奈良「西大寺」エリアはどんな所?(奈良市内の各エリア解説) | 奈良まちあるき風景紀行

奈良「西大寺」エリアはどんな所?(奈良市内の各エリア解説)

奈良の基礎知識

こちらでは、奈良市内の「西大寺」エリアについて、移住・転居を検討する上で役に立つ様々な地域の特徴・利便性などについてご紹介していきます。

場所・概要

奈良市の「西大寺」エリアと呼ばれる地域は、基本的に「近鉄大和西大寺駅」を中心としたその周辺エリアを指します。

「西大寺」という上で、厳密なエリアの区分というものはありませんが、大和西大寺駅に徒歩や自転車でアクセス出来るエリア(概ね1~1.5㎞範囲程度)であれば、「西大寺に住んでる」というような言い方をされる方が多くなっています。

駅から少し離れると古めかしい風景も

西大寺エリアは東西に比較的広がりのある奈良市街地の中では、「真ん中」と言ってもよい場所であり、大和西大寺駅は京都・大阪・橿原方面への交通の要衝となっています。

また、駅近くの「奈良ファミリー」には奈良市唯一の百貨店である「近鉄百貨店奈良店」が入居しているなど、駅周辺には多数の商業施設があり、奈良駅周辺に次ぐ市街地として奈良では重要な地域でもあります。

一方、駅から少し離れると昭和からの住宅街や一部には古い集落・農家も見られるなど、歴史を感じられるエリアにもなっています。

住宅事情

近鉄大和西大寺駅周辺は、人口減少が続く奈良市では例外的に「人口増加」が続いているなど勢いのあるエリアとなっており、駅周辺では平成以降現在に至るまで次々に新築分譲マンションが建設され続けています。

新築マンションの家賃については概ね2000~4000万円台と一般的な郊外のマンション価格となっており、特別に割高でもなければ、安いという訳でもない状況です。この20年ほどに多数のファミリー世帯が転入したことで、奈良では珍しく「子供」の姿を見かけることの多いエリアとしても知られています。なお、マンションの供給量が多いことから、比較的築年数の浅い中古マンションを購入するという選択肢もあります。

また、駅を少し離れると昭和に開発された住宅地がメインとなり、比較的安価な中古物件は常時流通しています。こちらについては高齢化が進んでおり、奈良の一般的な郊外住宅地らしい環境となっています。

賃貸については、築年数の浅いハイツなどはそれ相応の家賃水準となりますが、築30年以上経ったような物件の場合は駅に近くてもかなり割安な物件も見られます。家賃2~3万円台の物件も少なくありませんので、一人暮らしにもおすすめのエリアと言えるでしょう。

生活環境

西大寺エリアは「駅」を中心に生活に必要な施設が全て揃った大変便利な地域です。大きな駅前だから治安が悪いといったようなこともなく、生活環境はかなり良好となっています。

食べ物をはじめとする日常的な買い物などは「ならファミリー(近鉄百貨店奈良店等)」や駅前の近商スーパーで全てカバーできるようになっています。また、学習塾などの教育施設、フィットネス・リラクゼーション等種々の生活利便施設も駅周辺にあり、駅前などは常時大勢の市民でにぎわいを見せています。

ならファミリー内には、奈良市の「市民サービスセンター」がありますので、市役所へ行かなくても多くの行政手続きをして頂くことも可能です。

駅前ではなく、お車でチェーン店や量販店へ行く場合は北に少し離れた「押熊」エリアへ行けば家電等を含め、ほぼ全てのニーズをカバーできるようになっています。

なお、教育事情については、比較的「受験」に熱心な世帯が多く、学習塾の数や進学校への受験率も高いなど、教育環境は比較的高いことで知られています。

交通

西大寺エリアは、駅に近い場所であれば「車がいらない」と言っても良いほどに交通利便性は高くなっています。

近鉄大和西大寺駅からは大阪の「鶴橋・上本町・難波駅」、神戸三宮駅、京都駅・京都市営地下鉄四条駅、近鉄奈良駅・近鉄大和八木駅・橿原神宮前駅へ「直通」でアクセス可能となっており、日本国内の駅の中でも特に利便性が高い駅の一つです。

大阪方面へはほぼ終日約10分おきに電車が運行されており、運賃も400~500円台で移動することが可能です。

大和西大寺駅北口からはバスも利用可能

なお、駅周辺の「バス」については、西大寺エリアの北西側、「秋篠寺・平城中山・押熊」方面への運行は充実していますが、駅の南側等については路線バスが走っておらず、駅へのアクセス手段は徒歩などが基本となります。

もっとも、西大寺エリアの住宅街は一部エリアを除いては駅の「1㎞圏」に収まる場合が多いですので、不便を感じさせることは少ないでしょう。

唯一の注意点としては、駅周辺については鉄道中心となっていることもあり道路事情がかなり悪く、開かずの踏切や極端に狭い道、主要な道路でも行き違いに注意するようなルートが見られることが挙げられます。

駅からやや離れた地域ではまだしも、駅の近くにお住まいになる場合は首都圏のように「車を持たない」というライフスタイルを検討して頂くことがあってもよいかもしれませn。

みどころ・観光

西大寺エリアは、その名の通り奈良時代から続く「西大寺」を中心に、深い歴史を有する観光スポットが複数あります。


西大寺(さいだいじ)

西大寺は、奈良時代に創建された「南都七大寺」の一つです。

文化財としては、奈良時代のものもある一方、叡尊上人が西大寺を復興した鎌倉時代のものが多数あり、奈良のお寺では最も「鎌倉仏教」色の濃い寺院となっています。

なお、お堂の拝観には拝観料が必要ですが、境内拝観は無料です。

秋篠寺(あきしのでら)

秋篠寺は、その名の通り皇室の「秋篠宮家」の名の由来でもある「秋篠」の地名を冠する寺院です。

文化財としては「伎芸天」などの仏教美術が有名であり、住宅街周辺という立地に関わらず大勢の観光客が訪れることで知られています。

喜光寺(きこうじ)

喜光寺は、大和西大寺駅から南に1㎞程離れた場所にある寺院であり、夏には「蓮」の花が咲き誇ることで知られています。

歴史としては大仏建立に尽力した行基菩薩ゆかりの寺としての由来を持ち、本堂は「試みの大仏殿」との別名を持っています。

菅原天満宮(すがわらてんまんぐう)

菅原天満宮は、喜光寺の近くにある奈良有数の神社であり、「梅」の名所として名高い存在です。

神社はその名の通り「菅原」道真で有名な「菅原氏」の本拠地に祖神を祀ったとの由緒を有しており、現在も一帯は「菅原町」との地名で呼ばれています。

平城宮跡(へいじょうきゅうせき)

大和西大寺駅からは、奈良有数の観光名所「平城宮跡」へ徒歩でアクセス可能な範囲となっています。

駅北側からは「第一次大極殿」、南側からは「朱雀門ひろば」方面へ行くことが可能となっており、日々の散歩で平城宮跡を訪れる市民も少なくありません。

まとめ

近鉄「大和西大寺駅」周辺一帯を指す奈良市の「西大寺」エリアは、奈良市内では例外的に現在も人口増加が続くエリアであり、駅前には多数のマンションや商業施設が立ち並ぶ市内でも有数の市街地となっています。

比較的勢いのある西大寺エリアですが、不動産価格や賃貸の家賃が高いということはなく、大阪近郊の平均的な水準と言って差し支えありません。

西大寺エリアは生活環境・教育環境・公共交通の利便性などは大変高くなっており、生活しやすい環境ですが、「道路事情」だけは貧弱であり、「マイカー」をメインとした生活スタイルの場合に限っては余りおすすめできません。

市街化が進むエリアですが、古い集落や奈良らしい歴史観光スポット・平城宮跡なども徒歩圏にあり、奈良らしさと生活利便性の両方を求める方には大変おすすめの地域と言えるでしょう。