奈良「大台ヶ原」へのアクセス手段まとめ(近鉄・奈良交通バス・車)【2022年・バス路線変更】

基礎知識・お役立ち情報

このページでは、奈良県南部を代表する観光地・登山スポットであり山全体が「特別天然記念物」に指定されている「大台ヶ原」エリアへの交通手段・アクセス情報について電車とバスを使うルート、マイカー利用の場合に分けてご案内してまいります。

大台ヶ原エリアへのアクセス手段としては、車によるアクセスを選ばれる方が多くなっています。

一方で、近鉄大和八木駅・橿原神宮前駅(2022年より変更)からの直通特急バスを利用することで、山間部の道を運転することなく安全にアクセスすることも可能です。

大台ヶ原には「冬季閉鎖期間」があります

大台ヶ原エリアへアクセスする際の基本として、まず「何でアクセスするか」以前に「1年中行ける訳ではない」ということを押さえておく必要があります。

大台ヶ原一帯は標高が高く気温が都市部よりも10度以上低い場合もあり、冬の時期は路面の積雪・凍結により道路が通行不可能になります。

そのため毎年11月末もしくは12月上旬から、4月の中頃~下旬ごろまでの4か月以上に渡ってアクセス道路(主要地方道大台ヶ原公園川上線・大台ヶ原ドライブウェイ)が予め閉鎖され、冬季閉鎖期間に入ります。

この期間には、一切の例外なくクルマが立ち入ることは出来ないほか、そもそもアクセス道路は大台ヶ原ドライブウェイ以外にありませんので、代替となるアクセス道路・アクセス手段もありません。

大台ヶ原へのアクセスは、4月中旬・下旬~11月末頃までの期間のみ可能となるのです。

公共交通機関でアクセスする

公共交通機関でアクセスされる場合、基本的にはタクシーを使わない場合「近鉄電車」で大和八木・橿原神宮前駅までアクセスしてから、「奈良交通バス」に乗り換えるルート1択となります。

また、タクシー利用時はより大台ケ原寄りの近鉄「大和上市駅」からのご利用が基本となります。

電車の玄関口は近鉄「大和八木・橿原神宮前駅」または「大和上市駅」

京阪神などの各地から大台ヶ原へ公共交通機関を使用してアクセスする場合、2021年までは近鉄「大和上市駅」のみが玄関口となっていましたが、バス路線の変更により利便性の高い「大和八木駅」・「橿原神宮前駅」から直接バスへの乗車が可能となりました。

近鉄大和八木駅へは、近鉄鶴橋駅・大阪上本町駅・京都駅から「特急・急行」などで乗り換えなし、橿原神宮前駅へも近鉄大阪阿部野橋駅・京都駅から「特急・急行」で乗り換えなしでアクセスが可能で、大変便利な駅となっています。

また、近鉄大和上市駅は近鉄吉野線の駅であり、大阪阿部野橋方面からの約1時間おきの特急のほか、直通の急行(昼間時は橿原神宮前駅で区間急行→普通に乗り換え)電車でそのままアクセスすることが可能となっており、京都方面からも近鉄橿原神宮前駅で乗り換えることで比較的スムーズにアクセス可能となっています。

大和八木・橿原神宮前駅へのアクセス方法は、下記の記事で詳しく解説しております。

◇大阪から大和上市駅まで

・近鉄大阪阿部野橋駅~(近鉄南大阪・吉野線特急・急行)~近鉄大和上市駅
・運賃970円(特急利用の場合1480円)、所要時間約1時間10分(特急)・1時間40分(急行)

◇京都から大和上市駅まで

・近鉄京都駅~(近鉄橿原線特急・急行)~近鉄橿原神宮前駅~(近鉄吉野線特急・急行)~近鉄大和上市駅
・運賃1230円(特急利用の場合2550円)、所要時間約1時間40分(特急)・2時間10分(急行)

2022年以降、大和上市駅へは「大台ケ原行きバス」は乗り入れませんので十分ご注意下さい。

大和八木駅・橿原神宮前駅からのバスを利用する場合、後述する「大台ヶ原探勝日帰りきっぷ」を利用するほうがかなりお得にご利用頂けます。

大台ヶ原行きのバスについて

大台ヶ原行きの奈良交通バスは、イオンモール橿原・近鉄大和八木駅・近鉄橿原神宮前駅~大台ヶ原(駐車場・ビジターセンター前)の区間で、冬季閉鎖期間以外のほとんどの期間(2022年は4月23日~11月23日までの間)毎日運行されています。

2021年までのように「大和上市駅」からの路線ではなく、上市駅からの乗車は出来ませんので、十分にご注意下さい。

運行本数は非常に少なく「1往復」となっていますが、上市駅から運行されていた時代の過去の実績としては、お客様が多い場合は続行便などが出た場合もあります。

基本的には奈良交通バスは「全員座れる」ような形で運行できる体制を取っていると考えられますので、登山客が多数いたとしてもそこまで心配する必要はありません。

なお、仮に続行便が出たとしても出発時刻は基本的に全て同じ時間ですので、「乗り遅れ」だけはないようにお気をつけください。

<運行時刻(2022年現在のダイヤ)>

◇大台ケ原行き

大和八木駅南口1番バスのりば橿原神宮前駅東口1番バスのりば大台ケ原
8時15分発8時30分発11時16分着

◇大台ケ原からの帰り

大台ケ原橿原神宮前駅大和八木駅
16時00分発18時51分着19時10分着

なお、バスは始発は「イオンモール橿原」となっており、そちらへのアクセスにも利用が可能です。また、途中で湯盛温泉杉の湯・和佐又山登山口バス停も停車するため、温泉観光・和佐又山登山にも利用が可能です。

<運賃>

片道2,700円(八木・橿原神宮前~大台ケ原間の場合・ICOCAなどのICカード乗車券がご利用頂けます。)

※普通に運賃を払うよりは、次項で解説する「大台ヶ原探勝日帰りきっぷ」のご利用でお得に利用することが可能です。

「大台ヶ原探勝日帰りきっぷ」がお得です

これまで、近鉄電車・バスを使って大台ヶ原へアクセスするルートをご紹介してきましたが、通常の運賃を合計すると比較的割高な運賃であると思った方もおられるかもしれません。

しかしながら、通常の運賃を払ってアクセスするのではなく、大台ヶ原へのバスが運行されている期間内は常に「大台ヶ原探勝日帰りきっぷ」と呼ばれるお得なきっぷが発売されています。

このきっぷは発売の条件はなく、お一人様からでも利用可能なため、大台ヶ原へ行く際は、このきっぷを利用することで非常にお得にアクセスすることが出来るようになっています。

<大台ヶ原探勝日帰りきっぷの概要>

◇発売期間
・2022年4月15日(金)から11月23日(水・祝)まで
※利用はバスが運行開始となる4月23日(土)から

◇きっぷの内容
近鉄の各駅~大和八木駅または橿原神宮前駅までの往復きっぷ、奈良交通バスの大和八木駅または橿原神宮前駅~大台ヶ原間の往復きっぷがセットになっています。なお、近鉄特急を使う場合は別途特急券を購入する必要があります。

なお、大台ヶ原物産店での記念品引換券ももれなく付いてきます。

◇主な駅からの発売額(料金)

大阪難波・大阪阿部野橋から=5,750円 大阪上本町・鶴橋から=5,610円 京都から=6,210円 富雄~大和西大寺~近鉄奈良から=5,410円 津から=5,980円 四日市から=6,480円 名古屋から=7,260円

※きっぷはこの他の駅の発着でも発売されています。きっぷの詳細については 近鉄電車公式サイト をご覧ください。

駅からタクシーを利用する場合は?

バスの時刻に合わせたスケジュールを組みたくないような場合、運賃は大幅に高くなりますが、バスではなく「タクシー」を使えば時間を気にすることなく大台ヶ原へアクセスすることが出来ます。

大和上市駅前にはタクシー乗り場があり、繁盛期などでなければ予約なしでタクシーをご利用頂くことも可能です。

なお、運賃は少なくとも1万5千円以上は掛かります。場合によっては2万円を超える場合もありますので、その点は十分ご留意の上ご利用ください。

タクシーの予約については 奈良近鉄タクシー千石タクシー また 吉野相互タクシー などにお問い合わせください。

車でアクセスする

大台ヶ原へはマイカーでも、バスと同じく山上のビジターセンター前の駐車場までアクセスすることが可能です。

山間部の走行では「事故」に注意!

マイカーで大台ヶ原へアクセスする場合、どこからアクセスする場合でも、奈良県南部の「辺境」とも言える山間部の道路を走らなければなりません。

大和上市方面からのアクセス道路については、基本的に2車線の整備された道ではありますが、奈良県南部ではあちこちで毎年のように大規模な災害が発生したり、土砂崩れや落石が発生したりしており、かつては前触れのない土砂崩れで死亡事故が発生したこともあります。

全体として見れば、交通量は非常に少ない道とは言え、事故リスクは比較的高いルートとなっていますので、慣れない道を走ることが不安な場合は、公共交通機関をご利用になることをおすすめします。

主要なアクセスルート

・大阪・京都・神戸・奈良方面からの場合

基本的に橿原・高取方面から「国道169号線」をひたすら南に進み、新伯母峰トンネルの手前から大台ヶ原ドライブウェイに入るというルートとなります。

高速道路・自動車専用道路については京奈和自動車道「橿原北」ICや、南阪奈道路・大和高田バイパスなどが最寄りとなっており、橿原市内「小房」交差点から国道169号を南下します。

・和歌山方面からの場合

京奈和自動車道「五條」ICから国道310・24・370号線経由で国道169号線にアクセスします。

・四日市・名古屋方面からの場合

名阪国道経由で「針」ICから、国道369・370号線経由で国道169号線にアクセスします。

・尾鷲方面から

国道42号線と309号線経由で国道169号線にアクセスします。

いずれのルートも、国道169号線に入ってからの山岳地帯を走る一般道路区間が長くなっているため運転は疲れやすいルートとなっています。また大台ヶ原ドライブウェイに入ってからも比較的長いルートが続きます。

所要時間は、奈良市内・大阪市内・和歌山市内からの場合約3時間程度かそれ以上、また神戸市内・京都市内からの場合約3時間半~4時間程度は掛かります。

渋滞している場合、駐車場が混雑している場合は、更に1時間・2時間以上余計に時間が掛かる可能性があります。

駐車場は満車の場合も

大台ヶ原の駐車場は、バス乗り場・ビジターセンター前に広がる200台の駐車場が唯一の駐車スペースになっています。

駐車料金は無料ですが、特に10月などの紅葉シーズンにはマイカーで訪れる観光客が多くなるために、早朝には既に満車になってしまい、駐車場までの大台ヶ原ドライブウェイ沿いに1キロ以上に渡り路上駐車の列が出来るという厳しい混雑状況が見られます。

紅葉シーズンや土日祝日など、混雑することが想定される場合は公共交通機関を利用してアクセスする方が無難な状況と言えるでしょう。

まとめ

以上、奈良「大台ヶ原」エリアへの交通アクセスについてまとめてまいりました。再度まとめ直すと、

・大台ヶ原エリアには4か月以上に渡る「冬季閉鎖期間」があり、その間はアクセス不可能となる

・電車+路線バスでアクセスする場合、バスには基本的には座ることが可能(続行便あり)

・電車+路線バスでアクセスする場合、「大台ヶ原探勝日帰りきっぷ」のご利用がお得

・マイカー利用の場合、道路環境がそれほど良くない上に「紅葉シーズン」には駐車場が満車になる可能性が高い

といった内容を解説して参りました。

大台ヶ原エリアの場合、クルマでいくつかの場所を回るようなことは出来ず、バスでアクセスしても、マイカーでアクセスしても同じ場所にしか行けませんので、クルマを利用するメリットは実はそれほどありません。

紅葉シーズンの混雑リスクもありますので、ぜひ「お得なきっぷ」もある公共交通機関「電車+バス」ルートでアクセスしてみてはいかがでしょうか。