京都駅から嵐山へのアクセス方法は?シンプルに解説【バス・電車・嵐電・阪急】

交通・地理

京都観光の定番である「嵐山」エリアは、京都駅からは10キロ近く離れており、アクセスする場合は公共交通機関の利用が必須です。

こちらでは、京都駅から嵐山へのアクセス手段である4つのルート(路線バスを利用・JR線を利用・地下鉄線と嵐電線を利用・地下鉄線と阪急線を利用)を、シンプルになるべくわかりやすくご紹介していきます。

各アクセス手段の特徴

京都駅から嵐山への各アクセス手段は、各ルートごとに利用するメリット・デメリットがあり、それぞれの観光の目的地やご使用のきっぷ・安さを重視するか、早さを重視するかなどによって使い分けて頂くのがおすすめです。

目的に応じて使い分けを

早くアクセスしたい場合、渡月橋の北側へはJR線のご利用が最もおすすめです。また、渡月橋の南側へは地下鉄線と阪急線を乗り継ぐルートもおすすめです。

安くアクセスしたい場合、1,100円の「地下鉄・バス1日券(乗り放題)」を活用したい場合は、路線バスをご利用下さい。

嵐山エリアの中心部(天龍寺前周辺)へアクセスしたい場合、路線バスまたは地下鉄線・嵐電を乗り継ぐルートがおすすめです。

乗り換えなしでアクセスしたい場合は、路線バスかJR線をご利用下さい。

注意点

路線バスは安くて「地下鉄・バス1日券(1,100円)」の活用も可能なおすすめルートですが、所要時間は長くなり、道路事情によっては遅れが生じることもあります。

JR線の利用は最速ルートですが、駅から嵐山エリアの各観光スポットまで少し距離があり、徒歩で移動する時間がかかります。

地下鉄線と嵐電線、地下鉄線と阪急線を乗り継ぐルートの場合、2回の乗り換えが必要となります。

バスを利用する

京都駅前バスのりばに停車中の嵐山方面行きバス

のりば:京都駅前C6のりば
利用可能な路線:「嵐山」の表示がある全ての路線(市バス28号系統「嵐山・大覚寺」行き、京都バス72・73・76・83系統などの「嵐山・苔寺すず虫寺」・「嵐山・阪急嵐山駅」行きなど)(※路線により嵐山エリアで経由するバス停が異なる場合があります。)

運賃:大人230円・子供120円
利用可能なお得なきっぷ:「地下鉄・バス1日券」
・「いい古都チケット」・「京めぐり」など
※「バス1日券」は2023年9月末で発売が終了
所要時間:約40~50分(路線によりやや異なる)
運行本数:嵐山方面への全路線を合わせ毎時6本程度(昼間時)

バス1日券廃止後について

バス1日券(大人700円)は、2023年9月をもって発売が終了となっています。これに伴い、バスによりリーズナブルに京都を移動出来るメリットは以前と比べ薄れています。但し、1,100円の「地下鉄・バス1日券」を利用することで、より広いエリアを1枚のきっぷで周遊可能です。そちらのご利用も含めご検討下さい。

バス停については、市バス・京都バスの路線により経由する場所が異なります。但し、どのバスを利用しても渡月橋北側の嵐山エリア中心部へはアクセス可能です。

嵐山エリア中心部最寄りバス停:「嵐山天龍寺前」バス停(市バス)「嵐山」バス停(京都バス)
渡月橋南側のバス停:「嵐山公園」・「阪急嵐山駅前」バス停(市バス・京都バス)
竹林の小径最寄り:「野々宮」バス停(市バス)

バスによるアクセスは、嵐山エリアへの基本となるアクセス手段です。近年はJR線の利用が目立つようになってきていますが、バスの場合路線に応じて嵐山エリアの各バス停を経由するようになっているため、目的地に近い場所までアクセスしやすくなっています。

運賃は均一運賃区間のため230円。これはJR線の運賃よりも安く、地下鉄などを乗り継ぐルートと比べると半額程度と、バスは観光シーズンなどの渋滞リスクはあるものの「コストパフォーマンスが高い」アクセス手段でもあります。

路線は全て同じルートという訳ではなく、経由バス停も一部異なります。市バス28号系統は渡月橋の南側から北側方向へ進むルートで、京都バスは基本的に渡月橋の北側から南側へ進むルートがほとんどです。

土日祝日にはお帰りのバスについて、一部区間のルート変更(経由しないバス停あり)が行われていますのでその点もご注意下さい。

JR線を利用する

JR嵯峨嵐山駅

ルート:JR京都駅~(嵯峨野線・山陰本線)~JR嵯峨嵐山駅
※快速・普通が利用可能
運賃:大人240円・子供120円
所要時間:快速11分~・普通17分~+駅からの徒歩移動(約10分~)
運行本数:快速・普通合わせて1時間4本(昼間時)

JR線の場合は、京都駅から嵯峨嵐山駅へ「JR嵯峨野線(山陰本線)」を利用するだけです。

快速電車・普通電車のいずれでも嵯峨嵐山駅へはアクセス可能で、昼間は1時間4本程度電車が運行されています。

このルートは、運賃も安く「電車に乗る所要時間」という意味では他のあらゆるルートと比べ圧倒的に早く移動可能ですが、駅は嵐山エリアの観光スポットからやや離れた場所にあるため、すぐ近くまでアクセス可能なバス等と異なり、駅から少し歩いて頂く必要があります。

なお、嵐山方面へ行く電車は、他路線との乗り換えなどに便利な後ろ側の車両ほど激しく混雑する場合があります。外国人観光客の利用なども非常に多い路線ですので、行き・帰りともに座れないことも多くなっています。

地下鉄線+嵐電を利用する

嵐電嵐山駅

ルート
・地下鉄京都駅から烏丸線で地下鉄烏丸御池駅へ移動します。
・烏丸御池駅からは東西線で太秦天神川駅へ移動します。
・地下鉄を降りて地上にある嵐電(京福電車)天神川駅から、嵐山行きに乗り、終点嵐電嵐山駅へ向かいます。
運賃:地下鉄260円・嵐電250円=合計510円(子供250円)
利用可能なお得なきっぷ:「京都地下鉄・嵐電1dayチケット」
所要時間:約40分~
運行本数:地下鉄は1時間7本以上、嵐電は1時間6本・約10分おき(昼間時)

嵐山エリアの中心部へは、バスのみならず地下鉄線と嵐電(京福電車)を乗り継ぐルートも利用可能です。

こちらのルートは、2回の乗り換えが必要で所要時間もそれほど短くはありませんが、本数も多く、渋滞などを避けて嵐山エリアの中心までアクセス可能な唯一のルートです。

通常の運賃は乗り継ぎがあるため高めですが、お得なきっぷである「京都地下鉄・嵐電1dayチケット」を活用することで、その他の観光地と合わせお得に移動することも可能です。

地下鉄線+阪急線を利用する

阪急電車嵐山駅

ルート
・地下鉄京都駅から烏丸線で地下鉄四条駅へ移動します。
・地下を移動し、阪急烏丸駅から大阪梅田方面行きの電車に乗って桂駅へ移動します。
・桂駅からは嵐山線に乗り換え、終点の阪急嵐山駅まで移動します。
運賃:地下鉄220円・阪急240円=合計460円(子供230円)
所要時間:乗車時間約25分~+駅からの徒歩移動(約5分~)
運行本数:地下鉄線と桂駅までは頻発、嵐山線は1時間4本(昼間時)

嵐山エリアの南側の玄関口である「阪急嵐山駅」へアクセスする場合、地下鉄線と阪急線を乗り継ぐことでスムーズなアクセスが可能です。

所要時間は乗り継ぎのタイミングに左右されますが、早い場合は30分以内で阪急嵐山駅まで移動することが可能です。

なお、阪急嵐山駅は渡月橋の南側にありますので、嵐山エリアの中心部へは徒歩で少し移動する必要があります。

まとめ

京都駅から嵐山エリアへのアクセス手段は、
・路線バス(市バス・京都バスで嵐山エリア各バス停へ)
・JR線(嵯峨野線・嵯峨嵐山駅利用)
・地下鉄線と嵐電を乗り継ぐルート(嵐電嵐山駅へ)
・地下鉄線と阪急線を乗り継ぐルート(阪急嵐山駅へ)
の4ルートがあります。

各アクセス手段にはそれぞれのメリット・デメリットがありますが、
・安く移動したい場合=バスがおすすめ
・早く移動したい場合
=JR線または地下鉄・阪急線ルートがおすすめ
・嵐山の中心部へ直接行きたい場合
=バスまたは地下鉄・嵐電ルートがおすすめ
・乗り換えなどが面倒、歩く距離を短くしたい場合
=バスがおすすめ
となっています。

観光シーズンにはバスが遅れやすいといったシーズンごとの事情はありますが、必ずしもどのアクセスルートが最も使いやすい。という訳ではなく、訪れる場所やそれぞれのニーズによって便利な交通手段は異なって来ますので、あらかじめご確認の上嵐山エリアへアクセスされることをおすすめします。