札幌市「4月の気候」は?気温・天気の傾向・服装など基本を解説

自然・気候

こちらでは、札幌市の「4月の気候」について気温・天気(雨・雪)などの傾向を詳しく解説していきます。

札幌市の4月は、大まかに言えば「春の入り口」であり、首都圏・京阪神の「2月下旬~3月上旬」に比較的近い気候ですが、気温差がかなり大きくなる場合や、前半には雪が降る(少し積もる)場合もあるなど、その特徴は様々です。

気温

4月平均気温(℃)平均最高気温(℃)平均最低気温(℃)
平年値7.311.73.4
札幌管区気象台のデータ
4月冬日(最低気温0℃未満)日数夏日(最高気温25℃以上)日数
平年値3.20.2
札幌管区気象台のデータ
仙台新潟金沢東京名古屋大阪広島福岡那覇
各地の平均気温10.711.312.614.314.615.214.815.421.5
札幌との差+3.4+4.0+5.3+7.0+7.3+7.9+7.5+8.1+14.2
各気象台などの平年データ
4月平均気温(℃)平均最高気温(℃)平均最低気温(℃)
上旬5.29.21.5
中旬7.211.63.3
下旬9.514.45.3
札幌管区気象台の平年データ
4月気温の記録(℃)
観測史上最高気温28.0(1998/4/21)
平均気温の最高記録9.6(2002/4)
平成以降の最低気温-4.4(2012/4/8)
札幌管区気象台のデータ

札幌市の4月は、それまでの期間と比べると急激に気温が上がっていく時期です。

上旬は首都圏・京阪神の「真冬並み」より更に寒いくらいの気温となる場合もありますが、次第に暖かくなり、最高気温が20℃以上の「やや汗ばむような陽気」の日も年によっては見られるようになっていきます。

もっとも、各地との気温差はかなりのもので、東京~西日本各地と比べると平均7~8℃程度の気温差と、札幌はかなり寒い環境と言えます。

また、寒気が流れ込むタイミング・暖かい空気が流れ込むタイミングの「寒暖差」もかなり大きくなるため、昼間でも暖房が不可欠な日もあれば、そうでない日もあるなど、気温に応じた服装の調節などがやや難しい時期でもあります。

天気・降水量・雪

4月降水量
(mm)
降水日数
(何か降った日数)
日降水量10mm≧
の日数
日照時間平均風速
(m/s)
最多風向
平年値54.620.51.6175.84.2北西
札幌管区気象台のデータ
4月降雪量
(cm)
最深積雪
(cm)
降雪日数積雪日数終雪日長期積雪(根雪)
終了日
平年値6226.76.34月19日4月3日
札幌管区気象台のデータ
4月雪の量(cm)
観測史上最多積雪101(1939/4/1)
最多月間降雪量42(1957/4)
最多日降雪量35(1979/4/3)

札幌の4月は、天気は比較的「良い」傾向を持つ時期です。

それまでの時期と異なり、北からの寒気が入りにくくなり、代わって移動性の高気圧に覆われる頻度が増えるため、特に後半以降はよく晴れる日が増えやすくなります。

また、降水量は1年でも特に少ない時期で、大雨・まとまった雨はほぼない時期となっています。

但し、低気圧が通るなどして天気は周期的に変わるため、雨が多く降らない場合でも、風が比較的強い(荒れ模様)の天気となることが時折あり、まれに最大瞬間風速30m/s前後を観測するケースもあります。

雪は上旬頃を中心に降る場合があり、新しくうっすら積もる場合があるほか、3月までに解け切らなかった「根雪」が残っている場合もあります。特に山沿いの地域は雪解けが進む一方、4月いっぱい雪が残ることも多く、本格的な春の到来は5月以降と言えるでしょう。

4月の服装は?

札幌の4月に着る服装は、大まかに言えば首都圏・京阪神で「12月」または「2月~3月」に着る服装をイメージして頂くとよいでしょう。

先述の通り、札幌の4月は気温差が大きく、服装は状況によって変わってきます。

朝は冷え込む日も多く、特に寒い日は気温が氷点下となるため防寒を重視した服装が基本で、暖かいインナーなども必要と言えます。

一方で、特に気温が高い日(最高気温20度前後)の昼間であれば、上着(アウター)は必要なく、余り暖かい服装をしていると汗ばんでしまうこともあります。

また、最高気温10~15℃くらいの平均的な気温の場合、特段着込む必要はないものの、薄手のコートなど羽織れるものは必要です。

靴については、まれに積雪するケースもありますが、雪がない場合はスニーカーなどで問題ありません。

札幌市「4月の気候」【まとめ】

気温

・一気に上昇傾向
・気温差は大きい
・冬のような寒さの日もあれば、20℃以上の最高気温を観測するようなケースもあり

天気

・比較的晴れやすく「良い」傾向
・まとまった雨は少ない
・上旬を中心に雪が降るケース、根雪が残っているケースあり
・低気圧通過時などに風が強く吹く傾向

服装

・気温の状況によって望ましい服装は大きく異なる
・冷え込みが厳しい日は防寒仕様必須、気温が高い日の昼間は上着不要
・靴は雪がない場合スニーカーで問題なし