奈良「学研奈良登美ヶ丘駅」周辺エリアはどんな街?(生活環境・住みやすさ等を徹底解説)

各種お役立ち情報

こちらの記事では、奈良市内の「学研奈良登美ヶ丘駅」周辺エリアとはどんな街?というテーマで、各種住宅事情や生活環境(住みやすさ)等について詳しく解説していきます。

学研奈良登美ヶ丘駅周辺エリアは、奈良市内では最も「新しい街」であり、多数のマンションや商業施設が立ち並ぶ郊外の拠点地域です。大阪都心へのアクセス性も良好で、居住者の年齢層が若い等、少子高齢化が進む奈良市内では例外的な地域でもあります。

場所・概要

奈良市の「学研奈良登美ヶ丘駅」周辺エリアは、近鉄けいはんな線(大阪メトロ中央線直通)の終着駅である学研奈良登美ヶ丘駅周辺に広がる住宅・商業地域です。

地理的には近鉄「学園前駅」の北側、奈良市の北端部・「奈良市」と「生駒市」の境界エリアに位置します。また、京都府精華町の「けいはんな学研都市エリア(関西文化学術研究都市)」の中心部へは、学研奈良登美ヶ丘駅が大阪側からの玄関口にもなっており、重要な交通拠点としても機能しています。

一帯はかつてはうっそうとした木々が生い茂る丘陵地帯でしたが、2006年の近鉄けいはんな線開業に合わせて開発が進み、現在ではマンションや各種商業施設、教育機関が立ち並ぶ郊外の拠点地域、奈良の副都心とも言える程の街へと発展しています。

住宅事情

学研奈良登美ヶ丘駅周辺エリアは、住宅事情として見ると、駅のすぐ近くについては「平成中期」以降の開発が基本であり、築年数が浅い物件しかないという特徴があります。

また、物件については戸建てか分譲マンションがほとんどであり、駅のすぐそばにはアパート・ハイツ等が一切ありません。

不動産価格としては、学園前駅周辺と並び奈良県内で見ると高額な部類にあたり、駅前の大規模戸建て住宅地である「学研奈良登美ヶ丘住宅地(近鉄不動産)」は、土地・住宅込みで5000万円台~、またマンション物件については、開発が一段落したため新築物件は見られない場合もありますが、築浅の中古物件では4000万円弱・築20年程度の少し離れた物件で2000万円前後と、都心部と比べればリーズナブルですが、奈良県内として見た場合特段割安感のある環境ではありません。

戸建て住宅地としては、駅からバス利用で「鹿ノ台」地区、また長い階段を登って「北登美ヶ丘・東登美ヶ丘」地区へアクセスすることが可能です。こちらの住宅地は昭和期の開発も多いですが、広い物件が多い為、概ね2000万円弱~3000万円台程度の価格で中古物件が発売されています。

都市再生機構「中登美団地」

賃貸については、いわゆるハイツやアパート物件はかなり少ない状況ですが、駅から南に徒歩10~15分程度でUR賃貸住宅のマンモス団地である「中登美団地」があります。こちらは2DK~3DK程度の物件が4万円台から借りられますので、どのような方でも住みやすい団地と言えるでしょう。

なお、UR以外の一般的な民間賃貸住宅を探す場合、必ずしも供給が非常に多いとは言えない学研奈良登美ヶ丘駅や学園前駅周辺ではなく、物件数の多い富雄駅や大和西大寺駅・近鉄、JR奈良駅周辺の物件も検討されることをおすすめします。

生活環境

学研奈良登美ヶ丘駅周辺は、生活環境としては奈良市内でも最もコンパクトに、様々な利便施設が集約された環境にあります。

学研奈良登美ヶ丘駅前には「イオンモール登美ヶ丘」があり、大半の買い物はここで済ませることが可能です。また、駅前には「リコラス登美ヶ丘」と呼ばれるクリニックモールやスポーツジム・銀行等がまとまった商業施設もあり、利便性は高くなっています。

この他、駅から少し離れた場所にも生鮮品に定評がある「ライフ学園前店」がある他、駅南側の一部は各種「カーディーラー」が立ち並ぶ地域もあり、車にこだわりのある方にもおすすめのエリアと言えるでしょう。

教育環境については、駅南側は「奈良学園」の幼稚園・小学校・中学校・高等学校等な立ち並ぶ文教地区としての側面もあります。

一方で、学習塾については駅周辺に複数の塾がありますが、元々学習塾が密集している近鉄学園前駅前には及びませんので、学研奈良登美ヶ丘駅周辺にお住まいの児童・生徒の方は学園前駅前の塾にバス等で通塾される方も多いようです。

交通

交通機関については、近鉄けいはんな線の「学研奈良登美ヶ丘駅」をハブとする形で高い利便性が確保されています。

学研奈良登美ヶ丘駅からの電車は、基本的に全てが大阪メトロ中央線に直通し、森ノ宮・堺筋本町・本町・阿波座・大阪港・コスモスクエア駅へ乗り換えなしでアクセス可能です。本数は朝は3~4分間隔、昼間時でも15分間隔程度と、首都圏郊外の鉄道と大差ないダイヤです。

運賃はやや割高で、本町駅までの場合910円になりますが、所要時間は40分弱とそれほど遠くはありません。また、生駒駅で近鉄奈良線に乗り換える事で、大阪難波駅へは約30分程度でアクセス可能です。

また、駅前からは路線バス(奈良交通バス)の利便性も高く、学園前駅・鹿ノ台・けいはんな学研都市・祝園駅方面へ昼間時約15〜20分間隔のバス便が運行されています。学研奈良登美ヶ丘駅周辺の場合、大阪に通勤する人のみならず、けいはんな学研都市地区の研究機関に勤務される方のベッドタウンという性質もありますので、人の流れは様々な方角を向いています。

マイカー利用については、駅前のイオンモールや各種商業施設も含め、マイカーでのアクセスも前提としており、多数の住民がクルマを利用しておられます。一方、道路環境は一部区間では渋滞が慢性化している(駅北側の国道163号線との交差部分等)他、リコラス登美ヶ丘の駐車場でも入場待ちが日常的であったりする(同じルートを通るバスの運行に時折支障が発生)など、周辺人口が多いため混雑はやや生じやすい場合があります。

車が使いにくい訳ではありませんが、常にスムーズに移動したい場合は、公共交通機関や徒歩の方が便利な場合もあるでしょう。なお、自転車についても傾斜地が多いため、場所によっては使いにくいでしょう。

公園・レジャー・みどころ

近鉄学研奈良登美ヶ丘駅周辺エリアは、奈良市とは言え「古都」らしい歴史的環境が広がっているという訳ではなく、首都圏・京阪神のあちこちに見られるような典型的な「郊外住宅地・郊外の駅前」の風景が広がるエリアです。

そのため、周辺エリアに寺社仏閣や観光地は見られません。一方で、広々とした「中登美ケ丘近隣公園」等、公園等の公共施設は充実しており、スポーツやウォーキング・各種の身体づくりには適した空間が広がっています。

なお、電車・バス・マイカーを利用すれば、古都「奈良」の各種寺社仏閣、文化財へはすぐにアクセス可能です。都会的な利便性・郊外の落ち着いた生活環境を確保しつつ、奈良の歴史・文化をじっくりと堪能したいのであれば、奈良市の郊外エリア・学研奈良登美ヶ丘駅周辺エリアは絶好の環境と言えるでしょう。

まとめ

奈良市の「学研奈良登美ヶ丘駅」周辺エリアは、奈良市と生駒市の境界エリアに広がる住宅・商業地域です。

住宅については、築年数の浅い戸建て・マンションが目立つ地域であり、新築戸建ての場合5000万円台~と、地方都市の郊外としては割高感のある不動産価格となります。一方で、駅から少し離れたUR賃貸住宅については、4万円台程度で借りることが可能です。

生活環境については、駅前に「イオンモール登美ヶ丘」がある他、クリニックモール等もあり、大変利便性は高い環境です。教育環境については、学園前駅周辺の学習塾へ通う人も多くなっています。

交通機関は、近鉄学研奈良登美ヶ丘駅から大阪メトロ中央線へ直通しているため、運行会社をまたぐため「運賃は高い」とは言えアクセス性は極めて良好です。また、けいはんな学研都市エリアをはじめ、周辺エリア各地へのバス便も充実しています。