東京で大雪となった回数・頻度はどのくらい?【過去のデータを見る】

自然・気候

こちらでは、雪に関する気象データが比較的充実している1960年代以降のデータを基本に、東京(気象庁の観測地点)で大雪(10cm以上の積雪)となった回数・頻度を見ていきます。

東京は、雪は基本的に少ない地域ではありますが、西日本の都市などと比べると大雪となる頻度は「太平洋側」としては多く、決して雪と無縁な環境ではありません。

なお、データは2023年春時点で把握可能なものです。その後の状況は一切反映されていませんのでご注意下さい。
また、こちらの記事では「大雪=10cm以上の積雪」としています。東京では10cm未満の積雪はより多く観測されているため、積雪した回数自体は大雪の回数を大きく上回ります。

1960年代の大雪

大雪の回数4回
最大の積雪深30cm

1967年2月12日:21cm
1968年2月16日:23cm
1969年3月4日:18cm
1969年3月12日:30cm

1960年代は、1967~69年にかけて大雪を観測する年が連続しました。特に1969年の30cmの積雪は、歴代6位に位置づけられる記録的な大雪となっています。

1970年代の大雪

大雪の回数2回
最大の積雪深21cm

1975年2月21日:15cm
1978年2月3日:21cm

1970年代は、昭和の時代としては雪が少ない傾向が見られ、大雪の回数は2回に留まっています。

1980年代の大雪

大雪の回数5回
最大の積雪深22cm

1984年1月19日:22cm
1984年1月22日:18cm
1984年1月31日:16cm
1984年2月18日:20cm
1986年2月19日:18cm

1980年代は、1984年という年が異常とも言えるくらいに雪が多い年であり、一冬に4回以上も10cm以上雪が積もる(うち1回は前回の雪が解ける前に新しい積雪が10cm程度増加)形となりました。

1990年代の大雪

大雪の回数6回
最大の積雪深23cm

1990年2月1日:11cm
1992年2月1日:17cm
1994年2月12日:23cm
1996年2月18日:14cm
1998年1月9日:15cm
1998年1月15日:16cm

1990年代は、1960年代以降では最も10cm以上の積雪が多い期間となり、1990年以降1998年まで「2年おき」に大雪が記録されました。

2000年代の大雪

大雪の回数0回
最大の積雪深10cm未満の記録のみ

大雪が比較的多かった1990年代とは状況が全く変わり、2000年以降の10年間は10cm以上の積雪は一度も観測されませんでした。

2010年代の大雪

大雪の回数3回
最大の積雪深27cm

2014年2月8日:27cm
2014年2月15日:27cm
2018年1月22日:23cm

2010年代は、大雪となった3回のケースはいずれも「20cm以上」とかなりまとまった雪となったことが特徴です。2014年2月のケースでは内陸部では100年に1回レベルとも言える豪雪となったことで有名ですが、東京でも1960年代以来の大雪となりました。

なお、2015年冬以降積雪観測地点がやや「積もりやすい」とされる「北の丸公園」に移転した点に注意が必要です。

2020年代の大雪(2023年現在)

大雪の回数1回(2023年現在)
最大の積雪深10cm(2023年現在)

2022年1月6日:10cm