つくば市の気候とは?季節ごとの傾向などを詳しく解説

自然科学

こちらでは、茨城県で2番目に人口が多く、「筑波研究学園都市」があり日本最大の学術都市となっている「つくば市」について、「気候」という点からその全体的な特徴・季節ごとの傾向などを解説していきます。

つくば市は、気候面では関東地方の多くの地域で見られる気候的特徴を持ち、突出した特徴があるとは言えない、概ね穏やかな環境を持つ地域と言えます。

なお、記事の内容は全て「過去の一般的な傾向」について記述するものです。また、情報は2022年時点の確認状況に基づいております。今後変更となる・状況が変わる可能性もありますので、その点はご留意下さい。

【つくば市】全体的な気候の特徴・地理的特徴

「冬の晴れ間や乾燥」・「秋の前半に雨が多い」など関東地方の多くの地域で見られる気候的特徴を持ち、全体としては概ね穏やかな気候が特徴の地域です。

冬場は内陸側に位置するため、冬の冷え込みはやや厳しい地域と言えます。

筑波山一帯など山地を除き、市内の気候差はそれほど見られません。但し、市内は一部で都市化がかなり進んでいるため、ヒートアイランド現象に伴う地域ごとの気温差は一定程度ある環境です。

つくば市は、茨城県の県南地域、県内では内陸側に位置する自治体です。

市内は関東平野一帯の概ね平坦な土地(筑波台地・稲敷台地などと呼ばれる)が多く広がっていますが、観光地としても知られる「筑波山」も市内にあるなど、「八溝山地」沿いの最南端にあたる地域にもなっています。また、市内は主要な河川として小貝川・桜川などが流れています。

標高は筑波山一帯など一部のみ高いですが、平野部は数m~30m程度の場所が多く標高は低くなっており、観光で知られる筑波山沿いの一部を除き、人が住む地域の標高差は小さい地域です。

災害はその発生頻度が多い地域とは言えませんが、2012年5月6日にはつくば市内から常総市内にかけて「竜巻」が発生(市内では吉沼~北部工業団地~北条方面にかけて進む)し、多数の家屋が全壊するなど、日本における竜巻災害の中でも特に大きな被害が発生したことで知られています。

【つくば市】基本の気象データ・観測の状況

つくば(館野)観測所の「雨温図」(気象庁の2020年までの平年データによる)
降水量
(mm)
平均気温
(℃)
最高気温
(℃)
最低気温
(℃)
相対湿度
(%)
風速
(m/s)
日照時間
(h)
降雪量
(cm)
最深積雪
(cm)
※降雪日数
1月50.63.19.3-2.8642.3206.8634.0
2月47.14.210.2-1.8632.5181.8544.9
3月95.57.713.61.7662.6182.6116.1
4月109.812.818.76.9702.8181.406.6
5月129.817.422.712.3752.6182.87.6
6月131.820.825.216.9812.3129.38.5
7月134.624.629.121.0822.4152.88.1
8月118.225.930.622.1812.4182.87.5
9月187.622.326.818.5822.3136.47.6
10月193.516.621.312.1812.1138.46.8
11月79.110.516.35.2781.9153.6005.7
12月48.55.311.5-0.5702.1185.7114.3
132614.319.69.3742.42014.51376.5
気象庁の平年データ(2020年まで)による
降雪日数は2016年までのデータに基づく参考値

つくば市内には、一般の気象台とは異なり、通常の「天気予報」は発表せずに上空の大気の状態「高層気象」を観測することに特化した気象庁の「高層気象台」があります。

こちらでは、「つくば(館野)」の観測地点として、地上の気象観測も行われており、関東では県庁所在地を除くとそれほど多くない「降雪・積雪」の観測も実施されています。

一方で、茨城県などにより別途複数の地点で雨量の観測が行われており(豊里交流センター・筑波高校など)、最新のデータを確認することが可能です(リンク:茨城県河川情報システム川の防災情報-国土交通省)

【つくば市】「季節ごとの気候」

つくば市「春の気候」

気温

・朝晩の冷え込みは、やや遅くまで残りやすい環境です。
・昼間は特に寒い地域とは言えず、ポカポカ陽気や汗ばむ陽気となる日も次第に増える季節です。

天気・雨

・天気は周期的に変わる季節です。
・雨は多い季節ではないものの、5月にかけてやや増える傾向があります。
・3月の積雪はかなりまれですが、過去にはまとまった積雪が観測されたこともあります。

その他

・湿度は概ね水戸と同水準で、東京と比べた場合高い傾向が見られます。
・1年の中では平均風速がやや上がる時期で、荒れた天気が多い訳ではないものの、低気圧通過時にまれに強風(暴風)が吹いたケースもあります。

つくば市「夏の気候」

気温

・東京周辺の地域(平地)の中で見た場合、気温が低めで「やや涼しい」傾向が見られます。
・暑い日自体は多いものの、より内陸側の地域のような「猛暑」は少なく、熱帯夜もかなりまれな状況です。

天気・雨

・梅雨時の雨量は平均的には多いとは言えません。但し、まれにまとまった雨が降るケースも見られます。
・8月は雨量が減り、晴れる日が多い傾向があります。
・7月は年ごとの天候の差が大きく、県北地域の沿岸部ほどではありませんが、天候不順傾向が続く年も一部で見られます。

その他

・夏の時期から台風の影響を受ける場合もありますが、頻度としては秋の方が多くなっています。

つくば市「秋の気候」

気温

・ある程度の残暑は感じやすい環境ですが、極端な高温になることは少なくなっています。
・後半は冷え込みを感じやすくなり、11月時点から-2℃を下回る最低気温を観測する場合もあります。

天気・雨

・9月~10月の雨量は1年で最も多い傾向で、関東の各地と同様の状況となっています。
・過去には大雨となった事例もあり、1日の雨量が100mm以上となるようなケースも時折見られます。
・11月以降は天候が安定し、乾燥した晴天が続きやすい地域です。

その他

・台風による影響を受ける場合もあり、東京湾沿いほどではないものの、過去には最大瞬間風速が30m/sを超えた記録も見られます。

つくば市「冬の気候」

気温

・関東地方の平野部の中では、特に冷え込みやすい地域です。
・毎年のように-7℃を下回る年間の最低気温が観測されています。
・但し、つくば市街地は関東内陸の都市部としてはかなり発展していますので、郊外とある程度の気温差が生じる場合(ヒートアイランド現象)があります。
・昼間の気温は特段寒い地域とは言えません。

天気・雨・雪

・よく晴れて乾燥する傾向が顕著で、関東平野の典型的な気候となっています。
・過去には月降水量が10mm未満となった事例もあるなど、降水量もかなり少なくなっています。
・雪は多いとは言えず、特に近年は一切積もらない年も珍しくありません。
・大雪はまれに見られ、2014年には最大26cmの積雪を観測しています。

その他

・比較的季節風が強く吹き「筑波颪」との名称で呼ばれる場合があります。

【つくば市の気候】ポイント・まとめ

【全体的な気候の特徴】
概ね穏やか・冬はよく晴れ乾燥・地域差は小さい一方気温は「ヒートアイランド」の影響も

【気象観測】
気象庁は「つくば(館野)」の観測地点(高層気象台)1か所のみで観測・この他茨城県の雨量計などもあり

【各季節ごとの大まかな気候の特徴】
春:前半は冷え込む場合も・天気は周期的に変化・3月の雪はまれ
夏:ある程度の暑さ・猛暑は少ない・梅雨時の雨量は余り多くない・7月は年ごとの天候差大
秋:前半の雨がやや多め・時に大雨のケースも・11月には氷点下の冷え込みも
冬:よく晴れて乾燥する・雨量はかなり少ない・雪は多くない(全く積もらない年も)