札幌市「8月の気候」は?気温・天気の傾向・服装など基本を解説

自然・気候

こちらでは、札幌市の「8月の気候」について気温・天気などの傾向を詳しく解説していきます。

札幌市の8月は、北海道とはいえ「夏らしさ」をしっかり感じやすい時期である一方、年によっては後半以降ややひんやりする場合も見られるほか、秋雨前線の影響をやや受けやすい傾向もあり、その気象状況は様々です。

8月の気温は?

8月平均気温(℃)平均最高気温(℃)平均最低気温(℃)
平年値22.326.419.1
札幌管区気象台のデータ
8月夏日日数
(最高気温25℃以上)
真夏日日数
(最高気温30℃以上)
猛暑日日数
(最高気温35℃以上)
平年値20.44.50.1
札幌管区気象台のデータ
8月仙台新潟金沢東京名古屋大阪広島福岡那覇
各地の平均気温24.426.527.326.928.229.028.528.429.0
札幌との差+2.1+4.2+5.0+4.6+5.9+6.7+6.2+6.1+6.7
各気象台などの平年データ
8月平均気温(℃)平均最高気温(℃)平均最低気温(℃)
上旬22.927.119.8
中旬22.426.419.3
下旬21.725.918.3
札幌管区気象台の平年データ
8月気温の記録(℃)
最高気温の最高記録36.2(1994/8/7)
最低気温の最高記録25.4(2021/8/7)
平均気温の最高記録24.9(1999/8)
平成以降の最低気温12.5(2017/8/30)
札幌管区気象台のデータ

札幌市の8月は、首都圏・京阪神の6月・9月に比較的近い気温となっており、うだるような暑さが常時続くような環境ではなく、北海道らしい比較的さわやかな「夏らしさ」を感じる時期と言えます。

昼間の最高気温は30℃以上となる日(真夏日)は平均5日程度とそれほど多くありませんが、年による差がやや大きいため、2021年のように1週間連続で真夏日となったケースもあるなど、まれに厳しい暑さに見舞われる場合があります。

なお、秋雨前線が停滞するなど悪天候となる場合は、昼間の気温が25℃を大きく下回ることもあります。

朝晩については、札幌の都市化により20℃以上の最低気温となる日も多いものの、25℃以上の「熱帯夜」は過去にほぼ観測した記録がなく、寝苦しさとは基本的に無縁の環境です。後半に冷たい空気が入る場合は15℃前後まで下がる場合もあるなど、まれに「ひんやり」することもあります。

また、朝晩の気温は少し郊外へ行くだけで気温がぐっと下がる傾向もあり、札幌近郊では近年の8月でも10℃前後の気温を観測したこともあります。

8月の天気(晴れ・雨)は?

8月降水量
(mm)
降水日数
(何か降った日数)
日降水量10mm≧
の日数
日照時間平均風速
(m/s)
最多風向
平年値126.818.94.1168.13.5南東
札幌管区気象台のデータ

札幌の8月は、高気圧に覆われてよく晴れる場合もありますが、それまでの時期と比べ前線(秋雨前線・または梅雨前線のようなもの)の影響を受けやすくなり、天気の傾向は様々です。

雨も平均するとそれまでの時期と比べ明らかに増える傾向があり、時には連日の雨・まとまった雨が降ることもあり、過去の大雨災害は主に8月に発生しています。

なお、天候は年ごとの差も大きいため、雨が多い年もあれば、比較的少ない年もあり、晴れ間が多い年もあれば、比較的少ない年もあります。もっとも、東北で言う「やませ」のような極端な天候不順が続いたり、西日本のように長期間晴れ続けるようなケースはほぼ見られません。

台風については、過去に影響を受けたことはありますが、頻度は9月以降と比べかなり少ない傾向となります。風は比較的穏やかな日も多く、1年の中では荒れた天気が特に少ない時期と言えるでしょう。

8月の服装は?

札幌の8月に着る服装は、首都圏・京阪神の「6月・9月」頃に着る服装のイメージで概ね問題ありません。

最高気温は25℃以上の日が多く、30℃前後まで上がることもあるため、昼間は「半袖・Tシャツ・短パン」などで問題ない場合が多くなっています。

但し、雨の日の昼間は比較的涼しい場合もあるほか、後半を中心に朝晩ややひんやりする場合もあるため、常に半袖という訳ではなく、パーカーなども用意しておくことが無難です。

また、都心部と郊外・山地では朝晩の気温差がかなり大きくなる場合があります。8月の後半などに山沿いでキャンプをするケースなどでは、ある程度「肌寒くなる」可能性も想定した服装の準備をおすすめします。

札幌市「8月の気候」【まとめ】

気温

・昼間は25℃以上(夏日)の日が多く、30℃前後の暑さとなる場合も
・朝は20℃以上の日も多い一方、寝苦しさは通常ない
・まれに15℃前後のひんやりした最低気温となる場合あり(主に後半)

天気

・晴れる日もある一方、それまでの時期と比べ雨の頻度や量が増える傾向
・秋雨前線などの影響を受け、連日の雨やまとまった雨となる場合も
・年ごとの天候の差が大きいため、一概に傾向はまとめにくい
・台風の影響は基本的には少な目

服装

・昼間は半袖、Tシャツ、短パンで問題ない場合が多い
・雨の日の昼間、朝晩などはパーカーなどがあった方が良い場合も
・郊外、山地でキャンプをする場合などはある程度の「肌寒さ」も想定を