札幌市「3月の気候」は?気温・天気の傾向・服装など基本を解説

自然・気候

こちらでは、札幌市の「3月の気候」について気温・天気などの傾向を詳しく解説していきます。

札幌市の3月は、大まかに言えば「雪が残っている」ことが多い時期で、新しく雪がまとまって積もることもあるなど、「冬の延長線上」にあたります。但し、近年は気温が高い傾向も見られ、一足早い「春の兆し」を感じられることもあります。

3月の気温は?

3月平均気温(℃)平均最高気温(℃)平均最低気温(℃)
平年値1.14.5-2.4
札幌管区気象台のデータ
3月冬日日数
(最低気温0℃未満)
真冬日日数
(最高気温0℃未満)
平年値23.33.2
札幌管区気象台のデータ
3月仙台新潟金沢東京名古屋大阪広島福岡那覇
各地の平均気温5.56.27.39.49.29.99.510.819.1
札幌との差+4.0+5.1+6.2+8.3+8.1+8.8+8.4+10.7+18.0
各気象台などの平年データ
3月平均気温(℃)平均最高気温(℃)平均最低気温(℃)
上旬-0.82.5-4.3
中旬1.14.5-2.2
下旬2.86.5-0.8
札幌管区気象台の平年データ
3月気温の記録(℃)
最高気温の最高記録18.3(2021/3/29)
最低気温の最高記録8.3(2021/3/29)
平均気温の最高記録3.8(2021/3)
平成以降の最低気温-11.9(2001/3/10)
平均気温の最低記録(平成以降)-0.5(1994・1999/3)
札幌管区気象台のデータ

札幌市の3月は、気温は本州の温暖な地域の「真冬並み」をまだ大きく下回る気温です。

1月・2月よりは気温が上がるとは言え、首都圏・京阪神の感覚では「極寒」に近いとも言える環境で、まだ冬が続いている時期とも言えます。

昼間の気温は、0~10℃程度のことが多いですが、強い冬型の気圧配置となった場合は、まれに昼間も氷点下の「真冬日」となる場合があり、朝晩の気温は0℃前後の日が多い一方、特に寒い日には-5℃を下回ることもあります。

なお、気温自体は急速な上昇傾向を見せ、上旬と下旬ではかなりの差が見られる場合もあり、時にはポカポカ陽気となることもあります。但し、10℃以上の気温が連日続いた2021年のような異常高温を除いては、下旬の気温であっても平均すれば首都圏・京阪神の真冬よりは寒い場合が多くなります。

3月の天気(雪など)は?

3月降水量
(mm)
日降水量10mm≧
の日数
日照時間平均風速
(m/s)
最多風向
平年値126.82.1144.73.8北西
札幌管区気象台のデータ
3月降雪量
(cm)
最深積雪
(cm)
降雪日数積雪日数日降雪量5cm≧
の日数
平年値748218.929.85.7
札幌管区気象台のデータ
3月積雪・降雪量(cm)
観測史上最多積雪153(1946/3/17)
観測史上最多日降雪量47(1984/3/17)
観測史上最多月間降雪量153(1970/3)

札幌の3月は、まだ冬の続きのような気象状況となる場合も多く、雪が降る・積もることは一般的です。

1日に新しく積もる量が20cm~程度のまとまった雪・大雪となることも年によってはまれに見られ、解け始めていた積雪が一時的に再度増加することもあります。

但し、それまでの季節と比べると「冬型の気圧配置」となる頻度が減っていくため、晴れ間は増加傾向となります。

積雪については、どのような年であっても1月・2月に多く降り積もった雪が「根雪」として残っているため、3月以降に雪が多く降るかどうかに関わらず、3月に入った時点では必ず雪が積もった状態にあります。

根雪は年ごとの雪の量・気温によって残る期間は様々ですが、3月の初めには1m程度積もっている年なども時にはあり、多くの年で3月下旬以降まで残り、3月中に解け切らないケースも目立ちます(特に都心部以外では4月まで残ることが多い)。

なお、春先には低気圧が急速に発達しながら北海道付近を通るケースがやや増える傾向です。そのため、強い風が吹き荒れる「荒れた天気」となる頻度は冬場と比べてもやや多くなる場合があり、必ずしも「安定した天気」が長続きする時期ではありません。

3月の服装は?

札幌の3月に着る服装は、首都圏・京阪神の「真冬」に着る服装よりも、更に防寒を重視した服装が必要となります。

特に寒い日であれば昼間も0℃程度の日があったり、朝に-5℃前後に冷え込むこともあるため、ダウンジャケットなどの分厚いアウター・暖かいインナーなどもまだ必要な時期で、マフラーや手袋の使用もおすすめです。

また、雪が新しく積もる場合などは滑りやすくなるほか、雪解けのタイミングでは水を含んだシャーベット状の雪に足を取られる可能性があるため、靴は滑りにくいもの・防水性の高いものがあった方が無難です。

一方で、月内・日ごとの気温差が大きい傾向もあり、温暖な空気が一時的に入るような場合は、真冬仕様の厚着をする必要がなくなる場合もあります。

また、北海道・札幌の「暖房」は強めとされ、室内に入れば一気に暖かくなるため、寒い日であってもある程度脱ぎ着しやすい服装がおすすめです。

札幌市「3月の気候」【まとめ】

気温

・温暖な地域の「真冬」より寒い気温
・特に寒い日は最高気温0℃未満の「真冬日」、朝も-5℃を下回るようなケースあり
・気温は上昇傾向(気温差が大きい)、後半を中心として時にポカポカ陽気も

天気

・雪が降る、積もることはまだ一般的な時期
・まれに1日に降る降雪量が20cm以上などの大雪となる場合あり
・真冬の時期と比べると晴れる頻度が増える傾向
・根雪が残る時期(当初は1m程度の場合も)で、3月中に解け切らない場合も
・低気圧の影響などで「荒れた天気」にややなりやすい時期

服装

・首都圏、京阪神の「真冬の服装」よりも「防寒」を重視した服装が基本
・分厚いアウター、暖かいインナーなどが必要な時期
・雪が残るため、滑りにくく防水性の高い靴が無難
・一部の気温が上がる日にはしっかりした厚着が不要となる場合も