大阪〜神戸を結ぶ公共交通機関(電車)としては、JR線・阪急線・阪神線がそれぞれ運行されており、どの路線を利用しても大阪梅田エリア〜三宮・神戸駅周辺エリアを移動することが可能です。
こちらでは、各路線の「運賃」・「安く移動する方法」にテーマを絞って、基本的な情報を詳しく解説していきます。
最安のルートは?
路線 | 大阪(梅田)〜三宮 | 大阪(梅田)〜神戸駅 |
---|---|---|
JR線 | 420円 | 460円 |
阪急線 | 330円 | 460円 |
阪神線 | 330円 | 460円 |
JRのルート:大阪駅〜三ノ宮駅・神戸駅
阪急・阪神のルート:各大阪梅田駅〜各神戸三宮駅・高速神戸駅
大阪〜神戸間を電車で移動する場合、神戸の都心「三宮」エリア発着の場合、大阪梅田からの運賃は阪急・阪神電車が安く、JRがやや割高となります。少しでも安く移動したい場合は、阪急・阪神電車の利用がおすすめです。
一方で、神戸駅発着の場合は、神戸高速線に乗り入れる関係上私鉄の運賃が上がり、どのルートでも「同額」となり、運賃面での差はありません。所要時間ではJRが早いため、神戸駅発着の場合はJR線を利用するメリットが大きいと言えるでしょう。
上記の運賃額は、大阪から京都・奈良方面へ移動する場合より安く、大阪〜神戸間は比較的移動しやすい区間となっています。
お得なきっぷはある?
大阪〜神戸間を電車で移動する際に使える「お得なきっぷ」は、いずれも「片道・往復だけ」では「元が取れない」ようなきっぷであり、大阪〜神戸間以外の区間も利用エリアに含まれるきっぷとなっています。
そのため、大阪〜神戸間のみをおでかけで移動するケースでは、基本的に通常の運賃を払うのが一般的です。
きっぷ | 発売額 | 利用区間 |
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阪急阪神1dayパス | 大人1,300円・子ども650円 | 阪急・阪神・神戸高速線全線が乗り放題 |
神戸街めぐり1dayクーポン | 大人1,650円(阪神版) 大人1,800円(阪急版) | 神戸都心部のJRを除く電車が乗り放題 阪急版は阪急線・阪神版は阪神線の全線が乗り放題 |
比較的一般的なお得なきっぷとしては「阪急阪神1dayパス(大人1,300円)」や「神戸街めぐり1dayクーポン」がありますが、こちらは単に梅田〜三宮・神戸エリアを往復するだけでは割高になりますので、「京都(嵐山)」などを合わせて同じ日に観光するようなケースや、神戸市内の様々なエリアを観光で巡る場合に使う形となります。
なお、六甲山・有馬エリアを観光する場合は別途お得なきっぷが充実しており(価格は比較的高め)、それらのきっぷは梅田〜三宮間も利用区間に含まれています。
JR線の場合、大阪〜神戸間の移動で通常利用しやすいお得なきっぷ類は特にありません。特別な条件で購入可能な「京阪神エリアパス」や期間限定の「青春18きっぷ(1日あたり2,410円)」などのみとなります。
ポイント・割引サービスでお得に
路線 | ICOCA利用時 | Pitapa利用時 |
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JR線 | 利用回数ポイント(1ヶ月11回以上利用) 時間帯指定ポイント(1ヶ月4回以上利用) | ポイント・割引なし |
阪急線 | 阪急電車ポイント還元サービス(1ヶ月11回以上利用) | 利用回数割引(1ヶ月11回以上利用) |
阪神線 | 阪神電車ポイント還元サービス(1ヶ月11回以上利用) | 利用回数割引(1ヶ月11回以上利用) |
大阪〜神戸間の電車を「定期券」を買うほどではないものの、頻繁にご利用になるというケースでは、交通系ICカード(電子マネー)のポイント・割引サービスにより、通常の運賃よりもややお得になるケースがあります。
「ポイント」は「ICOCA」をご利用の場合に付与され、同じ運賃額の区間を「1ヶ月11回以上利用」の場合(JRの時間帯指定ポイントに限り1ヶ月4回以上)に、11回目(4回目)以降1回のご利用につき「運賃の10%」のポイントが付与されます。
「Pitapa」ご利用の場合は、阪急・阪神線に限り「1ヶ月11回以上利用」の場合、ポイントではなく11回目以降1回のご利用につき運賃額自体が10%割り引かれて引き落とされる仕組みです。
いずれの場合も、実質的なお得額に違いはありませんが、JR線ではPitapaの割引サービスがない点に注意が必要です。
大阪〜神戸間はかつては割引率の高い「回数券」が充実する区間でしたが、近年のサービスの見直しに伴い、一般的な回数券は全て廃止され、割引率が抑えられた上記のサービスに変化しています。
大阪市内・神戸市内と書かれたきっぷがある場合は?
大阪市内のきっぷ | 三ノ宮まで420円(通常と同額) 神戸まで450円(通常より10円安い) |
神戸市内のきっぷ | 大阪まで410円(通常より10円安い) |
JRで新幹線などを利用する場合、きっぷの行き先は「大阪市内・神戸市内」と記されている場合があります。このケースで、大阪から神戸・神戸から大阪に移動する予定に変わるなどした場合は、そのきっぷでそのまま移動の上、目的地の駅で「乗り越し精算」を行って下さい。
運賃は、通常と比べ10円安くなるケースがありますが、ほぼ通常の運賃を払う形となります。
まとめ
- Q大阪〜神戸間の「最安」ルートは?
- A
大阪梅田〜三宮間の場合阪急・阪神線が運賃330円で最安です。
但し、神戸駅(高速神戸駅)発着の場合、JR・阪急・阪神線経由のいずれも460円のため、所要時間が短いJR線が便利です。
- Qお得なきっぷはある?
- A
大阪〜神戸間を単に移動するだけであれば、元が取れるきっぷありませんので通常の運賃でご利用下さい。
お得なきっぷは基本的にその他エリアを含めて巡る場合や、神戸エリアで何度も乗り降りする場合などにご活用頂けます(阪急阪神1dayパス・神戸街めぐり1dayクーポンなど)。
- Q何度も利用する場合にお得になる?
- A
定期券以外については、ICOCAの「ポイントサービス」・Pitapaの「利用回数割引」で一定回数以上利用する場合にややお得になります。
なお、現在は回数券などの割引率の高いサービスは基本的にありません。