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【京終】ならまちの入り口に唐突に現る田舎駅「京終駅」とは?歴史や駅構内の風景を詳しくご案内!

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JR京終駅

ごあんない

JR奈良駅の「隣の駅」は予想以上のローカル駅

京終駅(きょうばてえき)は、ならまちエリアの南側一帯に広がる「京終エリア」に位置し、JR奈良駅からは2キロほど離れたJR万葉まほろば線(桜井線)の「隣の駅」にあたる小さな駅です。

「京終」エリアは、「きょうばて」という読みが「難読地名」として知られていますが、その地名の由来としては「平城京」の「終わる場所」、すなわち町のはずれ・玄関口にあたるような場所であったことが由来となっており、現在も「ならまち」エリアとはまた異なった手つかずの魅力を多く残すエリアとなっています。

そのような京終エリアの拠点施設とも言える京終駅は、停車する「万葉まほろば線」の本数自体は30~40分おきと近くを走る「市内循環バス」と比べると大変少なくなっているなど、奈良市内では不便な環境になっており、利用者数は増加傾向とは言え、近鉄奈良駅の「50分の1(2パーセント)」程度と、鉄道駅としてはローカル線の「田舎駅」に他ならない存在となっています。

駅舎は築120年。かつては謎めいたロープウェイも

しかしながら、田舎駅である事ことゆえの魅力も数多く、駅舎は一部改修されているものの、1898年(明治31年)5月11日に開業した時の建物をそのまま使用しており、レトロ感あふれる空間として、駅自体が一つの観光スポットとして近年は知られるようになりました。

また現在は面影はありませんが、かつてはこの京終駅に発着する「奈良安全索道」と呼ばれるロープウェイが運行されており、奈良市内の都祁エリア・田原エリアと言った山間部から資材や高野豆腐などの特産品、農産物を運ぶために用いられていました。また近くには有名なレコード会社である「帝国蓄音機(テイチク)」の本社が長らく存在し、かつては現在よりも重要な駅として機能していたことが伺えます。

現在では観光案内図なども整備され、周辺の観光拠点の一つとなっているほか、改札の外側にも小さな待合所がありますので、駅の雰囲気を味わいながら一息つくことも可能です。周辺散策の際にはぜひお立ち寄りになって少しだけマニアックな「奈良の歴史」に思いをはせてみてはいかがでしょうか。

京終駅の風景

JR京終駅舎(奈良市)

いかにも手つかずの「田舎の駅」らしい風情を漂わせる京終駅の駅舎。その歴史ある雰囲気は、本数の多い「近鉄線」の印象が強い奈良市内ではむしろ珍しい風景となっています。

復元された駅名標(京終駅)

駅の改札の上には古めかしい「駅名標」が掲げられていますが、これは近年までは設置されていなかったため、恐らく昔のデザインを「復元」したものであると思われます。

京終駅改札口付近

無人のきっぷ売り場と小さな待合室、改札機のない改札という「田舎駅」の条件を完備した京終駅。一方で大阪近郊の路線であることから、「ICOCA」などのICカード乗車券はしっかりと利用することが可能になっています。

京終駅構内(桜井方面)

朝夕はそれなりの乗客で賑わう駅のホームですが、昼間は貸し切り状態になることもしばしばで、のんびりとした気分を味わえる空間になっています。(※改札の内側には当然ながら「無料」で入ることはできません。)

京終駅構内(奈良方面)

こちらは京終駅のホームから奈良駅方面を望む風景。現在では少なくなりましたが、この駅は「天理教」信者を乗せた臨時列車が通過するために鉄道ファンの「撮影スポット」としても知られています。

京終駅構内の看板

駅構内の看板。奈良の駅では余り見ることがない「名古屋方面」という表記がかつてのにぎわいをわずかに連想させます。

京終駅を南側から望む

駅の外側から京終駅を眺めると、比較的広々とした駅であることが良く分かります。また、駅に隣接するJRの事業所ではなぜかJRの直営で「花の苗」が販売されていたりもします。

アクセス

各駅からのアクセス

JR奈良駅から「万葉まほろば線」桜井・和歌山方面行き乗車約2分奈良駅隣駅京終駅

奈良交通バス

近鉄、JR奈良駅から「市内循環内回り」乗車、「北京終町」バス停下車、南に徒歩6分

近隣スポット

京終地蔵院から南東に徒歩3分、飛鳥神社(京終天神社)から南に徒歩4分、称念寺から南に徒歩7分、奈良町南観光案内所から南西に徒歩7分、徳融寺から南に徒歩8分

京終駅周辺地図

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