古都京都の世界遺産の1つであり、賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)との正式名称を有する「下鴨神社」。
下鴨神社は、京都駅から徒歩や自転車で気軽に行ける距離ではなく、6キロ程離れていますので、基本的にはバスをご利用してアクセスするのが便利です。
こちらでは、京都駅から下鴨神社までのアクセスについて、バスを利用するルートの情報を中心に詳しくご案内していきます。
下鴨神社へ行くバスは?
A2のりばからの205号・4号系統を利用
下鴨神社へは、京都駅前「A2バスのりば」からの京都市バスを利用します。
バスは、A2のりばから発車するバスのうち、以下の系統が使えます。
205号系統:河原町通経由「四条河原町・北大路バスターミナル」行き
4号系統:河原町通経由「四条河原町・上賀茂神社」行き
運行時間:早朝から夜間まで運行
運行間隔:昼間時約数分間隔・朝夕も概ね同程度
所要時間:約30分~(京都駅前~下鴨神社前)
2つのバス路線を合わせると、バスは約数分間隔程度とかなり高頻度で走っています。そのため、時刻表を確認する必要なく、その場の流れで移動する事が可能です。
なお、A2のりばからは17号系統の銀閣寺方面行きも発車していますが、こちらは下鴨神社へは行きません。お乗り間違えのないようにご注意下さい。
最寄りバス停は?
下鴨神社の最寄りバス停については、参道を歩きたいのか、社殿に近い場所まで早く行きたいのかによって異なります。
下鴨神社の社殿に近い場所まで行きたい場合は「下鴨神社前」バス停での降車がおすすめです。
広大な「糺の森」を含め、長い参道を歩いて参拝したい場合は「新葵橋」バス停で降車して下さい。
新葵橋バス停と下鴨神社前バス停の間には「糺ノ森」バス停もあり、そちらも利用は可能ですが、それほど利用するメリットはありません。
運賃・利用可能なフリー乗車券類
京都市バスの運賃は、京都駅前からの場合、どのバス停まで乗っても均一230円です。運賃は現金または各種交通系ICカード乗車券でお支払い頂けます。
また、通常の運賃以外にご利用頂ける「1日乗車券(フリー乗車券)」類等は以下の通りです。
地下鉄・バス1日券(京都市交通局)
バス&えいでん 鞍馬・貴船日帰りきっぷ(京都市交通局・叡電)
京めぐり(近鉄・京都市交通局)
いい古都チケット(阪急・阪神など・京都市交通局)
※この他修学旅行用のチケット等も利用可能です。
各種フリー乗車券類は、清水寺や金閣寺・銀閣寺等へのアクセスの他、下鴨神社へのバスにもご利用頂けます。
なお、下鴨神社前バス停からの場合、205号系統を使う事で金閣寺へ乗り換えなしでアクセス可能なので、連続して訪れるスケジュールを組むのもおすすめです。
京都市交通局の地下鉄・バス1日券の場合、「1回目」の利用は運賃箱の「カード読み取り機」に通して頂く必要がありますが、「2回目」からは運転手の方に日付が大きく記された面を呈示(見せる)だけでバスをご利用頂けます。
それ以外のチケットについては、利用の度にカード読み取り機に通す必要があるものもあります。
バス停から下鴨神社までの徒歩ルートは?
下鴨神社前バス停から
下鴨神社前バス停は、大通り沿いにあります。バスを降りたら右手(北方向)へ進みます。
少し進むと、矢印が描かれた看板に「下鴨神社」と書いてありますが、看板の場所で曲がる訳ではなく、少し進んだ先に信号と横断歩道があるのでそこを渡ります(右手に進む)。
信号と横断歩道があるので、そちらを渡り、正面の道方向へ進みます。
すぐに突き当りますが、右側に神社への入口がありますので、そのまま進んでいきます。
下鴨神社の境内に到着です。バスを降りてからの徒歩移動の時間は、概ね5分以内です。
新葵橋バス停から
新葵橋バス停からは、バス停を降りて右手(北方向)にしばらく進みます。
途中で信号と横断歩道がありますので、反対側(右側・東側)に渡ります。渡った先からは鳥居(下鴨神社摂社の河井神社)が見えますので、更に横断歩道を渡って歩道を進み、鳥居の方向へと行くと、そのまま境内へと入っていく事が出来ます。
ルートマップ
下鴨神社は「糺の森」を含むと極めて広大な境内地を持っており、社殿のすぐそばに直接行きたいのか、境内・参道をじっくり歩いて参拝したいのかによって、利用バス停が「下鴨神社前」・「新葵橋」バス停のいずれかに分かれますので、あらかじめご確認頂いた上でバスをご利用下さい。
バスの遅れ・混雑について・代替ルートは?
渋滞がない場合はスムーズ
京都駅から下鴨神社への京都市バスは、京都市バスの利用が多い・本数が多い区間の中では、清水・祇園方面と比べれば移動しやすい区間となっています。特に「ただの平日」や「オフシーズン」であれば、バスは遅れることなく定時運行が確保される場合もあります。
京都はバスが遅れるというイメージを持たれやすいですが、必ず常時遅れるという訳ではありません。
なお、混雑については、多数の便が運行されているため、京都駅前バスのりばでは座れる場合もあります。但し、直前のご乗車の場合などは、座れない場合が目立ちます。
観光シーズンには一定の遅れが生じる事も
通常時はスムーズな移動が可能な京都駅~下鴨神社間の京都市バスですが、繁忙期を中心に相応の遅れが発生することはあります。例えば清水寺・祇園方面へ行くバスと比べると極端な遅れは生じにくいですが、京都駅から京都市役所前までの区間では道路渋滞が起こりやすくなっており、10分単位~などの遅れが生じることはあり得ます。
なお、この場合でも「京都市役所前」より北の区間は、バス優先信号が設定されている事もあり、運行は比較的スムーズです。
市バス以外の代替ルートは?
明らかに渋滞が酷そうな場合や、乗客が多すぎる場合には「電車」を利用してアクセスする事も一応可能です。
電車の場合は、以下のようなルートとなります。
JR京都駅~(JR奈良線)~JR東福寺駅・京阪東福寺駅~京阪出町柳駅
出町柳駅からは、5番出口から地上へ出て下さい。出てすぐ左側の橋を渡って行くと、下鴨神社の参道へとアクセスする事が出来ます。
また、「地下鉄・バス1日券」を使って渋滞を回避する場合、以下のようなルートも使えます。
地下鉄京都駅~(烏丸線)~地下鉄烏丸御池駅~(東西線)~地下鉄京都市役所前駅・市バス京都市役所前バス停~(205号系統・4号系統)~新葵橋バス停・下鴨神社前バス停
上記のルートの場合は、途中からは京都駅からのバスと同じルートとなります。あくまでも観光利用に渋滞が多い区間を避けるルートですので、通常時はあえて地下鉄を使う必要はありません。
下鴨神社から京都駅への「帰りのバス」は?
京都駅へのお帰りについては、反対車線側から(下鴨神社前・糺ノ森・新葵橋バス停)同じく205号系統・4号系統の京都市バス「京都駅」行きをご利用下さい。
バスはやはり観光利用の多い昼間時などは数分間隔程度と高頻度で走っており、高い利便性が確保されています。
要領は行きと変わりありませんので、特に迷うようなことはないでしょう。
まとめ
京都駅から下鴨神社への市バスは、京都駅前A2のりばから「205号系統・4号系統」をご利用下さい。バスは数分間隔で運行とかなり本数が多めです。
運賃は京都市バスの均一運賃「230円」で、地下鉄・バス1日券をはじめとする各種フリー乗車券類もご利用頂けます。
バスが遅れる可能性については、「観光シーズン」を中心に京都駅や四条河原町周辺の渋滞の影響で、相応の遅れが生じる可能性もあります。
一方、通常時は清水・祇園方面と比べればスムーズにご利用頂く事が可能です。
なお、バスの混み具合については、京都駅からの場合は座れる場合もあります。
本サイトは「奈良市内の観光情報」に重点を置いたサイト「奈良まちあるき風景紀行」です。下鴨神社を参拝した後や翌日に、「古都奈良」の観光へ訪れる事もぜひご検討になってみてはいかがでしょうか。