ICOCAを使うと具体的に「何がお得」?【利用回数・区間指定ポイント】

各種お役立ち情報

JR西日本が発行するICカード乗車券「ICOCA」は、JR線のみならず全国の広い範囲の鉄道・バスでタッチするだけでご利用頂ける便利な存在です。

一方で、ICOCAを使うことはきっぷを買わずに済むというのみならず、利用の区間によっては「ポイント」が付くことで実質的な運賃負担が安くなるというメリットもあります。

こちらでは、ICOCAを使うことでお得になる具体的なケース・ポイントの仕組みなどについて、なるべく簡単に解説していきます。

お得なケースは全て「ポイント」・運賃本体は割引なし

ICOCAでJR西日本の路線を利用する際に「お得」になるケースは、全て利用後に「ポイント」が付く形です。

タッチして利用した際に、運賃そのものが割り引かれるような仕組みはなく、もらったポイントを後日「チャージ」して、運賃などで利用出来るという仕組みです。

ポイントサービスの登録駅の自動券売機でICOCAカードを直接入れて登録
WEB・アプリ(WESTER)からも可能
ポイント付与の時期利用した「翌月」の6日以降
ポイントチャージの場所自動券売機・乗り越し精算機・入金機及びクイックチャージ機(SMART ICOCA)
チャージ期限通常のICOCAカードは25か月間以上チャージがない場合利用登録が解除(再度登録は可能)

同じ運賃区間を11回以上乗るとお得に【利用回数ポイント】

エリアを問わずご利用頂けるICOCAの基本的なポイントサービスとしては「利用回数ポイント」があります。

こちらは、同じ月に「同じ運賃額の区間」「11回以上」ご利用の場合に、11回目以降の乗車運賃額の「15%」分のICOCAポイントがもらえるというサービスです。

11回未満の利用同じ運賃額でない区間の利用(240円×5回・320円×6回などそれぞれが11回に満たないケース)の場合、ポイントは付与されません。

対象エリアJR西日本のICOCAがご利用頂ける全ての路線・駅
大人・子どもの両方で利用可能
カウント対象外新幹線乗り換え改札機・他社線との乗り換え改札機(鶴橋駅・柏原駅・吉野口駅・りんくうタウン駅)を利用した場合
ポイントが付く例◆大阪駅~山科駅(860円区間)を1か月で11回利用=条件を満たすため129ポイント付与
◆京都駅~宇治駅間(240円区間)を1か月で30回利用=条件を満たすため720ポイント付与
ポイントが付かない例◆天王寺駅~鳳駅間(320円区間)を1か月で10回利用=11回未満のためポイントなし
◆三ノ宮駅~明石駅間(410円区間)を1か月で10回、三ノ宮駅~芦屋駅間(230円区間)を1か月で10回利用=電車に乗った回数は多くても「違う運賃額」の区間のためポイントなし
2023年4月1日以降の運賃で計算

同じ運賃の区間という「決まり(縛り)」がありますので、「様々な場所」へ行く場合は電車にたくさん乗ってもポイントの対象にならない場合も考えられますが、定期券を使うほどではなく、同じ区間を何度も往復するという場合は、かつて発売されていた「回数券」に近いお得度となるため、使い勝手の良いポイントサービスと言えるでしょう。

京阪神の一部区間では格安に【時間帯指定ポイント】

主に大阪周辺の利用が特に多い・私鉄との競争があるエリアについては、実質的にはかなり格安にご利用頂ける「時間帯指定ポイント」と呼ばれるサービスもあります。

こちらでは、京阪神エリアの一部区間(同じ運賃額や路線で区切られた「グループ」ごと)に限り1か月の中で「4回目」以降の利用「30%」または「50%」のポイントが付与されます。

時間帯指定ポイントは、かつて金券ショップなどが乱立する要因にもなっていた「昼間特割きっぷ」を事実上受け継ぐもので、区間・利用回数によっては実質的に「4割引」程度になる(ポイント還元額から算出)ケースもあるなど、お得度合いは「利用回数ポイント」とはレベルが違います。

格安になる代わりに利用時間帯の制約があり、土日祝日は1日中ご利用可能ですが、平日は10時~17時の間に改札を利用(入場・出場のいずれか)する場合に限られ、通勤などには使いにくくなっています。

対象エリアJR京都線・神戸線・宝塚線の一部駅、JR東西線北新地駅発着の一部区間(グループ)
カウント対象外平日10時~17時以外に改札を通過した場合
異なるグループの区間を利用した場合(各グループごとにカウント)
ポイントが付く例◆大阪駅~京都駅間(580円区間)を1か月で10回利用=条件を満たすため2030ポイント付与
◆大阪駅~宝塚駅間(330円区間)を1か月で20回利用=条件を満たすため2110ポイント付与
ポイントが付かない例◆大阪駅~京都駅間(580円区間)を1か月で3回利用=4回未満のためポイントなし
◆大阪駅~京都駅間(580円区間)を1か月で3回、大阪駅~三ノ宮駅間(420円区間)を1か月で3回利用=電車に乗った回数は4回以上でも「違うグループ」の区間のためポイントなし
2023年4月1日以降の運賃で計算

ポイントの対象となる利用は、同じ運賃・路線で区切られた「グループ」単位となります。例えば、大阪駅発着であればJR神戸線「六甲道・摩耶駅・灘駅・三ノ宮駅・元町駅」発着のご利用は運賃420円で全て同じグループとして扱われます。

時間帯指定ポイントの範囲内であっても、「グループ」が異なる区間を利用した場合は、ポイントは「各グループ」ごとに付与されます。
例えば、1か月で大阪駅~京都駅間を3回、大阪駅~三ノ宮駅を4回乗車した場合、電車には7回乗っていますが、区間が異なるためポイント付与は大阪駅~三ノ宮駅間の4回目の乗車分のみとなります。

京阪神エリアでもJR京都・神戸・宝塚線の一部駅発着、北新地駅発着以外では一切設定はありません。例えば、大阪環状線・阪和線・大和路線・学研都市線・おおさか東線の利用などでは「時間帯指定ポイント」は付与されません。

主な駅利用可能な範囲(路線・運賃によってグループは異なる)
大阪駅発着JR京都線内の各駅(新大阪駅・高槻駅・京都駅など)発着
JR神戸線内の元町までの各駅(芦屋駅・三ノ宮駅など)発着
JR宝塚線内の宝塚までの各駅(伊丹・川西池田駅など)発着
京都駅発着JR京都線内の各駅(高槻駅・新大阪駅・大阪駅など)発着
三ノ宮・元町駅発着JR神戸線内大阪までの各駅発着(神戸駅方面は設定なし・三ノ宮~元町間の設定なし)
北新地駅発着JR神戸線内の元町までの各駅(芦屋駅・三ノ宮駅など)発着
JR宝塚線内の宝塚までの各駅(伊丹駅など)発着
尼崎駅発着大阪駅・三ノ宮駅・元町駅・宝塚駅発着
宝塚駅発着JR宝塚線内尼崎までの各駅(新三田方面は設定なし)、大阪駅・塚本駅・北新地駅発着

その他ICOCA利用でお得になるケースは?

ICOCAを利用することで、JR西日本の列車が直接お得にご利用頂けるサービスは、これまで解説した「ICOCAポイント」のみとなります。

なお、2023年以降はJR西日本のポイントサービスは「WESTERポイント」として統合されるため、列車に乗って利用回数・時間帯指定ポイントを貯めた分を買い物などの目的にもご利用頂けるようになります。

なお、他の交通機関でも「ICOCA」を利用することでお得にご利用頂けるサービスが提供されている場合があります。

京阪電車ポイント還元サービス京阪線の同じ運賃の区間をICOCAで「1か月11回以上」利用でポイント付与
阪神電車ポイント還元サービス阪神線の同じ運賃の区間をICOCAで「1か月11回以上」利用でポイント付与
KIPS ICOCAICOCAカードに近鉄グループのポイントサービス(KIPSポイント)が追加されたカード
神戸新交通チャージ還元サービス神戸新交通(ポートライナー・六甲ライナー線)の1か月の利用金額に応じ、所定の金額分を還元(後日チャージ)
バス事業者のICOCAサービス神戸市交通局・山陽バス・京阪バス・京阪京都交通・京都京阪バス・江若バス・近江鉄道バスでポイントサービス実施
京都市交通局のICOCAバス定期で京都バス・JRバスの均一区間も利用可能

例えば、各社では上記のようなICOCAを利用したお得なサービスが実施されています。

ICOCAで「お得」になるケース【まとめ】

JR西日本のICOCAエリアでは、列車のご利用回数などに応じて「ICOCAポイント」が付与されるため、お得になる場合があります。

ポイントサービスは「1か月で同じ運賃の区間を11回以上」利用する場合にもらえる「利用回数ポイント」京阪神エリアの一部区間のみ大幅にお得になる「時間帯指定ポイント」の2種類があります。

ポイントサービスにはICOCAの登録、ポイントの利用にはチャージが必要です。また、お得になるケースは全て「ポイント付与」の形であり、運賃本体が直接割り引かれる制度はありません。

JR線の利用以外では、京阪線・阪神線・一部のバス会社など他交通機関でもICOCAを利用したポイントサービスなどが実施されており、ICOCAでお得にご利用頂ける範囲は広くなっています。