【岩井川ダム】市街地に近い眺めのよいダムはさわやかな空気が広がる

観光スポット・みどころ

当ページの内容を含め、奈良の観光スポットに関連する内容は原則としてコロナ禍前を中心とした状況に基づく「アーカイブ」的内容となっており、その後状況が変化している場合があります。
最新の状況については、各スポットに関する公式サイト、または観光協会などの情報発信などを別途ご確認下さい。

観光のご案内

「田原」エリアへ伸びる山道の途中にある小さくも立派なダム

岩井川ダムは、奈良市街地から東部山間地に位置する「田原」エリア等へ向かう道の途中、標高は250メートルほどの山の中腹に位置します。重力式コンクリートダムと呼ばれる形式のダムは、堤高55メートル・堤頂長181メートルと一般のダムの中では比較的小さなものですが、奈良市街地に近いエリアにある唯一のダムとして、奈良の街を洪水から守っています。(岩井川は、大和川の支流であり奈良市街地南部を流れる小さな川ですが、大雨が降った場合に洪水が起こる危険性が高く、その治水を目的として岩井川ダムが建設されました。)

交通の便は悪いですが、人が少ない分気持ちの良い空間です

昭和60年に建設が開始され、近年である平成20年になりようやく完成したダムはまだ真新しさを感じさせ、ダムの上からは東側にはしっかりとしたダム湖が、また西側には奈良市街地や生駒山を広く望む風景が広がります。

位置的には「高円山の裏側」とも言える交通の便が悪い場所であり、山麓から道路を歩いて登ることも交通量や急勾配の関係上、やや危険な環境となっていますが、特にツーリングを楽しむ人々やロードバイクでサイクリングを楽しむ人々にとって、奈良の街並みを眺めながら一呼吸置くことができるスポットとしてひそかに知られています。なお、公共交通アクセスは「岩淵寺口」バス停というものが近隣に一応ありますが、基本的にそのバス停を利用する人は皆無となっており、本数も1日数本程度となっています。

岩井川ダムの風景

岩井川ダム全体を望む

田原エリアと奈良市街地を結ぶ県道沿いの歩道からはダム全体を一目で眺めることが出来ます。なお、道路沿いからダム下部近くに伸びる遊歩道も別途設けられているようですが、訪問者が決して多くはありませんので、遊歩道はやや荒廃してしまっている状況です。

岩井川ダムのダム湖を望む

ダム湖は標高250メートル程度の山腹に広がっており、岩井川の下流域の流量の少なさと比較するとその規模は広々としたものとなっています。

岩井川ダムから生駒山・奈良市街地方面を望む

ダムの真上からは生駒山や奈良盆地方面が望め、隠れた眺望スポットとなっています。但し、奈良公園や平城宮跡・東大寺方面は近くの山に隠れ一切望むことができません。

次項では、交通アクセスについてご案内致します。

アクセス(電車・バス)

近鉄・JR線各駅からのアクセス

奈良交通バス

・近鉄、JR奈良駅から「北野」「下水間」行き乗車、「岩渕寺口」バス停下車、西に徒歩5分(極めて本数が少なくなっていますのでご注意ください。また岩淵寺口バス停を利用する人はほとんど存在しません。)

※現地には専用駐車場はありません

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