えるでしょう。

市内の地域差については、標高の高低などにより例えば市街地と麓郷周辺などである程度の積雪差が生じることも考えられますが、人が住む場所であれば極端な雪事情の違いはないと言えるでしょう。

雪の要因は？

富良野市で雪が降る「最大の要因」は、日本海からの雪雲が入り込む西高東低の「冬型の気圧配置」です。

富良野市は「内陸側」であり、「海からの距離」はやや遠めですが、日本海からの雲はある程度流れ込む特徴があり、帯広など太平洋側の地域と比べ、冬型の気圧配置で雪が降る機会は圧倒的に多めです。

但し、多くの機会は「曇ったり雪が降ったり」を繰り返すようなパターンで、日本海沿岸部と比べれば雪の降る度合いは抑えられます。まとまった雪は、海水温が高く雪雲が発達しやすい冬の前半の方が多めで、強い風に乗って雪雲がしっかり流れ込む場合は富良野でも大雪の場合があります。

また、太平洋上などを低気圧が通過するケースなどでも、富良野市では雪となる場合があります。春先の大雪はこのパターンが多く、気温が低いため、沿岸部でみぞれ・雨の場合でも富良野は雪となるケースが目立ちます。

基本気象データ

平年の年間最深積雪は、札幌よりは少ないですが、太平洋側の雪が少なめの地域と比べると多めです。積雪日数は札幌よりむしろ多く、気温が低い特徴がはっきりと見られます。

注意点など