概要
奈良市最西端の高台から広がる眺め
近鉄富雄駅から西に坂道を登った所にあるUR都市機構、旧公団住宅の富雄団地(とみおだんち)は、生駒市と隣接する奈良市の西端部に位置し、標高150メートルを超える高台にある団地からは、奈良市内や大和青垣の山々への広々とした眺望が広がります。
眺望は手前には学園前駅、富雄駅周辺の郊外住宅地の街並みが広がりますが、その向こう側には、興福寺や東大寺大仏殿、若草山・春日山・高円山など奈良公園周辺の風景をしっかりと見渡すことが可能です。もちろん、空気が澄んでいる時であれば、若草山の「山焼き」や高円山の「大文字送り火」もよく見えるわけです
距離的には約10キロ離れており、富雄団地からは奈良公園方面よりも大阪府の方が近いということもあり、空気が霞むような気象条件の場合、奈良公園方面への眺望が見えにくいこともあります。しかしながら、雪化粧した時や空気が澄んでいる時などは、遠く離れているが故に、奈良盆地東端の美しい山々の姿を一目でご覧いただけます。
「観光地」や「有名スポット」の類ではありません
広い眺望が魅力ではありますが、富雄団地と言う奈良の郊外住宅地の一部であり、一般的には全く認知されていないため、観光・まちあるきの一環で来訪する人々はまず見かけることがありません。また、眺望スポットは団地内の公共空間ではありますが、訪問される場合は日常的な生活空間(団地の歩道、広場のような場所)であることへの留意が必要となっています。
富雄団地からの眺望風景
団地内はかなりの高台となっており、学園前方面の市街地のみならず、はっきりと「東大寺大仏殿」「二月堂」を含めた旧市街地方面への眺めも広がっています。このように見ると歴史資源の多い「東側」の市街地と東京・大阪近郊にありがちな郊外住宅地の風景がひたすら広がる「西側」の市街地の雰囲気の違いもよく分かります。
滅多に遭遇できない条件ではありますが、雪の降った時には白銀に輝く「若草山」を中心に雪化粧した奈良市街地を一望して頂くことも出来てしまいます。
奥に広がる青々とした山と、よくある郊外住宅地、そして高台に位置する少し不思議な「昭和レトロ感」あふれる団地の建物。近年増加している「団地愛好家」がまさに求める風景が広がっているのもこの団地の特徴となっています。
次項では、交通アクセスについてご案内致します。
アクセス(電車・バス)
最寄り駅からのアクセス
・近鉄富雄駅から「富雄団地循環」、「富雄団地・三松ヶ丘循環」乗車、「富雄団地北町」バス停下車、東に徒歩3分
近鉄富雄駅から西に徒歩20分
※団地内の随所から眺めが広がりますが、特に眺めの良いスポットは、「ショッピングセンター」バス停近くの階段を西に登ったエリアとなっています。
周辺のみどころ・観光スポット
矢田丘陵遊歩道(阪奈道路交差部)から東に徒歩10分、王龍禅寺から南に徒歩30分
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