湖西線を走る「列車の種類(停車駅)」・「本数」を知る

交通・地理

滋賀県内を走る「JR湖西線」は、琵琶湖の西岸に沿って伸びる路線で、距離が比較的長いこともあり、京都都市圏のベッドタウンの通勤・通学に利用される区間もあれば、ローカル色が強い区間もあるなど様々な特徴を持っています。

こちらでは、湖西線内を走る各列車の種類について、停車駅・運行本数など基本となる情報を解説していきます。

情報は「2023年時点」のものです。その後状況が変化している場合なども考えられますのでご了承下さい。

停車駅一覧

京都〜山科間は琵琶湖線・近江塩津〜敦賀間は北陸本線
△は一部のみ停車・−は通過

湖西線を走る列車の種類とその停車駅は上記のとおりです。

湖西線は、厳密には「山科駅(京都府京都市)〜近江塩津駅(滋賀県長浜市)」間の路線ですが、山科側は山科発着ではなく全てが「京都駅発着」または「神戸・大阪方面と直通(新快速など)」の列車です。また、近江塩津側も近江塩津止まりではなく敦賀方面と直通する電車も多くなっています。

なお、例外的なものとしては、近江今津〜米原間(北陸本線)を結ぶ普通電車も、朝ラッシュ時に通学などの利便を考慮して運行されています。

列車の種類

普通

湖西線を走る列車のうち最も本数が多いのは、各駅に停車する普通電車です。

普通電車は京都〜堅田間では比較的本数が多く、時間帯によっては約15分間隔程度で利用可能です。

区間運行本数の目安
京都駅〜堅田駅1時間3〜4本程度(新快速などを除く)
京都駅〜近江舞子駅1時間2〜4本程度(新快速などを除く)
京都駅〜近江塩津駅1時間1〜2本程度(各駅に停車する新快速などを含む)

但し、新快速を間に挟むこともあり、朝や昼間時の一部を中心に運行間隔はばらつく場合があり、特に堅田〜近江舞子間では1時間2本運行されている中で最大40分程度開く場合があります。

近江舞子以北は近年減便されたこともあり、本数は少なめです。新快速もこの区間では各駅に停車するため、昼間時は新快速のみが運行される時間帯も多くなっています。

新快速

新快速電車は、朝の一部と昼間時に運行される電車で、京阪神エリア〜湖西・湖北エリア、福井県敦賀市を結ぶ重要なアクセス手段です。

時間帯運行本数
朝ラッシュ時まで一部敦賀行きを除き運行なし
昼間時約1時間1本
夕方以降運行なし

運行は基本的に昼間時が中心で、敦賀へ乗り入れる新快速は、朝夕は原則「米原(琵琶湖線)経由」となるため、湖西線内は運行されません。

線内は、京都方面より近江舞子までは通過駅のある区間で、近江舞子より敦賀方面は各駅に停車します。そのため、昼間時は近江舞子〜敦賀間の電車は普通電車の代わりに新快速のみが運行されている時間帯があります。

新快速の指定席車両「Aシート」については、2023年現在、湖西線内に乗り入れる新快速には連結されておらず、利用することは出来ません。

快速

快速電車は、「新快速」の停車駅に「おごと温泉駅」が追加された電車です。運行本数はわずかで、朝ラッシュ時の京都方面行きが1本、夕ラッシュ時の敦賀行きが1本で、おごと温泉駅を利用する通勤・通学利用者の利便性を高めるために設けられている電車と言えます。

特急サンダーバード

大阪・京都〜敦賀方面を結ぶ特急サンダーバードは、全ての電車が湖西線内を通ります。

但し、湖西線内は京都駅〜敦賀駅間ノンストップの列車が多くを占めます。通勤・通学の利便性を考慮し、一部のみが「堅田駅・近江今津駅」に停車しますが、通過する電車の方が多くなっています。

注意点

滋賀県内を走るJR線は「琵琶湖線」と「湖西線」が特に利用が多い路線で、それぞれ琵琶湖の東側(南側)・西側などを走ります。

新快速など京阪神方面と直通して運行される電車については、「琵琶湖線経由」と「湖西線経由」の2種類があり、敦賀行きの新快速は時間帯により経由路線が異なります。

新快速で敦賀へ行く場合はどちらに乗っても終点は同じなので問題ありませんが、湖西線内・琵琶湖線内の途中駅などへアクセスする場合、経由地を間違えた電車に乗ると、全く違う場所へ行ってしまいます。ご乗車の前には列車の経由路線・経由駅をよくご確認頂くのが無難です。

まとめ

Q
湖西線を走る列車(電車)の種類は?
A

普通・新快速・快速・特急サンダーバードの4種類です。

普通が運行のメインであり、新快速は昼間時を中心に、快速は朝夕1本ずつのみ、特急サンダーバードは朝夕の一部を除き線内はノンストップで運行されています。