京阪交野線とはどんな路線?【運行ダイヤ・駅などの基礎知識・便利な使い方】

交通・地理

大阪~京都周辺を運行する京阪電車の路線のうち「支線」的な役割を果たす路線であり、枚方市駅から交野市内へと伸びる「京阪交野線」

こちらでは、京阪交野線について、ご利用にあたって知っておきたい基本的な知識(路線のルート・運行ダイヤ・乗り換え方法・便利なポイントなど)を解説していきます。

※当記事での交野線などに関する掲載情報は2022年現在の情報を基本としております。

京阪交野線の基本

枚方~交野を南北に結ぶ路線

京阪交野線は、京阪本線の途中駅では特に規模が大きい「枚方市駅」から、交野市内の南側、山のふもとに位置する「私市駅」までを結ぶ約7km程度の京阪電鉄の路線です。

沿線は大阪郊外の住宅などが多く見られる「ベッドタウン」化した地域であり、基本的には日常的な通勤・通学を中心とした利用が多い路線となっています。

京阪電車と「JR学研都市線」が乗り換え可能

交野線「河内森駅」

交野線は、南側にある「河内森駅」を利用することで、JR学研都市線(片町線)「河内磐船駅」へ乗り換えが可能で、住道・四条畷・長尾・松井山手~枚方市方面などを電車で移動出来るようになっています。

乗り換えにあたっては駅周辺を少し歩く必要がありますが、京阪線では唯一学研都市線へ接続していることもあり、乗り換え利用は比較的多く見られます。

全列車が交野線内のみ運行・直通列車はなし

交野線の電車は、全ての電車が交野線内(枚方市~私市)のみの運行です。また、全ての電車が普通電車で各駅に停車します。

かつては通勤時間帯に京阪本線への直通電車がありましたが、現在は全て運行が取りやめられ、通勤時間帯も含め枚方市駅での乗り換えが必要です。

「府民の森」などのハイキングにも便利

交野線はいわゆる「観光地」への利用が多い路線ではありませんが、終点の私市駅は生駒山地のすぐそばということで、「大阪府民の森(ほしだ・くろんどの森)」などでハイキングをされる場合のアクセス拠点になります。

また、私市駅からは「大阪公立大学附属植物園」も徒歩圏で、様々な自然を満喫できる環境となっています。

京阪交野線の路線図・各駅・所要時間

交野線の路線図(イメージ)
出典:地理院地図(一部作図の上利用)
駅名乗り換え路線枚方市からの所要時間
(概ね標準的な時間)
枚方市からの距離
枚方市駅京阪本線(京橋・淀屋橋・丹波橋・祇園四条方面)
京阪バス各路線
宮之阪駅2分1.0km
星ケ丘駅3~4分1.7km
村野駅5分2.5km
郡津駅7分3.4km
交野市駅京阪バス各路線9分4.4km
河内森駅JR学研都市線11~12分6.1km
私市駅13~14分6.9km

京阪交野線は、大阪府枚方市の「枚方市駅」から大阪府交野市の「私市駅」を結ぶ、全長6.9km・全8駅の短い路線です。途中村野駅までが枚方市のエリア、郡津駅からは交野市のエリアとなっています。

電車の乗り換えは枚方市駅で京阪本線へ、河内森駅でJR学研都市線(河内磐船駅)」への乗り換えが可能です。

電車の所要時間は1日を通して全線13~14分程度で、大阪淀屋橋・京橋方面からご利用の場合も、枚方市駅で乗り換えの上、線内の各駅への所要時間は20分弱~40分弱程度とそれほど長くありません。

京阪交野線の運行本数(ダイヤ)

京阪交野線の運行本数(ダイヤ)は大まかには以下の通りです。交野線の電車は全てが「枚方市駅~私市駅」の線内全線を走る電車で、京阪本線への直通電車や、線内の一部区間のみを走る電車はありません。

時間帯運行本数の概要
朝ラッシュ時間帯1時間約6~8本(平日)・約4~6本(土日祝)
昼間1時間約4本(約15分間隔)
夕ラッシュ時間帯1時間約6本(平日)・約4本(土日祝)
早朝・深夜1時間約4~5本
分単位で見た細かいダイヤについては、上記の本数と若干の違いが見られる場合があります。

交野線の電車は、行きも帰りも枚方市駅で主に「特急(朝ラッシュ時などは一部例外あり)」に接続するダイヤとなっており、最短3分程度でお乗り換え頂けます。

2021年のダイヤ改正により、昼間時間帯などが1時間6本→4本になるなどかつてと比べ本数は大きく減っていますが、現在も全ての時間帯で1時間4本(約15分間隔)以上の運行本数は確保されているため、利便性は依然として比較的高い路線と言えます。

交野線への乗り換え方法【枚方市駅】

1.枚方市駅で京阪本線の電車を降りたら、5・6番のりばの案内表示に従い階段などを下ります。

エレベーターをご利用の場合、京都方面への電車のやや前寄り・大阪方面への電車のやや後ろ寄りの車両が近くなっています。

2.出口のある階に下りたら、5・6番のりばの案内表示に従い、階段・エスカレーターなどで再びホームのある階へ上がります。

交野線は同じ京阪電車の路線ですので、改札口(出口)を通る必要はありません。

3.階段・エスカレーターを上がり5・6番のりばへ到着したら、停車している先発の電車へ乗車します。

4.交野線の各駅から枚方市駅に到着し乗り換える場合も、京阪本線は別ののりばから発車しますので、階段・エスカレーターなどを利用して1~4番のりばへ移動して頂く形となります。

交野線の運賃・お得なきっぷについて

枚方市駅、京阪本線・鴨東線の主要駅から交野線内の各駅への「運賃」は下記の通りです。

枚方市駅から淀屋橋駅から京橋駅から出町柳駅から祇園四条駅から丹波橋駅から
宮之阪駅170円370円350円450円370円350円
星ケ丘駅170円370円350円450円390円350円
村野駅170円370円350円450円390円350円
郡津駅220円370円370円450円390円370円
交野市駅220円370円370円470円390円370円
河内森駅220円370円370円470円390円370円
私市駅220円390円370円470円390円370円
2023年4月1日からの運賃

京阪電車の各駅からは、京都市内の三条より北側の駅(鴨東線内)を除き400円以内と、交野線内まで比較的安い運賃で移動が可能です。

【お得なきっぷ】京阪電車 大阪・京都1日観光チケット

価格 大人1,500円(1,200円)、子供700円(150円)※括弧内の価格は事前のネット購入の場合
発売駅 京阪線の主要駅で購入可能(京橋・淀屋橋・枚方市・丹波橋・祇園四条など、発売駅以外から利用開始の場合は駅係員やインターホンなどで要確認)
利用区間 交野線を含む京阪線全線(大津線を除く)が1日乗り放題
・ネットで事前購入の場合予約サイト「アソビュー!」より購入可能(駅で引換が必要)
・京阪本線などの各駅~交野線内各駅の往復のみでは「元が取れない」価格設定

なお、お得なきっぷについては「交野線」のみを対象にしたものや、「京阪各駅~交野線内の駅」の往復のみでお得にご利用頂けるものはありません。

京阪交野線とは【まとめ】

京阪交野線は、枚方市駅~私市駅を結ぶ全長6.9kmの京阪電車の路線です。枚方市駅で京阪本線と乗り換え可能であるほか、河内森駅でJR学研都市線(河内磐船駅)との乗り換えも可能です。

電車は交野線内のみを走る各駅停車昼間は1時間4本の運行です。枚方市駅では主に特急と接続するダイヤで、スムーズに乗り換えしやすくなっています。

運賃は京阪線の大半の駅から400円以内で移動が可能です。お得なきっぷは京阪線の広い範囲を対象としたものはありますが、交野線の利用に特化したきっぷ類はありません。