大柳生の里(奈良市山間部)

【大柳生の農村風景】のどかな田園が広がる山里はホタルでも有名

ごあんない

柳生エリア最大規模の農村には「日本の原風景」が広がる

大柳生の里(奈良市大柳生町周辺)は、奈良市東部山間部に位置し、美しい庭園で有名な「円成寺」からは2キロほどの地域にあたる「柳生街道」沿いに広がる農村集落です。このエリアは奈良市に合併される前は「大柳生村」として周辺一帯の中心的機能を果たし、現在でも比較的大規模な集落が広がっています。また、「大柳生」という名は地区内の夜支布山口神社周辺にかつて存在したとされる「大きな柳」に由来するとされ、現在でも「柳の森」跡の石碑が残っています。

柳生エリアの中では標高が一番高い大柳生の里は、隣の阪原地区と同様、北に向かって次第に低い土地となっており、大柳生地区の南側の高台からは、柳生街道を巡るハイキング等の疲れを癒してくれるような、実にすがすがしい田園風景が一面に広がります。また集落の家並みも一部では茅葺きが残り、農村らしい日本家屋が多くを占めるなど、奈良市街地では見られなくなったような、どこか懐かしい風景が広がります。

深い歴史を持つ山里には知られざる多数の古墳も

地区内にはハイキング客や歴史愛好家が訪れるようなスポットが点在し、集落の南側の「柳の森」が位置する夜支布山口神社(やぎゅうやまぐちじんじゃ)は大柳生地区の氏神として信仰を集め、その境内には立盤(たていわ)神社と呼ばれる「巨石」をご神体とするユニークな摂社が存在します。

また夜支布山口神社の東側近くには、水木古墳と呼ばれる直径16メートルの古墳時代後期の円墳が位置し、奈良市東部を代表する古墳であるとされています。

また水木古墳以外にも、周辺は奈良市で最も多くの古墳が、半ば手つかずの状態で残されている箇所も多くなっています(多くは観光スポットとしてはおろか、歴史遺産としても取り扱われておらず、道路のない山林に放置されるような状態で立ち入りが難しい状況です)。そのほかにも集落中心部に近い消防分署付近を流れる「白砂川」沿いには、6月ごろになるとホタルが飛び交い、穴場的なホタルの名所としても知られています。

アクセスはやや不便ですが、ハイキングにはもってこい!

なお、奈良市の山間部にあるため、公共交通によるアクセスは決して便利とは言えません。マイカーでアクセスされる場合は関係ありませんが、柳生方面への奈良交通路線バスの本数は1日10本以下となっていますので、訪問される際はあらかじめ「行き」のバスの時刻のみならず、「帰り」の時刻も調べた上でスケジュールを組み立てて頂くほうが無難となっています。

なお、バス利用の場合は、片道のみバスを利用し、往路もしくは復路を「柳生街道」のハイキングという形で奈良市街地まで歩かれる方も多くなっており、農村風景や森の自然を存分に感じて頂けるためこちらもおすすめとなっています。

観光スポット

夜支布山口神社

【柳生街道】巨石のある摂社で知られる「夜支布山口神社」ってどんなところ?境内を写真でご紹介!

大柳生の里の氏神様として深い信仰を集め続ける「夜支布山口神社」。境内には巨石をご神体としてきたユニークな摂社のほか、うっそうとした鎮守の森の中に多数の境内社を持つなどみどころの多い神社となっています。

水木古墳

【水木古墳】石垣と石室周辺をじっくり見学可能な柳生街道沿いの古墳

夜支布山口神社のすぐそばの田園の中には、石室空間まで立ち入ることが出来る「水木古墳」もあります。こちらは奈良市東部を代表する古墳となっており、柳生街道をハイキングする人は必ず立ち寄るスポットになっています。

大柳生の里の風景

大柳生エリアの田園風景

隣接する「阪原」エリアと同様、奈良市内では珍しいくらい大きく広がりのある「田園風景」が一面に広がる大柳生の里。夏場は、空の色と山や田んぼの色合いがいっそう鮮やかに浮き上がり、思わずため息をついてしまうほどの美しい風景が広がります。

大柳生エリアの「茅葺き住宅」

数は少なくなっていますが、奈良市内でも数えるほどになった「茅葺き」屋根の住宅があることも特色の一つ。まさに「日本の原風景」が広がっています。

ホタルで有名な「白砂川」

集落の周辺を流れる「白砂川」は一見何の変哲もないゆっくりと流れる小川ですが、6月ごろになると、この周辺が県内でも有数の「ホタル」の名所となるのです。

大柳生の里にある「船」

広がる田園風景の中には、「奈良」に最も縁のない存在とも言える「船」がなぜか放置されているところもあり、すこしユニークな風景も生み出しています。

大柳生のあぜ道

大柳生の里で見かけた「かかし」

アクセス

各駅からのアクセス

奈良交通バス

・近鉄、JR奈良駅から「柳生」・「邑地中村」・「石打」行き乗車、「大柳生」バス停下車、周辺一帯

※本数が少なくなっているため、あらかじめ時刻を把握されてからアクセスすることをおすすめしています。また、4人・5人以上でアクセスされる場合は、タクシーの利用でもバス運賃を極端に上回るようなことはありません(一人当たり1500~2000円程度)。

近隣スポット

柳生の里周辺から南西に徒歩60~80分程度・バス10分程度、円成寺周辺から北東に徒歩30~50分程度・バス5分程度

「大柳生の里」周辺地図