菅原天満宮(奈良市)

【菅原天満宮】菅原道真ゆかりの神社は「梅」の美しさでも知られる

ごあんない

「菅原」エリアにある「菅原道真」ゆかりの「菅原天満宮」

菅原天満宮(すがわらてんまんぐう)は、ハスなどで有名な「喜光寺」のほど近くであり、西大寺の南方にあたる「菅原エリア」に位置する菅原道真ゆかりの神社です。

神社の位置する「菅原」地区は、平城京に遷都が行われる以前から存在する由緒ある地名で、垂仁天皇陵は「菅原伏見東御陵」、安康天皇陵は「菅原伏見西御陵」とも呼ばれ、日本書紀に登場する「菅原の池」は現在の蛙股池であると推測されるなど広範囲に及ぶ重要な地域であったと考えられています。

現在では菅原道真由来の神社として認識されている菅原天満宮ですが、その創建時期ははっきりとしていません。神社の由来としては、菅原氏の祖先である「土師氏」が菅原エリアを本拠としていたため、その祖神を祀ったことが創建の由来と考えられています。(菅原氏の「菅原」は土師氏が菅原エリアに住んでいたことに由来し名付けられたと言われています。)なお、地元では、この神社の北東に位置する「天神堀遺跡」が菅原道真の誕生地、産湯の場所とされています。

祭神天穂日命(あめのほひのみこと)・野見宿祢命(のみのすくねのみこと)・菅原道真公(すがはらのみちざねこう)の3柱となっており、神話に登場する天穂日命(あめのほひのみこと)、また相撲を生み出した人物であるとされる野見宿祢(のみのすくねのみこと)は菅原氏を名乗る前の土師氏の祖先となっており、一族の著名な人物をお祀りする神社となっています。なお、当初は天穂日命のみを祀る神社であったとも言われています。

春の盆梅展なども有名です

このような深い歴史を有する菅原天満宮ですが、菅原天神としての信仰を集めるだけでなく、春先には盆梅展や筆祭りが開催され、盆梅展では期間中に限って有料で様々な品種の梅の色と香りをじっくりと味わえるほか、筆祭りでは多種多様な筆の質感を楽しんで頂くことが可能です。

菅原天満宮は交通アクセスはやや不便な位置にありますが、神社に参拝する人々や周辺散策の折に訪れる人は多く、小さな境内にも深い由緒を持つ神社は、奈良市西部有数の観光スポットとなっています。

主な祭事・イベント

2月25日 おんだ祭り

・牛の面を付けた子供が登場するなど狂言形式で行われ、五穀豊穣を祈願する儀礼となっています。

2月上旬ころ~3月上旬ころ 盆梅展(観梅料500円)

・多数の盆梅が展示され、境内は梅のほのかな香りに包まれます。

毎年3月春分の日 筆祭り・筆供養

・筆祭りでは、参拝者が使用してきた古い筆を焚き上げて供養を行います。境内では筆製造の実演が行われたり、筆等を安価で即売する筆の市も開催されます。

6月下旬 誕生祭

10月体育の日前日 例祭

1月1日 元旦祭

菅原天満宮の風景

鳥居・外観

菅原天満宮の鳥居

近鉄大和西大寺駅から1キロほど離れたの古い町並みの中に位置する菅原天満宮。神社はとりわけ「梅」の美しさなど、季節ごとに見せる風景が美しく、周辺の町並みから境内の木々などが浮き上がったような印象的な佇まいとなっています。

社殿周辺

菅原天満宮拝殿

境内はそれほど広くはなく、鳥居を抜けると市内の神社でも有数の規模を誇ると言って差し支えない「拝殿」がすぐに現れます。なお、本殿は拝殿側からは望むことが出来ませんが、拝殿・祝詞殿・本殿と並ぶ形で拝殿の裏側にその重厚な姿を見せています。

菅原天満宮本殿

裏手に回ると重厚な「本殿」の姿を確かめることも出来ます。規模は境内の小ささに対して比較的大きなものであり、奈良市有数の社殿建築と言っても差し支えない存在となっています。

筆塚

筆塚

文筆の神さまとして信仰を集める道真の存在にちなみ、菅原天満宮には「筆塚」という珍しい空間もあり、こちらは「筆祭り」で集められた古い筆を供養する場ともなっています。

境内社

境内には市杵島姫社(祭神:市杵嶋姫命)・道真にお仕えした人物を祀る春彦神社(祭神:度会春彦扇)・稲荷神社(祭神:豊宇気毘売神)の3つの境内社が設けられています。

天神堀遺跡

神社の東方に2分ほど歩いた場所には菅原道真生誕地と伝わる「菅原天満宮遺跡天神堀」もあります。

【菅原天満宮遺跡天神堀】菅原道真生誕の地と伝わる小さな遺跡

アクセス

各駅からのアクセス

近鉄大和西大寺駅から南西に徒歩12分

奈良交通バス

・近鉄学園前駅、菖蒲池駅から「あやめ池循環」乗車、「菅原神社前」バス停下車、東にすぐ

近隣スポット

喜光寺から北東に徒歩3分、西大寺から南に徒歩10分、八幡神社から南に徒歩10分、垂仁天皇陵から北西に徒歩15分、安康天皇陵から北東に徒歩20分

菅原天満宮周辺地図