京都市街地から北東に10キロほど離れた場所にあり、のどかな農村風景と「三千院」や「寂光院」などの観光名所で知られる「大原」エリア。
こちらの記事では、京都駅から大原エリアまでの交通手段・アクセス情報について詳しく解説していきます。
なお、本サイトは奈良の観光情報を取り扱うサイトですが、奈良と合わせて京都観光をされる方も非常に多いですので、京都市内の交通アクセスに関する情報もご案内しております。
「京都駅から大原」アクセスの基本
京都駅から大原エリアへアクセスする場合、鉄道だけでアクセスすることは出来ず、必ず路線バスを使うことになります。交通手段は基本的に以下の2ルートとなります。
・京都バス:直通(乗り換えなし)・最安・所要時間長め・やや遅延しやすい・約30分おき
・地下鉄+京都バス:国際会館駅で乗り換え・最速・市街地の渋滞は回避可能・運賃割高・約30分おき
京都駅からの場合、直通の大原行きバスを利用するか、地下鉄で国際会館駅まで行って大原行きのバスに乗り継ぐかの2択となります。
直通の方が所要時間は長く、通常運賃は安くなり、地下鉄乗り継ぎの方が所要時間は短く、通常運賃は高くなります。また本数は京都駅からの直通バスも、国際会館駅からのバスも基本同じ(約30分間隔)となっています。
乗り換えが面倒な場合は京都駅からのバスがおすすめですが、直通バスは京都都心部で渋滞に巻き込まれて遅延が発生する場合も少なくありませんので、「渋滞回避」がまだしやすいルート(紅葉シーズンなどは大原周辺も混雑の場合あり)として地下鉄とバスを乗り継ぐルートは有効と言えるでしょう。
なお、どちらのルートでも「地下鉄・バス1日券」はご利用頂けるため、実質的には往復運賃は同じにすることも可能です。
京都駅からの場合、大原エリアへはバスの往復通常運賃が「地下鉄・バス1日券」とほぼ同じ約1100円となります。他の地域を合わせて観光される方も多いかと思いますので、京都駅で「地下鉄・バス1日券」をあらかじめご購入の上、大原エリアへアクセスすることをおすすめします。
大原バス停(三千院・寂光院へのアクセスルート)について
大原エリアは南北2キロほどの小さな盆地のようになっており、複数のバス停が設けられていますが、最大の観光名所である「三千院・寂光院」へアクセスする場合は、大原エリアの北側にある、一帯を走るバス路線の一部を除く終点・始発バス停である「大原」バス停のご利用が便利です。
大原バス停の概要
◇大原バス停の位置図
大原バス停は、国道沿いに専用のバスのりば・バスロータリーが設けられており、大変使いやすくなっています。
大原バス停は、立派な待合室があり、京都駅方面・国際会館方面行きののりばが分かれています。
京都バスは、行きも帰りも「全国共通の交通系電子マネー」・「現金」でお支払いが可能です。また、「地下鉄・バス1日券」の場合は、一度目の乗車時は機械を通しますが、それ以降のバス利用は「運転士の方に日付の部分を提示」のみで利用可能です。
バスののりば・おりばは基本的にほぼ同じ場所です。ロータリーの中でバスを降りたら、待合室の中を通り抜けて三千院・寂光院方面へアクセスする形となります。
三千院へ
三千院へは、大原バス停を降りて東側へと進みます。バスのりばの待合室を通り抜けて行くと、すぐに国道を渡る横断歩道がありますので、そちらを渡って頂きます。
横断歩道を渡ると、比較的広い道を少しだけ進んでいきます。
間もなく「三千院参道」の標識が見えますので、指示の通り左側へ曲がります。
参道に入れば、あとは自然豊かで所々に観光客向けのお店が並ぶ道をひたすら道なりに進んでいくだけです。約10分ほど歩けば三千院一帯へ到着します。
寂光院へ
寂光院へは、大原バス停の待合室の西側にある「寂光院参道」の看板を目印に、そのまま石段を下りて細い道を進んでいきます。
バス停一帯を抜けるとしばらく川沿いの細い道を歩きます。
しばらく歩くと、高野川をまたぐ小さな橋を渡ります。参道らしくない風景ですが、このルートで間違っていません。
橋を渡ると車道と交差する場所に出ます。
寂光院へは、広い車道へ入らずに案内表示へ従いそのまま真っすぐ進んで行って下さい。これ以降は参道らしい風景が広がり、案内表示もありますので概ね迷うことはありません。
京都バスを利用する
ルート | 京都バス京都駅前バス停~京都バス大原バス停 |
のりば(京都駅) | C3 |
系統・行き先 | 17系統・特17系統・18系統「大原」行き |
運行間隔 | 約30分間隔 |
運賃 | 560円(「地下鉄・バス1日券」が利用可能) |
所要時間 | 約1時間~1時間10分 |
京都駅からの直通バスで大原へ行く場合、京都駅前バスターミナルの「C3」のりばから京都バス「大原行き」に乗るだけというシンプルなルートです。
乗り換えも不要で、通常運賃の場合最安ルートにもなりますので、所要時間がやや長くなること・遅延がやや生じやすいことを除いては非常に便利なルートとなっています。
また本数についてもかつて20分間隔で運行されていた時代と比べると減ったものの、現在でもおよそ30分間隔で運行されているため、そこまで不便ではありません。
なお、大原行きのバスは京都駅からの場合、観光シーズンに観光客が集中する場合を除いては、基本的にほぼ「座れる」状況となっています。
とりわけ特に何もない平日であれば、京都駅発車の時点でガラガラの状態であることも時折ありますので、時間に余裕を持ってご利用頂くのであれば「座れない」心配をする必要はさほどないと言えるでしょう。
地下鉄と京都バスを利用する
ルート | 地下鉄京都駅~地下鉄国際会館駅・京都バス国際会館駅バス停~京都バス大原バス停 |
バスのりば | 国際会館駅前「4のりば」 |
系統・行き先 | 19系統「大原」行き・「小出石」行き ※約30分間隔で運行。 |
運賃 | 地下鉄290円+京都バス360円=合計650円(子供330円) ※「地下鉄・バス1日券」が利用可能 |
所要時間 | 約50分~ |
国際会館駅経由で大原へアクセスする場合、地下鉄烏丸線京都駅から国際会館駅まで地下鉄線で移動し、国際会館駅からは「4番バスのりば」から19系統大原方面行きに乗り換えてアクセスします。
このルートは「乗り換え」は必須ながら、所要時間面では京都駅からの直通バスよりも短くなり、観光シーズンには市街地の道路混雑は回避できることから(紅葉シーズンなどに大原周辺がやや混雑の場合あり)、時間面では有利なルートとなっています。
一方、通常運賃はやや割高ですので、「地下鉄・バス1日券」のご利用を強くお勧めします。
概ねこのルートは通常時の時短ルート、また観光シーズンの「渋滞回避」ルートとしておすすめのルートと言えるでしょう。
まとめ
以上、京都駅~大原エリアへの交通手段・アクセス情報について詳しく解説してきました。
最後に2つのルートの概要について、改めてまとめ直しておきます。
なお、「地下鉄・バス1日券」については両方のルートでご利用頂けるうえ、地下鉄経由の場合往復運賃よりも安くなり、他の観光スポットへ行く場合も便利ですので、ご利用を強くおすすめします。
◇京都バスを利用する
・京都駅C3のりばから「大原行き」にご乗車頂くことで、乗り換えなしで約1時間少々で大原エリアへアクセスすることが可能です。通常運賃は最安となります。なお、観光シーズンには市街地で渋滞に巻き込まれ、遅延することもありますのでご留意下さい。
◇地下鉄と京都バスを利用する
・京都駅から地下鉄烏丸線で国際会館駅までアクセスし、そこから京都バス19系統「大原行き」に乗り継いで大原エリアへアクセスするルートです。乗り換えは必須ながら、所要時間は50分程度と最速ルートになります。なお、観光シーズンの渋滞回避ルートとして、市内が特に渋滞しやすい場合にはおすすめのルートです。
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ぜひ京都市内の観光のみならず、近鉄・JR線を利用して奈良観光へ訪れてみてはいかがでしょうか。