【水上池】平城宮跡にも近い野鳥の楽園は平城遷都前に設けられた「ため池」

水上池(奈良市) 観光スポット・みどころ

当ページの内容を含め、奈良の観光スポットに関連する内容は原則としてコロナ禍前を中心とした状況に基づく「アーカイブ」的内容となっており、その後状況が変化している場合があります。
最新の状況については、各スポットに関する公式サイト、または観光協会などの情報発信などを別途ご確認下さい。

観光のご案内

平城宮跡そばにある奈良市最古の池の一つ

水上池(みずかみいけ・みずがみいけ)は、平城宮跡北側の第一次大極殿や遺構展示館等があるエリアからほど近い、佐紀盾列古墳群(ウワナベ古墳群)周辺にある奈良市最大級の大規模なため池です。

天理市との境に位置する「白川溜池」のような護岸で固められた人工的な池を除いては、奈良市内で最も広大な池であり、かつ最も古い池の一つであるとされる水上池は、『日本書紀』の垂仁天皇記において「倭の狭城池及び速見池をつくる」と記される中の「狭城池」にあたると考えられ、その歴史は1300年前の「平城京遷都」をもはるかに遡るものであるとも言われています。

盆地らしからぬ「水辺」の自然をぜひ

現在の水上池は、野鳥が数多く飛来するバードウォッチングのスポットとしても知られており、池の南側にかつて存在した釣り堀の跡や、明治期に池の中ほどに設けられた堤が生み出す風景も不思議な趣を感じさせます。また、池の西側からは若草山や春日山を広く望むことができるほか、夕日が沈む時間帯の光のバランスは実に美しく、平城宮跡周辺ののどかな散策スポットとして身近な自然を感じられる空間となっています。

水上池の風景

水上池(奈良市)
秋の水上池

水上池は、不退寺などのある佐保エリアと、平城宮跡・佐紀盾列古墳群周辺を結ぶルート上にあり、コナベ古墳周辺と合わせる形で、池の周りを一周するような散策を楽しむことも出来ます。池の周囲は桜などはほとんど見られませんが、秋には写真のようにわずかながら「コスモス」が咲き、池と調和した風景を楽しんで頂けます。

白鳥もいる水上池

池には数多くの野鳥も生息、到来しており、静かな水辺では年間を通して鳥たちが羽を休めている姿を見ることが出来ます。

釣り堀の跡(水上池)

水上池の南西側のエリアには、現在は使われていない「釣り堀」の施設跡があり、廃墟となった釣り堀の荒れ果てた木組みがそのまま放置されています。しかしながら、この風景も奇妙に水辺の雰囲気と調和しており、なかなか悪くはない風景を生み出しています。

次項では、交通アクセスについてご案内致します。

アクセス(電車・バス)

近鉄・JR線各駅からのアクセス

奈良交通バス

・JR、近鉄奈良駅から「大和西大寺駅(12・14系統)」・「航空自衛隊」行き乗車、「航空自衛隊」バス停下車、西に徒歩5分、又は「大和西大寺駅(12・14系統)」行き乗車、「平城宮跡・遺構展示館」バス停下車、北に徒歩5分

・近鉄大和西大寺駅(北口)から「JR奈良駅西口」行き乗車、「平城宮跡・遺構展示館」バス停下車、北に徒歩5分、又は「航空自衛隊」バス停下車、西に徒歩5分

近鉄大和西大寺駅から東に徒歩20分、近鉄新大宮駅から北西に徒歩25分

周辺のみどころ・観光スポット

周辺は平城宮跡北部、磐之媛命陵から南にすぐ、コナベ古墳から西に徒歩3分、平城宮跡遺構展示館から北に徒歩5分、ウワナベ古墳から西に徒歩8分、第一次大極殿から北東に徒歩10分、法華寺から北に徒歩10分

水上池周辺地図