【JR西日本】新快速の「速度」を詳しく知る【130km・他路線や列車との比較】

基礎知識・お役立ち情報

JR西日本の「新快速電車」は、一般に「速い電車」というイメージが定着しています。

こちらのページでは、新快速の「速度」について、基本となる知識から、少しだけマニアックな知識まで、なるべく幅広く解説していきます。

掲載の情報は2022年時点のものです。その後変更となっている場合もありますので、その点はご留意下さい。

新快速の最高速度は130km/h

JR西日本の新快速電車は、最高速度は130km/hです。

130km/hという速度は、日本全国の高速道路で設定された最高速度の上限(120km/h)よりも更に速い速度であり、鉄道では新幹線・京成特急スカイライナーに次いで速い速度となります。

なお、130km/hで運行される路線自体は全国に比較的数多く見られますが、「特急」以外の列車で130km/h運転を行うケースはかなり珍しく、全国ではこのJR西日本の新快速電車、JR西日本の「快速マリンライナー(岡山~高松間)」、JR東日本の常磐線特別快速(E531系電車のみ)、つくばエクスプレス線の4種類に留まります。

路線最高速度
東北新幹線320km/h
山陽新幹線300km/h
東海道新幹線285km/h
北陸・九州・西九州新幹線260km/h
上越新幹線240km/h
京成スカイライナー160km/h
JR西日本「新快速」
JR西日本「サンダーバード」など北陸線特急
JR西日本・四国「瀬戸大橋線」快速マリンライナー・特急
JR四国の多くの特急列車(いしづちなど)
JR九州の多くの特急列車(ソニックなど)
JR東海「中央本線」特急しなの
JR東日本「常磐線」特別快速・特急
JR東日本「中央本線」特急あすさ・かいじ
つくばエクスプレス線
など
130km/h
全国の主な鉄道路線・列車の最高運転速度

関西では一部の特急と並び最も早い電車(新幹線除く)

新快速の速さは、関西(近畿地方)の中で新幹線を除いて見た場合、同じJR線の特急列車・近鉄大阪線を走る特急列車と同じ最高速度であり、それ以外の全ての電車より速くなっています。

新快速と並行するような路線では、阪急の特急電車が115km/hと最も速いですが、新快速の最高速度よりは15km/h低い速度に留まり、阪神本線との差は24km/hに及びます。

なお、JRのみならず近鉄の特急列車は運賃に加え「特急料金」が必要です。追加料金なしでご乗車頂けるものとしては、新快速電車は関西で唯一の130km/h運転を行う存在です。

路線最高速度
JR西日本「新快速」など130km/h
JR西日本「特急サンダーバード・くろしお・きのさき」など各特急130km/h
近鉄大阪線「特急ひのとり・アーバンライナー」など一部特急130km/h
JR阪和線・大和路線・福知山線の一部区間
JRおおさか東線
120km/h
南海空港線「特急ラピート」120km/h
阪急京都・神戸線115km/h
JR学研都市線・奈良線の一部区間110km/h
京阪本線110km/h
近鉄大阪線110km/h
南海本線110km/h
山陽電鉄本線110km/h
阪神本線106km/h
関西の主な鉄道路線・列車の最高運転速度

国内の新幹線・特急を除く列車の中では「平均速度」も最速レベル

列車の速度は、単なる最高速度ではなく、走っている区間全体や一部区間で区切って見た平均の速度「表定速度」が実際の速さを考える上で非常に重要です。

JR西日本の新快速電車は「表定速度」で見た場合、新幹線・特急を除く「一般の列車」の中では全国で最も速い列車の一つです。

但し、厳密に見た場合「JR東海」の「新快速・特別快速」の方が平均的な速度は速いため、1位とは言い切れません。

表定速度については、どの区間で測るのかによってかなり違いが出る場合があります。新快速電車の場合、距離が長い列車は敦賀~近江舞子・姫路~播州赤穂間などは各駅に停車し、通過駅のある区間でも滋賀県内も停車駅が多いため、長距離を走る列車の全体の表定速度はやや下がりやすい傾向です。

一方で、通過駅が多い京阪神を結ぶ区間では表定速度もその分速くなり、大阪~京都などの区間では90km/h以上とJR東海の列車に近い表定速度となります。

区間距離所要時間表定速度
姫路駅~西明石駅32.0km20分96.0km/h
大阪駅~京都駅42.8km28分91.7km/h
三ノ宮駅~大阪駅30.6km21分87.4km/h
【参考】名古屋駅~岐阜駅(JR東海新快速)30.3km18分101.0km/h
30km程度の比較的短い区間で区切った場合の表定速度の一例(速い列車)
※所要時間は秒単位のダイヤは反映していないため、実際の表定速度はやや異なる可能性があります。
※20km程度で区切った場合はつくばエクスプレス線も100km以上の表定速度が見られます。
区間距離所要時間表定速度
姫路駅~草津駅152.9km114分80.5km/h
姫路駅~近江塩津駅229.8km187分75.3km/h
姫路駅~敦賀駅244.3km183分73.7km/h
【参考】豊橋駅~大垣駅116.4km96分81.2km/h
運行する全区間で見た場合の表定速度の一例(昼間の基本的な運行パターン)
※所要時間は秒単位のダイヤは反映していないため、実際の表定速度はやや異なる可能性があります。

130km/hで走らない区間もある?

新快速電車は、京阪神周辺など多くの区間で最高速度は130km/hですが、一部の末端となる区間では路線の環境上、最高速度は130km/h未満に設定されています。なお、これらの区間では新快速と言えども「各駅」に停車します。

路線・区間最高速度
赤穂線(相生駅~播州赤穂駅)95km/h
山陽本線(姫路駅~相生駅~上郡駅)120km/h
北陸本線(米原駅~近江塩津駅)120km/h

また、途中でカーブなどによる制限速度が挟まれるといった理由で、「130km/h」区間にあたる場所でも最高速度には達しにくい区間も少なからず見られます。

一例として、比較的距離が長い区間では、明石駅~神戸駅・三ノ宮駅~芦屋駅間で比較的抑えられたスピードになる場合が多いですが、120km/h程度はごく普通に見られますので、体感的には速いことに変わりありません。

加えて、大阪駅~新大阪駅といった駅間が短い区間では、そもそも最高速度に達するまでに次の駅が近づいてしまいますので、130km/hを出すことはありません。

速度の出し方は実際には「遅れの有無」によっても違いが見られます。やや遅れている場合には130km/hをなるべく維持するような走り方が見られますが、定時で通常通り運行されている場合は、若干の時間的「ゆとり」があるダイヤグラムとなっていますので、130km/hで走ることが出来る区間でも、そこまで130km/hちょうどにこだわった加速にはならない場合が目立ちます。

【新快速の速度】まとめ

JR西日本の新快速電車は、最高速度は130km/hとなっており、全国の「新幹線・特急」以外の列車としては常磐線特別快速・つくばエクスプレス線などとともに「最速」です。

関西(近畿)で見た場合、新幹線・特急以外の列車では新快速が唯一の130km/h運転を行う存在で、阪急・阪神線など平行する路線と比べ速さが際立ちます。

最高速度ではなく、平均的な速度を示す「表定速度」も新幹線・特急以外の列車では全国最速水準ですが、厳密にはJR東海の新快速などがより速い数字を持っています。

新快速電車は、末端の各駅に停まる区間では130km/h運転ではない区間があります。また、制限速度区間の有無などにより130km/hが出にくい区間もあるほか、遅延の有無などにより速度の出し方が異なる場合があります。