「京都駅から金閣寺」への交通・アクセス方法【市バス利用】

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京都で最も有名な観光スポットと言って過言ではない「金閣寺(鹿苑寺)」。

金閣寺は京都駅からはかなり離れた場所にありますが、金閣寺は「鉄道」駅の徒歩圏ではないため、アクセスは専ら「市バス」を使うルートが一般的です(直通バスに加え地下鉄北大路駅経由のルートもあり、観光シーズンを中心にそちらもおすすめです)。

本ページでは、京都駅から金閣寺へのバスによるアクセス方法(のりば・路線・運賃等)について、はじめてご利用の方でもなるべく分かるように、詳しく解説をしていきたいと思います。

金閣寺へ行くバスは?(系統・のりば・所要時間)

京都駅から金閣寺へ行く直通のバスは、コロナ禍までは2つの路線が利用可能でしたが、2022年現在は205号系統の利用一択となっています。

なお、運行本数は現在も多く、日中でも10分間隔以下、1時間7本程度がご利用頂けます。

京都駅から市バスで移動する場合、降車バス停は「金閣寺道」バス停です。

観光客向け「急行101号系統」は運行休止に

2022年3月19日(土)以降正式に運行休止(これまでもコロナ禍による臨時運休が継続)
運行時間:8時~16時台(拝観時間に合わせた時間のみ運行)
運行間隔:約20分間隔
所要時間:約37分~(京都駅前~金閣寺道)
のりば:京都駅前B2のりば

金閣寺へのアクセス手段としては、コロナ禍までは観光客向けの急行バスである急行101号系統が最も利便性の高いルートでしたが、コロナ禍以降運休が続き、2022年3月19日(土)をもって、路線自体が運行休止となり、走ることはなくなりました。

今後コロナ禍が収束してから運行再開の可能性はゼロではありませんが、当分の間急行系統は運行されませんので、リピーターの方などで急行系統を頻繁に利用されてきた方は、今後は下記の205号系統をご利用下さい。

大幹線「205号系統」:本数かなり多め

金閣寺道バス停を経由する「205号系統」

運行時間:早朝から深夜まで運行
運行間隔:昼間時8~9分間隔
所要時間:約43分~
(京都駅前~金閣寺道)
のりば:京都駅前B3のりば

現在京都駅~金閣寺間の移動に利用可能な205号系統(西大路通経由・金閣寺・北大路バスターミナル行き)は、かつて運行されていた急行101号系統と比べると所要時間が少し長めですが、8~9分おきに利用可能ですので、本数面では非常に使いやすい路線となっています。降車バス停は「金閣寺道」バス停です。

こちらは観光客向けの路線という訳ではなく一般の市民の利用も多いため、運行時間帯も長くなっており、拝観時間が早くても、遅くても、いつでも便利にご利用頂けます。

のりばである京都駅前B3のりばは、京都駅の中央口(烏丸口)を出て北側のバスターミナル内、横断歩道を渡って2つ目のレーン内にあります。

運賃・ご利用可能な乗車券類

京都市バスの運賃は、京都駅前~金閣寺道バス停間の場合、均一230円です。運賃は現金または各種交通系ICカード乗車券でお支払い頂けます。

また、通常の運賃以外にご利用頂ける「1日乗車券(フリー乗車券)」類等は以下の通りです。

地下鉄・バス1日券(京都市交通局)
バス&えいでん 鞍馬・貴船日帰りきっぷ(京都市交通局・叡電)
京めぐり(近鉄・京都市交通局)
いい古都チケット(阪急・阪神など・京都市交通局)

バス1日券廃止後の状況について

大人700円で発売の「バス1日券」は、2023年9月末をもって発売が終了となっています。以降は1,100円の「地下鉄・バス1日券」の利用がおすすめですが、こちらは1日にバスに「5回」以上乗るか、地下鉄などと組み合わせて広く移動するケースで元が取れるきっぷです。ルートによっては「通常の運賃」で移動するのが最も安くなる場合もあります。

※この他修学旅行用のチケット等も利用可能です。一部きっぷによっては利用期間などの設定もありますのでご留意下さい。

これらの1日乗車券(フリー乗車券)をご利用の場合は、運賃を払う必要はなくカードの利用日には何度でも京都市バス(きっぷによっては地下鉄も)をご利用頂けます。

なお、京都市交通局の地下鉄・バス1日券の場合、「1回目」の利用は運賃箱の「カード読み取り機」に通して頂く必要がありますが、「2回目」からは運転手の方に日付が大きく記された面を呈示(見せる)だけでバスをご利用頂けます。

それ以外の主なチケットについては、利用の度にカード読み取り機にお通し下さい。

混雑状況・遅れの可能性は?

通常時は大きな問題はなし

京都のバスを使う上で心配なのは「観光シーズン」等に渋滞などによる遅れが発生したり、バスが大混雑になるケースです。

これについては、まず観光シーズン・行事開催時以外の通常時については、基本的に大きな問題はありません。京都駅周辺を中心とした渋滞も多少は発生するかもしれませんが、極端な遅延等が発生するケースは少なくなっています。

但し、観光客により場合によっては車内がかなり混む可能性はあります。また、あくまでも路線バスですので、時間に余裕を持つ必要がある事は言うまでもありません。

観光シーズンは遅れる場合も

春や秋を中心とした土日祝日や各種イベント・行事開催時等、「観光シーズン・繁忙期」と言える期間については、状況は異なります。

現在運行されている205号系統は、京都駅から金閣寺道へ移動する場合、主要な観光ルートである東大路・烏丸・河原町通方面を抜ける訳ではありませんので、清水寺・祇園・銀閣寺方面への206号系統等ほどの混乱は生じないものの、状況によっては大幅な遅れが生じることがあります。

特に京都駅周辺では交通の集中により、バスの出入りに時間が掛かることが多いですので、明らかに渋滞しているような場合は、「京都駅→(地下鉄烏丸線)→地下鉄北大路駅→(市バス)→金閣寺」のルートをご利用頂くのがおすすめです。

混雑についてはコロナ禍からの回復に従い増加傾向で、一般には観光シーズンにはかなりの混雑が見られます。但し、京都駅前から乗車される方が大半を占めますので、並ぶ順序等によっては座れる場合もあるでしょう。

観光シーズン・時短には「地下鉄北大路駅経由」も

北大路バスターミナルへの入口

観光シーズン・繁忙期でも金閣寺方面への「市バス」の利用は可能ですが、遅れなどを懸念される場合は、地下鉄線とバスを乗り継ぐルートがおすすめです。

ルート:地下鉄烏丸線京都駅~北大路駅・市バス北大路バスターミナル(青のりばE)~金閣寺道バス停(バスは205号系統を利用)
運賃:490円(地下鉄260円・市バス230円)※「地下鉄・バス1日券」等の場合お得に利用可能(往復のみでは元が取れません)
所要時間:約30分~

そもそも通常時の場合でも「所要時間」面ではバスだけのルートよりも、こちらの乗り継ぎルートが早くなっています。

但し、上記の通り通常の運賃を払うとバスだけのルートと比べ倍額以上となるため、このルートは「地下鉄・バス1日券」をお持ちの方以外にとっては、割高感が大きくなります。

観光シーズンに混雑や遅れを回避したい場合、または少しでも所要時間を短くしたい場合等で、金閣寺以外も含め広く京都観光をする場合は、あらかじめ「地下鉄・バス1日券」等の「地下鉄線とバスが乗り放題」になるフリー乗車券類をお買い求めの上、こちらのルートを利用するのがおすすめです。

バス停から金閣寺への徒歩ルートは?

金閣寺の最寄りバス停である「金閣寺道」バス停からは、金閣寺境内までは徒歩5分以内でアクセス可能です。

京都駅からのバスをご利用の場合、「Cのりば」のバス停で降車します。バスを降りたら「左側」に進んですぐの位置にある1つ目の交差点を「右側」に進んでいくだけで金閣寺の入口へ到着します。

金閣寺の入口へはバス停からすぐ

周辺には「金閣寺」の案内表示も複数ありますし、観光客の流れが出来ていますので、まず迷うようなことはないでしょう。

京都駅への帰りのバスは?

お帰りも「金閣寺道」バス停から

金閣寺から京都駅方面へお帰りの場合についても、同じく「金閣寺道」バス停を利用します。なお、京都駅方面へののりばは、行きのバス停とは反対車線側・南側にある「B」のりばとなっています。

こちらも人の流れに沿って行けば迷うようなことはまずありません。

なお、ご乗車頂くバスは行きと同じく「205号系統」です。帰りについては、始発ではないため座りにくい場合も考えられますが、必ず座れないという訳ではありません。

※地下鉄線経由で移動される場合は「反対側」のCのりばから「北大路バスターミナル」まで市バスをご利用下さい。

まとめ

京都駅から金閣寺へのアクセスは、「京都市バス」を利用して「金閣寺道バス停」まで乗り換えなし・直通で行くルートが混雑・渋滞などがひどくない場合、最もおすすめです。

バスは京都駅前B3のりばからの「205号系統」がご利用頂けます。B2のりばからの急行101号系統は、2022年以降路線休止のため運行されません。205号系統の本数は1時間7本程度と多く、現在も利便性は高いルートとなっています。

運賃は均一230円「地下鉄・バス1日券」等のフリー乗車券類もご利用可能です。なお、バス1日券は2023年9月で発売終了となっているため、今後は「地下鉄・バス1日券」の利用がおすすめです。

バスは観光シーズンを中心に渋滞に巻き込まれる可能性もあり、京都駅周辺などで遅れが拡大しやすい傾向にあります。混雑についても京都の市バスですので、状況によってはかなりの混雑が見られる場合もあります。
なお、渋滞回避・時短ルートとしては地下鉄北大路駅経由のアクセスルートがおすすめです。