奈良「鹿せんべい」の正しいあげ方・注意点は?安全に楽しむための方法を解説!

このページでは、「奈良の鹿」と「観光客」の方をつなぐ存在といってよい、おなじみ「鹿せんべい」の正しい・安全な「あげ方」について解説していきます。

鹿せんべいについては、正しい「あげ方」をしない場合、「鹿に噛まれる」ようなリスクを高めてしまう場合があります。

ぜひ正しいあげ方を確認した上で、「奈良の鹿」の世界を体感して頂ければ幸いです。

まずは鹿せんべいを買いましょう

鹿せんべいをあげたい。そう思ったら、もちろんまずは鹿せんべいを買いにいかなくてはいけません。

奈良公園内には主要な場所(近鉄奈良駅から登って行った奈良公園の入り口付近・春日大社参道など)には「鹿せんべい売り」の方が日中はいつでもいらっしゃいます。また東大寺参道や若草山麓などにある土産物店でも鹿せんべいが販売されています。

鹿せんべいは10枚セットで200円。とってもリーズナブルな価格になっています。2つ、3つとたくさん買って頂いても問題はありません。なお、お支払いは基本的に現金となっています。

鹿せんべいを買った瞬間から注意を

鹿せんべいを買おうとお金を払い、売店の方などに鹿せんべいをもらうタイミング。

鹿せんべいやりは既にその時点で始まっています。鹿が周りにあまりいなかったり、鹿が静かな場合には、鹿せんべいを持っていても何も起こらないことも多いのですが、場合によっては鹿せんべいを手にした瞬間に、鹿せんべいを奪い取ろうとする鹿が顔を伸ばしてくることも時々あります。

鹿せんべいやりをする前に鹿せんべいを食べられてしまっては、余り面白い話ではないと思いますので、鹿せんべいを買ったら一旦袋にしまったりして「鹿に見られないように」したほうがよいでしょう。

もっとも、余り頻繁にはありませんが、運の悪い場合には鹿が手持ちのバッグなどに顔を突っ込んでくる、所持品を奪い取ろうとしてくるようなこともないとは言えません。あくまでも野生動物を相手にする訳ですので、あまり高価なもの・大切なものなどは奈良公園を散策する際には持ち歩かない方がよいかもしれません。

証紙をはずしましょう

鹿せんべいは10枚セットになっていますが、一つにまとめるために「公式の鹿せんべい」としての証拠でもある紙の証紙で巻いてあります。鹿せんべいをあげる前に、10枚セットになっているせんべいを1枚づつ使えるようにするために、あらかじめ証紙をはずしておきましょう。

鹿の目の前に行ってから、もたつきながら証紙を外していると、次項でも説明するように「じらされた」と感じた鹿が攻撃してくる可能性も否定できません。鹿せんべいが鹿から見えないようにしつつ、先に証紙を外して使いやすくしておくのが安全な鹿せんべいやりの方法と言えるのです。

すぐに・すばやくあげましょう(じらさない)

証紙を外して、1枚ずつ鹿せんべいをあげる体制が整ったら、ついに鹿の目の前に行って鹿せんべいをあげる時がやってきます。この時重要なのは「すぐに・すばやくあげる=じらさない」ということ。

鹿は、せっかく目の前に鹿せんべいがあるのになかなかもらえないような場合は、鹿せんべいを奪い取ろうとしてきたり、噛みついてきたりする可能性があります。

おもしろがって鹿せんべいをわざとらしく動かして見せるいたずらをしたり、鹿を怖がってなかなかあげることが出来ずに目の前でウロウロするような観光客の方もいらっしゃいますが、そういうことをすると、鹿を怒らせてしまうことになります。

また、奈良の鹿は鹿せんべいを目にすると「おじぎ」のような動作をすることで知られています。鹿せんべいを見るだけで「おじぎ」のような動きをする鹿もいれば、鹿せんべいを少し上下に動かすとそれにつられるように顔を動かすような鹿もいます。

おじぎをするなんて…。なんて礼儀正しいんだろうか。と勘違いをされる観光客の方もおられるようですが、この動きはどちらかと言えば「鹿せんべいの催促」をしている仕草ともされており、「じらされている」と感じている場合に多く見られるようです。

つまり、鹿がおじぎをしているならば、より一層すみやかに鹿せんべいをあげてしまった方が良いということになります。

子どもさんは保護者の方といっしょに

奈良公園へは、ご家族連れで来て「鹿せんべいやり」を楽しまれる子どもさんも大勢いらっしゃいます。日頃見ることが出来ない「鹿」を目の前に怖がる子どもさんも多ければ、興味津々の子どもさんも大勢いらっしゃいます。

但し、気をつけて頂きたいのは、あくまでも子どもさんお一人で鹿せんべいやりをしないこと。子どもさんの鹿せんべいやりは、少なくとも保護者の方が常に見ている状況下で行うようにしてください。

体格が小さな子どもさんには、人間の大人に対する場合と比べ、鹿が攻撃的な態度を見せたりする可能性もありますし、噛まれたり、全ての鹿せんべいを奪われたりして子どもさんがびっくりしてしまうこともあります。

楽しく鹿せんべいやりをするためにも、小さなお子様には常に保護者の方がいっしょになっていただくようお願いします。

鹿せんべいがなくなったら

さて、鹿せんべいをあげているうちに、買った分の鹿せんべいが全て無くなった。そのような時には、やはりもたもたしていると鹿が「まだ鹿せんべいがある」と勘違いしてこちらへ向かってくることがよくあります。

鹿せんべいがなくなったら、奈良公園内の案内板にも書いてあるように両手のてのひらを見せて「もう持っていないよ」ということを伝える「シカサイン」をするのが無難です。もうもらえるものがないと分かれば、鹿も攻撃的な動きをしてくることは余りありません。

なお、まだ鹿せんべいを持っているけれども、その場をどうしても離れてしまいたい。と言うような場合は、あまりお勧めは出来ませんが「なるべく素早く立ち去る(早歩きもしくは小走り)」という方法もあります。立ち去る際には、とにかく鹿に興味がないような雰囲気を醸し出しながら立ち去るのが鉄則であり、立ち去るにも関わらず「鹿を気にしている(怖がっている)」ようなそぶりを見せると逆に攻撃される可能性もあります。

まとめ

以上、奈良公園で鹿せんべいをあげる際の正しい「あげ方」について解説してきました。

まとめ直すと、

・鹿せんべいを買う際、お金を払って手にした時から「鹿」がすぐに寄ってくることがあるので袋に入れるなどして「見えないように」するとよいでしょう。

・鹿せんべいをあげはじめる前に、10枚を束ねる証紙をあらかじめ外しておきましょう。

・せんべいをあげ始めたら、決してじらさずにすみやかにあげたほうがよいでしょう。

・子どもさんが鹿せんべいをあげる際は、保護者の方が必ず付き添うようにしましょう。

・せんべいをあげ終わったら、両手のてのひらを見せて「もうありません」と意思表示をしましょう。

このような内容を解説してきました。野生の鹿ですので完全な「安全性」などはないのですが、じらさずにスムーズに行うことで、基本的には問題なく「鹿せんべい」やりをして頂けるかと思います。